まったり空の旅

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JAL 搭乗レビュー

【搭乗記】夏季限定のJAL(J-AIR)で大阪から松本へ飛行機で55分の旅

投稿日:

 

夏季の8月限定のJAL(J-AIR)の大阪=松本便。

約55分で大都会大阪と大自然信州を1ヵ月限定で結びます。

そんな訳で今回は、J-AIRのE170型機にて大阪・伊丹から松本までフライトしました

 

夏季限定の松本=大阪路線の案内
信州まつもと空港と大阪(伊丹)線の告知ポスター(松本空港にて)。「55分でひとっとび!」などと、1時間以下で行けることを強くアピールしています。2022年は従来の早朝の時間帯からお昼に運航時刻が変更に。そのため、ゆとりをもった旅程での利用が可能となりました。

 

搭乗DATA
航空会社:J-AIR
搭乗日:2022/08
路線:大阪・伊丹 
 松本
飛行時間:1
時間35分 (発11:35⇒着12:30)
便名:JL2271
座席:3K 普通席窓側
機材:E170 (JA220J) 機齢11年6ヵ月 

 

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大阪から55分で信州へ

先述したとおり、伊丹空港から55分で信州へ行けます。

参考までに、大阪駅から松本駅までの所要時間は以下。
・鉄道:約3時間30分
・自動車:約4時間30分

搭乗手続きや、駅までの所要時間を考慮すると飛行機はもう少し時間が掛ります。しかし、身体的な負担は飛行機の方が圧倒的に少ないかと。特に、登山用品等を持ってく場合は飛行機の方が楽だと思われます。

 

伊丹空港のJAL側のビル内の様子
伊丹空港のJALブースの様子。リニューアルにより、昔よりも綺麗になりました。自動手荷物預け入れ機のおかげで、長蛇の列に並ぶ必要も無くなりました。最近はJGCカウンターのありがたみをほとんど感じません。

 

伊丹空港の出発案内板
伊丹空港のパネルに表示された「信州まつもと」の表記。地元の安心感。やはり、"信州"のネーミングを空港名に追加した、松本空港のイメージ戦略は成功ですね。

ちなみに、山形空港は「おいしい山形空港」の名前で推してますが...ここでは通常の"山形"表記でした。

 

伊丹空港の展望デッキからの景色
展望デッキにて。実はこの日、沖縄/那覇⇒神戸⇒伊丹⇒松本の旅程の道中で伊丹経由にしました。朝イチに沖縄を出発してお昼頃松本に帰れるのはかなり楽。神戸⇒伊丹の移動が少々面倒でしたが(ポートライナー&バス)。

欲を言えば、沖縄と松本の直行便を飛ばして欲しいところ。

 

今回の搭乗ゲート
今回の搭乗口はターミナルビル端の20番。昔ながらのパタパタ式の案内板が健在。この20番搭乗口の欠点は、搭乗機が見えないこと。機体への搭乗一歩手前の小窓からしか機体が確認できませんでした。自身が搭乗する機体が見えないのは非常に残念。ビル中心から遠く、機体も見えず、ここはハズレゲートです。

 

 

松本空港でお馴染みのE170型機

今回の搭乗機はE170。いわゆる、リージョナルジェット機。

松本空港では常連のFDAでも使用しているE-Jetシリーズ。

コンパクトな機体が松本の運用と集客上、ちょうどいいのかもしれません。

 

搭乗時に見えた搭乗機
今回の搭乗機のE170(JA220J)。機齢11年の中年機材。先述したとおり、20番ゲートからは搭乗直前の小窓からしか搭乗機の姿を確認できません。それがこのショット。FDAと同型のE170型機です。ブラジル製ですが、意外と良い設計の機体です。ブラジルは鶏肉とサンバの国だけではありません。航空機に関しては良いモノ作ります。

JAL便名ですが、運航会社はリージョナル路線を担当するJ-AIR。毎年のようにE170型機にて大阪=松本線を運航しています。過去に突発的にE190が投入されるイレギュラーな日もありましたが、基本的にはE170での運航です。機体変更への過度な期待はおすすめしません。機体だけに。

 

機内に設置されていた機体番号板
機内最前部の機体番号プレート収納部。機長・副機長のプレートは未挿入でした。今回のJA220Jは2011年受領の機体。まだ先の話ですが、MRJプロジェクトが凍結してしまった今、後継機の機材選定が楽しみです。E-Jet E2シリーズかA220か...それとも。

 

