JALのB777の後継機のA350型機。
広く静かな機内や全席個人モニター装備の座席など、快適さ抜群な機材です。
そんな訳で今回は、JALの国内線用A350型機のシート特集です!!
JALのA350-900型機。老朽化した国内線用B777の後継機。国内・国際線用の大型機は今後、A350で統一される予定。低騒音なエンジンや広く快適な客室など、個人的にB787よりも快適差では勝っていると思います。
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座席表
ファーストクラス・クラスJ・普通席の3クラス仕様。
クラスJの多いX11仕様・少ないX12仕様の2種類が存在します。
クラスJの席数以外の違いはありません。
JALの国内線用A350-900型機の座席表(引用:JAL HP)。ファーストクラス12席・クラスJ94席・普通席263席の合計369席仕様と、ファーストクラス12席・クラスJ56席・普通席323席の合計391席仕様の2種類が存在。座席の設計はどちらの仕様も同じです。クラスJ少なめのX12仕様はクラスJ争奪戦になりそうですね。
ファースト・クラスJ・普通席の3クラスの座席
以前の大型主力機のB777と同様のファーストクラス・クラスJ・普通席の3クラス仕様。
特に、A350の導入とともに刷新された半個室感のあるファーストクラスは大変素晴らしいです。
ファーストクラス
JALのA350・B787の国内線用ファーストクラス(引用:JAL HP)。12席のみの設定。従来型からプライベート感が高まった、高級感と快適性が向上した座席。座席メーカーは国内メーカーのジャムコ。マッサージ機能付き。
クラスJ
クラスJ(画像はセクション最前列)。他社海外エアラインではプレミアムエコノミーとして装備されている座席モデル。これで+1000円なら大変お得。シート座面は革・背もたれは布のハイブリッド設計。従来の黒色の革製座席からイメージが刷新されました。
フットレストと背もたれの2項目が可動します。
JALのA350・B787のクラスJはレカロ社のPL3530が搭載されているものと思われます(引用:RECARO・エミレーツ航空 HP)。細かなデザインや生地・仕様が異なるものの、この座席モデルはエミレーツ航空のプレミアムエコノミーにも搭載されています。よって、JALのクラスJは実質プレミアムエコノミーという訳です。
横から見たクラスJ。画像最前席。ゆとりのある座席スペースと装備。国内線ではもったいないレベル。バルクヘッド座席にありがちな、モニターひじ掛け収納スタイルではなく、壁に設置されているため常時コンテンツを楽しむことができます。
足元広さ
足元の広さ。画像は最前列。他のクラスJはさらに狭くなりますが、普通席よりは広めの足元スペースです。
座り心地レビュー
文句なしの足元広さ。座面は革・背もたれは布のコンビ型のため滑りにくい。ホールド感あり、特に腰部。ヘッドレストは反発系、固め。シートポケットまで遠い。
座席の柔らかさ
★★★☆☆
ヘッドレスト・読書灯
可動式のヘッドレストと読書灯。ヘッドレストは耳部分も可動するため、好きな位置に頭部をホールドできます。なお、感触は反発系で固め。
普通席
普通席。従来のJAL SKY NEXTから刷新された、レカロの新座席を装備。座席モデルはRECAROのCL3710と思われます。白と黒のシックな印象の色合い。クラスJと同様の座面は革、背もたれは布のハイブリッドスタイル。滑りにくいです。
細いひじ掛けはスタイリッシュでカッコいいですが、隣人との領有権争いが勃発しかねない面積です。
全体的に薄めの背もたれ。窓は約1~1.5個分。ひじ掛けが細く、隣人とのバトルが勃発しかねません。全体的に角と円弧を融合したスタイリッシュなデザインでカッコいいです。
最近主流の全席装備の個人モニター。エンタメコンテンツ量も豊富で、沖縄路線のような長時間フライトでも飽きることはないかと。もちろん、機内Wi-Fiも無料で利用可能。
一般的な広さの足元
着席時の足元広さ(身長170cm後半)。他社エアライン大型機と同等の広さ。座席幅も若干広め。このまま国際線に投入されても文句なしの快適さです。
握り拳1個分の広さ。シートピッチは約31インチ程度。先代のB777と広さは変わりません。
座り心地レビュー
握り拳1個分の足元広さ。座面はやや狭め。ホールド感ややあり。座面が革、背もたれが布のハイブリッド生地。ヘッドレストは反発系、左右ホールド可能。上下移動可。ひじ掛け細めで若干はみ出る。シートポケットの収納力高め。
座席の柔らかさ
★★★☆☆
読書灯・ベルトサイン
頭上の読書灯。オン・オフは個人モニターからも操作可能。フルカラーモニター化されたシートベルトサインや禁煙マークは視認性が良いです。
シートポケット
