毎年恒例の新機種まとめ。
今回は2019年にANAホールディングスが導入予定の新機材についてまとめました。
2018年は新機種の導入がなく、マニアからしたら退屈だった1年間。
"待ち"だった2018年も終わり。
そんな訳でやってきました2019年。
2019年は次の3機種が新機種として導入予定です。
・A380 (新導入:2機)
・B787-10 (新導入:2機)
・B777F(新導入:2機)
計3機種・6機
ついに待望のA380型機が導入されます。(同機の導入背景には様々な裏話がありますが...それは別として)
B747ぶりの4発機、マニアだけでなく一般の方々からの注目も大きいこと間違いなし。
また、B787-10の導入によりANAはB787ファミリーの8,9,10の3機種を保有する数少ないエアラインに。
さらに、ANA Cargoにも久々の新機種となるB777Fが導入されます。2機と少数ですが、こちらも目が離せません。
ANAの2018~2022年度の中期機材計画。(出典:ANA)
機体数に関しては、2022年度までにANAが約33機、LCC(Peach)で約15機の追加導入予定。
また、2022年度末までに省燃費機材の割合を80%まで高めることを計画している。
2019年に追加導入が予定されている既存機種は以下のとおり。
・A320neo (追加導入:3機)
・A321neo (追加導入:1機)
・B777-300ER (追加導入:6機)
・B787-9 (追加導入:3機)
計4機種・13機
(機材計画の変更により、導入時期・機体数は増減する可能性があります。ご了承ください。)
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目次
A380-800(新導入)
2019年から新規導入されるA380型機。ハワイ路線専用での運航予定。(画像:ANA)
ウミガメをモチーフとした1機ごと異なる特別塗装が施される。愛称は"FLYING HONU"
2019年に合計2機導入予定。追加導入の予定は現段階はない。
2019年5月24日(金)からANAブルーの1号機(JA381A)にて運航開始予定。
総2階建ての4クラス計520席仕様。
2014年までANAが運航していたB747-400Dの2クラス565席仕様にはわずかに届かない。
新型座席やフラットになる"カウチシート"など、客室仕様に関しても注目ポイント多数。
ANAのホノルル路線への力の入れようが強く伝わる機材戦略であること間違いなし。
エンジンはロールス・ロイス製のTrent900を装備する。
(スカイマークが経営破綻した際の尻拭いで導入せざるを得なかった説もあるが...)
初号機導入時期は2019年3月が予定されている。
[機体番号-登録年月日](2019年導入分)
JA381A-2019/03
JA382A-2019/05
B787-10(新導入)
2019年に新規導入予定のB787-10型機(画像はシンガポール航空)。
導入決定当初は国内線での運航が計画されていたが、国際線への導入が先日正式に決定した。
シンガポールおよびバンコク路線にて運航予定。
B787-8の胴体を11.6m延長したB787-10。その長さ68.3m。
胴体の長さはA350-900をわずかに上回る。
ANAはB787-8, B787-9, B787-10の3機種を保有するアジア初のエアラインに。
2019年に2機導入予定。
初号機導入時期は2019年3月が予定されている。
[機体番号-登録年月日](2019年導入分)
JA900A-2019/03
JA901A-2019/07
B777F(新導入)
2019年にANA Cargoが新規導入したB777F(JA771F)。2019年に合計2機導入予定。
大型機の導入により、輸送可能な貨物種類の幅が広がる。
同社はB767-300F,B767-300BCFを現在保有中。
B777Fの導入により北米路線への進出も実現する。
初号機導入時期は2019年5月が予定されている。
[機体番号-登録年月日](2019年導入分)
JA771F-2019/05
JA772F-2019/06
A320neo(追加導入)
2018年に引き続き、2019年も追加で導入されるA320neo。近距離国際線を中心に活躍中。
PW製のエンジントラブルで導入スケジュールに乱れが生じている。
2018年に導入された4機に続き、2019年では3機の追加導入予定。
国際線を中心とした活躍が見込まれる。
また、ANAグループ企業のLCC、PeachもA320neoの導入を決定した。
ますます日本でA320neoを目にする機会が増える。
さらに、2019年1月にANAはB737 MAX 8型機の最大30機(確定20機、オプション10機)の導入を決定した。
日本初のB737MAXシリーズの導入。A320neoとの使い分けが気になるとろこ。
導入は2021年度の予定。
[機体番号-登録年月日](2019年導入分)
JA218A-2019/03
JA219A-2019/03
JA220A-2019/10
A321neo(追加導入)
2017年に新規導入されたA321neo。2019年は計1機の導入予定。
A320neo同様に、PW製のエンジントラブルで導入スケジュールに乱れが生じている。
個人用モニターが装備された座席が話題を呼び、注目を浴びた本機材。
2018年までに計10機が導入された。
そして繋ぎ役として導入された4機のA321ceo。
リースバックされるその日まで、活躍を見守りたいところ。
[機体番号-登録年月日](2019年導入分)
JA141A-2019/01
B777-300ER(追加導入)
久々の大型機の追加導入。B777-300ERは2019年に6機受領予定。
2015年ぶりの追加導入。2019年分の導入によってANAのB77Wは計28機体制に。
ちなみに、JALのB77Wは13機(2019年現在)。ANAはJALの2倍以上のB77Wを保有することに。
機材の大型化を進めるANAの機材戦略が鮮明に。
さらに、ANAは2021年度からB777-9Xの導入も決定済み。
今後のANAの機材・路線戦略から目が離せない。
[機体番号-登録年月日](2019年導入分)
JA793A-2019/07
JA794A-2019/10
JA795A-2019/07
JA796A-2019/12
JA797A-2019/10
JA798A-2019/12
B787-9(追加導入)
2019年は3機の追加導入が予定されているB787-9。B787ファミリーの増加が止まらない。
B787-8は2016年のJA878Aの導入をもって終了。合計36機。
しかし、依然としてB787-9は絶賛導入中。2019年の導入分で合計33機の保有数となる。
[機体番号-登録年月日](2019年導入分)
JA921A-2019/05
JA922A-2019/08
JA923A-2019/08
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以上、ANAホールディングスが2019年に導入予定の新機材・追加機材のまとめになります。
今年はB747ぶりの4発機であるA380が導入されるため、かなり注目の年であります。
現時点ではハワイ路線のみでの運航のため、活躍の幅は狭そうです。
是非ともアジア、欧米路線での活躍も希望したいところですが果たして...
また、B787-10型機も新規導入されます。
当初予定されていた国内線での運航を改め、国際線での運航がメインとなりそうです。
予定では合計3機の予定(2019年は2機)ですが、追加導入はあるのでしょうか。
最後にANA CargoのB777F。
B747-8Fを運航するNCA以外で大型貨物機を導入するANA Cargo。
2機と少数ですが、日本のエアラインが保有する唯一のB777Fとなるため、注目度は高めです。
B777-300ER、B787-9、A320neo、A321neoなど新鋭機の追加の流れも止まりません。
2020年にはオリンピックが開催されるため、これらの機材で需要の取り込みに期待したいところ。
2019年はANAの機材戦略にとって革新の年になりそうです。
2018年版はこちら↓↓
ANAが2018年に導入予定の新機種まとめ