1クラス76席仕様の機内

全席普通席の76席仕様。2-2配置。

座席は大・中・小型機と変わらず、広々としており快適です。

 

J-AIRのE170型機の座席表と自席の位置
J-AIRのE170の座席表と自席の位置(引用:JAL HP)。今回はエンジンを眺められる右側窓側の3Kを指定。右側の場合、名古屋・富士山・八ヶ岳・諏訪湖を眺めることができ、おすすめです。窓なし席の10番はハズレ席なので注意。

 

 

意外と広い座席

今回の座席
今回の座席の3K(降機時に撮影)。JAL SKY NEXT準拠の黒色革製座席と深紅のシートベルト。機体サイズはコンパクトですが、座席は大・中・小型機と同等の広さ。不人気な中央席が皆無のため、必ず窓or通路の2択となります。

E-Jetシリーズは窓間隔が広いため、頭部のちょうどいい位置に窓があるとは限りません。これはこの機材のちょっとした欠点とも言えます。

 

後方から見た座席
最近主流の個人モニターは未装備。内線の機内Wi-Fiが利用可能(地上と同様の外線接続は不可)。背もたれ厚さもちょうど良く、現在主流の薄型ペラペラ板感はありませんでした。背もたれの丈が若干短いため、着席すると頭部の半分ほどがはみ出ます。快適性に影響を及ぼすレベルではないので問題ありません。

 

ちなみに、実はFDAもJ-AIRも同じ座席を装備しています。生地色は異なりますが、基本的な設計・骨格は同様。よって、座り心地も変わりません。今回のJ-AIRとFDAのE170型機はどちらも76席仕様なので、足元広さも同様です。

エアラインが異なっても座席モデルが同様なことは航空業界では日常茶飯事。格安のLCCが大手と同じ座席モデルを装備していることも(座席間隔はLCCの方が狭いが)。

 

 

他機種と同様の足元広さ

76人乗りのコンパクトなリージョナルジェットと言えども、足元広さは他機種と同様。

フライト中、足元広さ・座席幅ともに苦痛に感じることは皆無でした。

 

E170型機の座席の広さ
着席時の足元広さ(身長170cm後半)。足元広さ・座席幅方向ともに他機種と同様。機体はコンパクトですが、座席に関しては大型機と変わりません。なお、座席丈の短さだけが気になるポイントでした。

 

握り拳1個分の足元広さ
握り拳1個分の足元広さ。一般的なシートピッチ31インチ程度と予想されます。窮屈に感じることはありませんでした。

 

参考までに、中型機のB767と小型機のB737の足元比較。どちらもJALグループ所属機。異なる機体サイズでも、足元広さは同等と言えます。

 

座り心地レビュー

ホールド感ややあり、特に横腹部。革の触り心地が柔らかめで気持ちいい。拳1個分の足元間隔。座席幅はやや広め。座面広め。座席は普通の固さ。座席丈が短いためか、着席すると頭部が半分ほどはみ出す。頭部箇所はフラットな柔らか反発系。

座席の柔らかさ
★★★☆☆

 

 

テーブル

広いテーブル
意外と広いテーブル。折りたたみ式でないため段差がなく面が綺麗。PC作業が捗りそうです。

 

 

各種サインとPSU

シートベルトサインと読書灯など
コンパクトですが、個別空調・読書灯・CAさん呼び出しボタンのPSU(PASSENGER SERVICE UNIT)を装備。各種サインも見やすい間隔の配置。個別空調が装備されているのは大変助かりますね。

 

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CF34-8Eの正統派なエンジン音

今回の搭乗機のE170はCF34-8Eを2基装備。

音色は異物感の無い、純粋なギューン音とサブのブーン音。

良くも悪くも正統派な音色で、面白味は正直ありませんでした。

 

機内の様子
この便はほぼ満席(隣席は空席)。20名程度のツアー客の姿も確認できました。2022年の大阪線の予約数は3727人、予約率が約8割と好調らしいです。8割であれば黒字ですね。通年運航化待ってます(長野県民感)。

 

伊丹空港離陸時の景色
定刻の11:35にドアクローズ。スポットにてエンジンスタートし、プッシュバック無しでそのまま滑走路へ。離陸時の音色はギューン音のみ。混じり気なし。正統派の音色。高度が増すにつれて、サブのブーン音が強くなってきました。

正直なところ、良い子なエンジン過ぎて、音色のおもしろさは少なかったです。爆音でもなく、音階に変化がある訳でもなく。GEさん、いいエンジンを設計しましたね!

