まったり空の旅

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JAL 搭乗レビュー

【搭乗記】JALのB777-200ERビジネスクラスに国内線クラスJで飛ぶ

投稿日:

 

PWエンジン装備機の突然の退役やコロナ禍により、急遽国内線に転用されたB777-200ER。

機内は国際線仕様のまま。ビジネスクラスはクラスJとして販売されており、"乗り得"機材が爆誕しました。

そんな訳で今回は、JALのB777-200ER型機にて福岡から羽田までフライトしました

 

国際線機材のクラスJ扱いに関するHP上の案内
B777-200ER型機の国内線投入に関する案内告知(引用:JAL HP)。公式HPでも、クラスJとして販売されるビジネスクラスの特長について力を入れた宣伝が行われています。座席はヘリンボーン式のJAL SKY SUITE Ⅲ。

 

搭乗DATA
航空会社:JAL
搭乗日:2022/03
路線:福岡 
 羽田
飛行時間:1
時間35分 (発07:30⇒着09:05)
便名:JL302
座席:7K クラスJ 窓側 (国際線ビジネスクラス)
機材:B777-200ER (JA702J) 機齢19年6ヵ月 

 

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国際線仕様のままのB777-200ER

今回の搭乗機は国際線機材のB777-200ER。

2020年に国内線仕様のB777-200・B777-300の装備するPWエンジンに不具合が発生。機齢も経済寿命の20年に近い機体が多いこともあり、全機が突然の完全退役となりました。

そこで急遽国内線に転用されたB777-200ER。コロナ禍による国際線の減便の影響もあったことで、ある意味で利害の一致といったところでしょうか。B772ERのGEエンジンは不具合がなく運航への影響はゼロだったため、国際線時代の機内仕様のまま国内線へ投入されました。

2022年度内にB777-200ERの運航は終了予定とのこと。後継のA350-900が順調に納入されているため、こちらは予定通りの退役となりそうです。

 

搭乗機のJALのB777-200ER(JA702J)
今回の搭乗機のB777-200ER(JA702J)。機齢19年のベテラン間際。MD-11の後継として導入されました。2022年度内に国内線運航終了の予定ですが、記事執筆時に同型機は5機活躍中。アジア路線を飛んでいた機体が福岡空港に駐機する姿を一体誰が想像できたことでしょう。筆者も羽田=バンコクでB772ERにお世話になりましたが、このような形で再搭乗することになるとは思いませんでした。

正直な所、B777-200ERは機材変更の常連です。私は2回の機材変更。これが3度目の正直の搭乗です。

同様の変更経験をされているSNSのフォロワーさんも数多く見かけました。

B777-200ERは機材変更のリスクが高いので心の準備が必要です。運です。

 

正面から見たGE90-94Bエンジン
GE90-94Bエンジン。22枚のファンはCFRP製でエッジを保護するためのチタン合金製の補強がされています。GE90-94Bのファンがストレートに近い形状であるのに対し、GE90-115Bはねじりの効いた形状の設計が大きな外観上の違い。ファン径も115Bの方が大型化しています(94Bでも3m超の大型径ですが)。

GEは炭素繊維複合材のファンブレードが好きなのかわかりませんが、B787のGEnXでも同様の素材を使用しています。ファンの軽量化の面では確かに正しい選択肢ですね。

 

 

2クラス312席仕様の機内

クラスJ26席、普通席286席の合計312席仕様。ファーストクラスなし。

座席仕様は国際線時代そのままです。

 

JALのB777-200ERの座席表と自席の位置
JALのB777-200ERの座席表と自席の位置(引用:JAL HP)。今回はエンジンを眺められ、ビジネスクラス窓側の7Kを指定。個人的に、7A・7Kはこの機材の最優秀勝ち席だと思います。ヘリンボーン式のJAL SKY SUITE Ⅲのビジネスクラス(クラスJ)が26席、エコノミークラス(普通席)が286席。特徴的なの3-4-2配置のエコノミークラス。どんな人数単位の乗客でも柔軟な位置決めが可能です。

建前上は普通席+1000円がコンセプトのクラスJですが、運賃は普通席の倍以上の価格設定がされています。高い!まぁ、元々はビジネスクラスなので文句は言えません。どうしても安価に乗りたい人は当日のアップグレードに賭けましょう。クラスJの人気は高く、当日のアップグレードでも可能性はありますが窓側の確保は難しいと思います。