シートポケットは上部と下部の2箇所。上部は固定式、下部はネット式の伸縮式。大変素晴らしい収納力。メッシュ部にはスマホなどの小物の収納が可能。メッシュ構造なので取り忘れにも気づきやすいです。
テーブル
テーブル面積も広め。折りたたみ式なので中央部に段差があります。文字を書面に書く際は注意が必要。
大きな窓と個人モニター
約10インチの個人モニターと大型の窓。USBポートとAC電源により充電も可能。A350の特徴としてリアルタイムの機外カメラが楽しめるため、通路側座席になった場合でも外の景色を疑似的に楽しむことが出来ます。画質もそこそこ良いです。
在来機よりも大型の窓は大変開放感があります。B787のような電子シェード式でない物理式のため、即座に視界をシャットアウトできます。正直なところ、B787の窓はあまり好きではありません。電子シェードのレスポンスや電子幕の色など。
カップホルダー
ドリンク用のカップホルダーも装備。飲み終えたコップの収納などに便利。細いので折れないか心配になります。
ヘッドレスト
ヘッドレストは反発系、左右ホールド可能。上下の位置調整はスムーズです。
LED照明
最近主流のLED照明を採用。明るいだけでなく、コスト・整備面でも有利。シーンに応じた色変更が可能。
B787との比較
ちなみに、JALの国内線用中型機のB787にも同様の座席が装備されています。大きな違いはありません。座席間隔・広さも同じです。個人モニターのコンテンツ面では差があり、B787では機外カメラ未装備のため景色は楽しめません。
マイナスポイントは座席の支柱
座席の支柱が足先と干渉する位置にあるため、若干の窮屈感を感じました。正直、ちょっと邪魔。唯一のマイナスポイント。
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明るく開放的な機内設計
新設計の胴体を採用したA350。
普通席の3-3-3の配置でも窮屈感はなく、特に幅に関しては余裕を感じます。
大きな窓、明るい照明、高い天井で明るく開放感の機内に仕上がっています。
2-4-2配席のクラスJ。B777から座席・機内デザインがリニューアルされました。赤系の座席色や奥の壁色など、JALらしさ溢れる機内に。機内照明と外光を多く取り込む大きな窓で、明るく開放感のある機内になりました。
3-3-3配置の普通席。大型機の普通席・エコノミーは窮屈感のあるイメージが一般的ですが、A350ではそんなことはありません。よっぽど、B787の3-3-3配置の方が詰め込み感があります。天井も高く開放的ですが荷物棚の位置も高めなので、荷物の収納がちょっと苦労するかもしれません。
おすすめ座席・おすすめしない座席
おすすめは各セクション最前部付近・非常口座席・2人掛け席の3箇所。
おすすめしない席は窓なし席の1箇所。
おすすめ座席はオレンジ色部、非推奨座席は青丸部。各セクション最前列・非常口座席・2人席は競争倍率が高いため、確保出来たらラッキー程度で。不人気な窓なし席がA350では1箇所しか存在せず、機体設計の素晴らしさを感じます。
各セクション最前列部(おすすめ)
各セクション最前部のおすすめ席。足元広さは他座席よりも広めの設定。欠点としては、モニターとシートポケットの遠さ。競争倍率は高めです。
非常口座席(おすすめ)
非常口座席。こちらの足元広さはファーストクラス級です。非常口座席ですが窓は1箇所確保されています。シートポケットの位置に難あり。こちらも競争倍率高め。
最後部座席(おすすめ)
機体最後部に1箇所のみ存在する2人掛け席。1機にここだけの超プレミア席。窓の遠さと降機時の所要時間だけが欠点。ペアで搭乗する際は最適な座席。
窓なし席(非推奨)
1列のみ存在する窓なし席。日光も当たりにくく、若干閉鎖的。壁に体を委ねて熟睡したい人にはおすすめできますが、景色は完全に楽しめません。ハズレ席です。
まとめ
以上、JALの国内線用A350型機の座席の広さ・快適さのまとめとなります。
素晴らしい座席と機体設計のおかげで、快適性は高いです。
半個室のファーストクラス、国際線プレエコ相当のクラスJ、座席装備満載な普通席。
従来のB777よりも圧倒的に機内環境の快適さとエンタメのコンテンツ量は向上しました。
このまま国際線に投入されても文句なしのレベル。
JALでの旅がますます楽しくなりそうです。
・ファースト、クラスJ、普通席の3クラス仕様
・機体によってクラスJの座席数が異なる2種類の座席配置
・ファーストクラスはジャムコ、クラスJ・普通席はレカロ社製
・ファーストクラスはプライベート感高めの半個室設計
・クラスJはプレミアムエコノミーと同等の座席を装備
・普通席は収納力高いシートポケット、約10インチの個人モニター装備
・おすすめは最前部、非常口座席、2人掛け席
・非推奨座席は窓なし席
A350クラスJの搭乗記はこちら
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