 

阪神競馬場
離陸上昇中に見えた阪神競馬場。ウマ娘は大好きですが、いまいち本物の競馬は良くわからないニワカでございます。結構広いんですね。いつか実地で見学してみたいものです。

果てしなくどうでもいいですが、筆者のウマ娘の推しキャラはマチカネタンホイザとセイウンスカイとカレンチャンとファインモーションとサクラチヨノオーです。かわいいは正義。

 

 

あっという間の水平飛行

離陸から着陸までは約45分間。

この日は気流の乱れの影響もあり、ベルトサインがオフの時間は7分間。

短いフライトにも関わらず、飴の機内サービスが実施されました。

 

名古屋の景色

エンジンと翼の機内からの景色
伊丹空港離陸から約15分。右手に名古屋港を視認。約20,000ft(約6,000m)の低めの高度。このフライトでは最大高度でした。

 

 

飴のサービス

機内サービスの飴
短いフライトにも関わらず、飴のサービスが実施されました。J-AIRらしさ感じるE190型機のハッカ飴と黒糖をいただきました。この日は気流の乱れの影響もあり、ベルトオフ時間は約7分間と超短時間でした。通常の運航ではもう少し長いものと思われます。

 

 

機内誌

シートポケット収納物
シートポケット収納物一覧。内線の機内Wi-Fi(JAL機内エンターテイメント)が利用可能。

 

安全のしおりのE170型機のイラスト
E170の安全のしおり。

 

 

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スリリングなアプローチ

周囲を山に囲まれた立地・高い標高ゆえの低い空気密度・複雑な気流など。

高難易度な松本空港へアプローチ。天候はいまいち。

 

近い山々

機内から見た窓枠と景色
悪天候の松本空港へ向けて降下開始。うっすらと見える山々が幻想的。しかし、パイロット的には気が抜けない瞬間でもあります。

 

ウイングレット
ウィングレットと同じ高さの山々。南アルプスでしょうか。ツギハギ感のあるウィングレットが良い味出してました。

 

山のギリギリを飛ぶ自機の景色
山を避けながら降下を続ける機体。気流が乱れやすい山の近く。すぐそばに見える頂上。少しでも油断すれば山肌に衝突不可避。久々にスリリングなフライトを満喫できました。

 

 

諏訪湖&八ヶ岳

諏訪湖と山々の景色
天候は微妙ですが、八ヶ岳と諏訪湖が視認できました。映画"君の名は"で登場した例の湖に似ていると噂の諏訪湖。産業面ではセイコーエプソンの本社、観光面では上諏訪温泉等が有名です。一時は"東洋のスイス"と呼ばれるレベルで精密産業が強い地域でした。時計とか。今も強くあって欲しいものですが果たして...

 

機内から見えた諏訪湖
辰野から岡谷上空へ。エンジンと主翼を絡めて。ちょっとした遊覧飛行気分。天候の良い日は富士山も右側座席から見えるはずです。よって、大阪⇒松本で飛ぶ場合は右側がおすすめです。

 

上空から見た岡谷ジャンクション
中央道の岡谷JCT。名古屋と東京方面の分岐。左側の橋脚付近には岡谷駅。

大阪駅からここまで車で約4時間、鉄道で約3時間30分。一方で、飛行機はたったの約50分。飛行機早すぎます。

 

 

高ボッチ高原

高ボッチ高原
周囲を山に囲まれた、例えるならすり鉢状の立地の松本空港へ向け降下を続ける機体。右手には高ボッチ高原の無線中継所と展望台の駐車場が確認できました。ここからの景色は大変綺麗なので強くおすすめします(長野県民感)。なお、アクセスに難あり。

ちなみに、高ボッチ高原と言えば、ゆるキャンΔのしまりんがボッチキャンプした地としても有名ですね。

 

 

高原感ある松本空港へ到着

安定したアプローチにて、無事、松本空港へ着陸。

この日は北側からのRUNWAY 18でした。

 

機内から見た松本空港の滑走路
滑走路端にて転回。ターニングパッドなしのコンパクト感が松本らしさ満点。オレンジのラインは積雪地域の空港の特徴。

 

機内でいただいたE170の絵葉書
降機の際にCAさんから絵葉書をいただきました。絵柄は今回の搭乗機のEMBRAER 170。青空が鮮やかな素晴らしい1枚。なぜ今日はこの青さの空じゃなかったのか...