 

そもそも、現在国内線で活躍中のB772ERは東京オリンピックのインバウンドによる需要増に対応するためにSS2仕様から増席改修された過去があります。ビジネスクラスを減らし、プレミアムエコノミーを廃止した詰め込み仕様(W63/W64)。JA701J・JA702J・JA703J・JA709J・JA710Jの5機が対象となりました。

座席数比較(SS2仕様 vs 増席仕様)
ビジネス:42席→26席 (-16席)
プレエコ:40席→0席 (-40席)
エコノミー:154席→286席 (+132席)

 

JALのB777-200の座席表
参考までに、JALの国内線仕様だったB777-200の座席表(引用:JAL HP)。合計375席仕様。B777-200ERの座席表を見ると、元国内線仕様機の詰め込み感は否めません。これが普通なんですけどね。あぁ懐かしい...

 

機内のバーカウンター
いざぁ搭乗。まず出迎えてくれるのはバーカウンター。国際線時代はここにドリンクやらおつまみが並んでいたことでしょう。今回の搭乗時は除菌シートやカバーが置かれていました。

 

前方から見たクラスJ区画の機内
機内の様子(降機時に撮影)。1-2-1のヘリンボーン式の配置。魚の骨のような感じだからヘリンボーン。進行方向に対して体が斜めに向くため、初回着席時は若干の違和感がありましたがすぐに慣れました。

 

後方からみたクラスJ区画
後方から。最近主流の扉付きのような高いプライベート感はありません。しかし、壁が高いため他人が視界に入ることも、気になることも皆無。ちょっとした漫画喫茶といった感じでしょうか。

 

 

独特なヘリンボーン式の座席

進行方向に対して斜め方向に座席が設置されているヘリンボーン式。

最初の着席時は違和感がありましたが、意外とすぐに慣れました。

 

ヘリンボーンのビジネスクラスの座席
今回の座席の7K。JAL SKY SUITE Ⅲの元ビジネスクラス。フルフラットでのリクライニングか可能。壁が高く、ほぼ個室のようなプライベート感。座席の後部はトイレ。

 

ヘリンボーンのビジネスクラスの座席
17インチの個人モニター付き。高い壁で囲まれているため他人の視線が気になりません。着席位置から窓までの距離の遠さが唯一の欠点でしょうか。

 

座席のスペック
シートのスペック(引用:JAL HP)。表記上はSS2とありますが、今回の詰込仕様のB772ERも同じスペックの座席を装備しているものと思います(元々SS2仕様でした)。

 

通路側の座席の様子
通路側の座席。こちらは内側に向いています。

 

 

絶妙に落ち着く座席空間

さすがビジネス。座席の広さは広め。

高い壁、すっぽりと収まる足元空間。絶妙に落ち着く素晴らしい空間でした。

 

着席時の足元の広さ
着席時の足元広さ(身長170cm後半)。幅方向はエコノミーから若干広くなった程度。縦方向はもちろん広め。昔のビジネスクラスのようなゆとりはありません。しかし、この座席はリクライニング時こそ真の実力を発揮します。

 

座り心地レビュー

座席幅はエコノミーより若干広い程度。足元は広め。ホールド感あまりなし。個室感あり。窓までの距離が遠く覗きこむ必要あり。マッサージ機能は上下可動式でバイブの威力弱め。

座席の柔らかさ
★★☆☆☆

 

マッサージ機能

シートの操作盤
リクライニングは電動式のためボタンにて操作。操作盤にはマッサージ機能のボタンも。バイブ式&上下の可動式。威力は弱めで、例えるなら市販品の半分程度の強さ。ゴイゴイ来る感じではありませんが、無いよりはマシ程度。背もたれ部に良い感じの優しい刺激で疲れをわずかに軽減してくれました。

 

 

個人電源

コンセント類
個人電源も装備。PC電源とUSB電源の2種。

 

 

エアバッグ付きのシートベルト

エアバッグ内蔵のシートベルト
エアバッグ付きのシートベルト。これが重く、かさばるため装着感はいまいち。ずっしり重いです。

 

エアバッグ内蔵のシートベルト
万が一の際に展開するものと思われます(航空機関係の万が一な事態は生存可能性が低いことだらけですが)。エコノミークラスのような狭い場所では、体の速度が上がる前に前席に衝突するため、受ける身体への衝撃は少なくなります。一方で、今回のビジネスクラスのような前席との絶妙な距離感がある座席では干渉する物がないため、高速で前席に衝突することになり身体へのダメージが大きくなってしまいます。それを防ぐ意味でエアバッグが装備されているといった目的だったと思います。

 

 

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GE90-94Bの気持ちのいいエンジン音

GE90といえば重々しくも、上質な音色に定評のあるエンジン。

今回も115Bよりも控えめではあるものの、気持ちのいい音色を響かせてくれました。

 

GE90-115Bよりも控えめな音色

福岡空港の自機の隣に駐機するANAのB767WL
定刻にてドアクローズ。隣には同じく国際線機材のANAのB767-300ER。国際線機材が国内線を我が物顔で飛ぶ時代が来るとは...

GE90のエンジンスタートは、重々しい音と振動が特徴的。しかし、今回の94Bは115Bよりも控えめの音と機内の振動でした。やはり、出力とサイズの違いなのでしょうか。

 

福岡空港のターミナルビルの窓に映る自機
滑走路へ向けてタキシング。ガラスに映る搭乗機。セルフ外観チェック完了!(笑)。

 

離陸上昇中の景色
GE90の気持ちのいい周波数域のエンジンの音色を聴きながらの離陸。上昇時はフォーン音とブーン音が1:1で響いてました。何度も言いますが、やはりB77WのGE90-115Bよりは若干大人しかったです。

 

ここで外観の違い比較。B777-200国内線仕様機のPW4000エンジンと、B777-300ERのGE90-115B。外観上の大きな差異はありませんが、サイズが若干違います。個人的な音色の好みはGE90-115B>PW4000=GE90-94Bといった感じ。

 

機内から見たGE90-94Bの詳細部
GE90-94Bの特徴の内側の円形の排気部。専門家ではないので正式名称はわかりません、すみません。ファンブレードの奥の静翼が綺麗に確認できました。

 

 

国際線機材を満喫する

フルフラットの座席や大画面の個人モニターなど、この機体のメインイベントを満喫。

1時間35分のフライトと言えども、体感時間は数分の充実度でした。

 

ドリンクサービス

テーブルとコンソメスープ
まずはドリンクサービス。国際線では機内食が提供されるであろう広大なテーブルにはビーフコンソメスープ。味は安定の美味しさ。テーブルに関してはPC作業も十分な広さかと。

 

ヘリンボーン座席の着席時の景色
2杯目はコーラをいただきました。本当ならここでシャンパンをいただきたい所ですが、残念ながらこの機体ではもう実現できそうにありません...。

座席と窓との距離が遠く、景色を楽しむには身を乗り出す必要がありました。着席時に腕を伸ばして窓まで到達するかどうかの距離感。遠い!

 

 

機内エンタメコンテンツ

個人モニターのスタート画面
個人モニターはMAGIC-VI。タッチパネル対応。動作はサクサクでストレスフリー。画質・発色ともに綺麗でした。

 

基本的なエンタメコンテンツは国際線時代と変わりません。しかし、収録数は減らされており、映像作品に関しては国際線時代の3割程度の数しかありませんでした。音楽コンテンツも少なめ。まぁ、飛行時間的に妥当なので問題ありませんが。

 

モニター操作用のコントローラー。座席の設計が新しいこともあり、こちらも近代的な設計でした。

 

 

フルフラット状態を楽しむ

この座席の醍醐味、フルフラット状態を体験。

意外にも、このフライトでは通常ポジションのままの人が多めでした。

 

フルフラット時の座席の様子
フルフラット状態。JAL SKY SUITEシリーズ共通の課題ですが、座席幅に余裕はありません。例えるなら、ちょっと窮屈なシングルベッド。それでも機内で横になれるだけでも十分快適なので贅沢は言えませんね。

座席の展開時間は以下。動作は遅めでした。
通常状態⇒フルフラット:33秒
フルフラット⇒通常状態:35秒

 

フルフラット時の座席の様子
この妙に落ち着く空間が良いんですよね。個室感。頭部はやや固めなので、欲を言えば枕があればなぁと思ったり。

座席の頭部付近がスウェードっぽい生地なのですが、こちらの汚れや剥がれが個人的に気になりました。

 