 

松本空港の搭乗橋
長野県産の木材を使用した、温もりのある搭乗橋。高まる高原にやってきました感。

 

カラマツのアーチ
使用木材は信州産のカラマツ。

 

松本空港で撮影された写真
ターミナルビル内には松本空港で撮影された画像の展示が。日本一標高の高い658mの"山岳高原空港"に到着しました。どの写真も大変素晴らしかったです!

 

松本空港の到着ロビーの様子
手荷物返却場。

 

松本空港の手荷物返却レーン
しれっと、本わさびソフトクリームを宣伝してくスタイル。大王わさび農場の広告。長野県らしさ満点でGood!!

 

松本空港の到着案内板
松本空港発着便は昔よりも賑やかになりました。札幌(新千歳&丘珠)・大阪(伊丹&神戸)・福岡。2022年のお盆シーズンは札幌・福岡線は予約率8割以上の人気ぶり。コロナ禍前の賑わいが戻ってきました。

8月のみのJALの伊丹線ですが、神戸線との競合が気になるところ。FDAの神戸便が朝・夕の2便、JALの伊丹便が昼の1便なので、良い感じにバランスが取れているのかもしれません。関西圏から朝・昼・夕の3便が運航していることになりますし。是非とも、通年運航にしていただきたく。

 

松本空港に駐機するJ-AIRのE170
展望デッキからお世話になった搭乗機をお見送り。定期便でのJALグループのジェット機はMD-87ぶり。随分と時代が変わったものです。

 

2021年はJTAのB737-800によるチャーター便も実施。久々に賑わいが戻りました。

出発を見送る職員
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個人的に、JALグループのジェット機としてはMD-87ぶりの利用となった松本空港のJAL便。ほぼ同じアングルからの画像が残っていたので、顔を比較してみました。やはり、MD-87はカッコいいですね。イカツイ顔の割にはかわいい丸い鼻。このギャップが良いんですよね。MD-80シリーズの顔。松本空港のMD-87は自分を飛行機沼に誘い込んだ原点です。

MD-87の退役後はJACのQ400で各路線が引き継がれました。その後はFDAが参入・引き継ぎが行われ、今に至ります。MD-87時代よりも供給座席数は減りましたが、今ぐらいのE-Jetのサイズ感が松本にはぴったりなのかもしれません。MD-87時代は空席が目立つこともありましたし。

 

CF34-8Eエンジン
CF34-8Eエンジン。メーカーはGE。金属のピンをファンの根元に刺すことで固定します。なかなか斬新な設計のエンジン。FDAの公式ストアから、ピンが数量限定で販売されていました。ピン構造なので、ファンブレードの交換が楽といったメリットも。

 

松本空港のJ-AIRとFDAのE170・E175型機
札幌(丘珠)からのFDA機を迎えるJ-AIR機。約30分のターンアラウンドで再び、大阪・伊丹へ。

 

松本空港を離陸するJ-AIR
再度、大阪へ向けて離陸。素晴らしいフライトと安全運航をありがとう!

 

信州松本の表記入りの手荷物タグ
鶴丸の信州松本の荷物タグは新鮮ですね。こちらは記念に保管しました。

 

 

フライトルート

今回の飛行ルート
今回のフライトルート。伊丹から名古屋上空を通過し、山沿いに北上するルート。約20,000ftの低めの高度でした。

 

 

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まとめ

そんな訳で、JAL(J-AIR)のE170型機で大阪・伊丹から松本までフライトしました。

たったの55分で関西圏へ移動出来るのは非常に楽です!

松本空港到着便の場合、接近する山々を眼下に捉えながらの飛行となるためスリル満点。

ある意味、松本空港便の醍醐味と言えます。

この日は天候が最悪でしたが、大阪から松本に向かう場合は名古屋・富士山・八ヶ岳・諏訪湖が眺められる右側がおすすめです。

予約率8割と意外と好調なJAL大阪線。今後の通年化に向けた動きがあれば嬉しいと思う長野県民でした。

 

評価

機内食
★★★★☆(飴のサービスあり。J-AIRの機体がプリントされたオリジナルの飴がおすすめ)

シート
★★★★☆(機体のサイズの割には他機種と同等の広さの座席。革の触り心地が気持ちいい)

機材コンディション
★★★★★(機齢約11年。中年機材だがメンテナンスは行き届いていて綺麗)

機内スタッフ
★★★★★(親切丁寧テキパキとしたサービス)

エンターテイメント
★★★★☆(機内誌・機内Wi-Fi(内線のみ)。CF34のエンジン音とスリリングな松本アプローチがGreat!!)

時間の正確さ
★★★★☆(約5分の遅延)

総評
★★★★★

 

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