フルフラット時の様子
フルフラット状態。足先まで十分な広さ。エアバッグ内蔵のシートベルトが重いです...。ANAのスタッガードのビジネスクラスと比較して、こちらの方が足先は広め。窮屈感は皆無です。

 

フルフラット時の足先の様子
足先空間の詳細。三角形形状で徐々に絞られていくスタイル。壁に足が接触することはなく、着席時の不快感は皆無でした。

 

リクライニング時の天井の景色
フルフラット時の景色。THE・天井。この視界はなんか新鮮。

 

 

機内Wi-Fi

機内Wi-Fiでプレイ中のウマ娘のスマホ画面
機内Wi-Fiも無料で利用可能。ウマ娘も一応プレイできました。地上のサクサク度合いには負けますが。マチタンかわいい。

 

 

機内誌

シートポケット収納物一覧
シートポケット収納物一覧。SKY SUITE Ⅲの使用方法の冊子がありました。

 

安全のしおり
B777-200の安全のしおり。ERの退役に伴い、JALからはB777-200シリーズが完全退役となります。

 

 

トイレ

トイレ内部
ウォッシュレット付きのトイレ。国際線機材時代の名残。

 

 

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素晴らしい景色を眺めながら羽田へ

揺れもなく順調にフライトが進み、あっという間に羽田へ。

途中、富士山が左手に見えました。

 

エンジンの景色はどこがベストか

GE90-94Bの景色はどこから見るのがいいのか。

色々と検証しましたが、やはり7A・7Kが最も綺麗なのではと思います。

 

水平飛行中のエンジンの景色
水平飛行中の景色。やはり、エンジン前席は視覚・聴覚ともに特等席です。

B777-200ERのGE90-94Bの出力は42,500kg。一方で、B777-200のPW4077は34,900kg。国内線を飛ぶにはちょっとオーバースペックな出力ですかね。

 

非常口の小窓からの景色
R2非常口の小窓からの景色。こちらからの景色も意外と悪くありません。GE90の大口径感が伝わってきました。

 

 

富士山

上空から見えた富士山
機内左方向には富士山が。機内アナウンスでも景色の案内がされており、CAさんの気配りを欠かさないサービス精神の高さを感じました。

 

 

ファイナルアプローチ

着席時の機内の景色
シートベルトサインが点灯し、いよいよファイナルアプローチ。機内のLED照明もオレンジ色に。ヘリンボーンの斜めの着座姿勢の違和感は最初だけで、フライトの終盤戦ではまったく感じませんでした。

 

羽田空港着陸時の様子
風の塔が見えれば羽田まであと少し。終始、心地の良い音色を楽しませてくれたGE90-94Bに感謝。

 

搭乗機の機番プレート
8:56、定刻より約10分の早着。降機の際にプレートを撮影。「777-246」の下2ケタの46がJAL発注機であることの証。

 

 

フライトルート

今回のフライトルート
今回のフライトルート。福岡から羽田までほぼ直線。高度は41,000ft(約12,000m)。揺れもなく、安定したフライトでした。

 

 

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まとめ

そんな訳で、JALのB777-200ER型機で福岡から羽田までフライトしました。

エンジン音・ビジネスクラスの座席ともに最高のフライトでした!

素晴らしい音色のGE90-94B。素晴らしい個室感のシート。

機材変更のリスクが高めの機種ですが、また搭乗したくなりました。

退役まで時間が少ないB777-200ER。このような形で再搭乗を果たすことができるとは思いませんでした。

 

評価

機内食
★★★★☆(ビーフコンソメは安定の美味しさ。上空で飲むコーラはGreat!!)

シート
★★★★☆(個室感高めのヘリンボーン式。着席時の違和感は意外とない。フルフラットは素晴らしい)

機材コンディション
★★★★★(機齢約19年。機齢は高いが、リニューアルされた機内は大変綺麗)

機内スタッフ
★★★★★(親切丁寧テキパキとしたサービス)

エンターテイメント
★★★★★(機内誌・機内Wi-Fi・個人モニター。GE90-94Bのエンジン音は最高のエンターテイメント)

時間の正確さ
★★★★★(約10分の早着)

総評
★★★★★

 

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