スマホから機内販売の購入が可能になったピーチ。
機内Wi-Fiに接続すれば、自分のスマホから機内食・グッズ等の購入が可能に。
そんな訳で今回は、ピーチのA320ceoにて福岡から新千歳までフライトしました。
レシートタイプの搭乗券。2年ぶりのピーチのフライトでしたが、チケットのチープ感は相変わらず...
搭乗DATA
航空会社:ピーチ(Peach)
搭乗日:2021/12
路線:福岡 ⇒ 新千歳
飛行時間:2時間20分 (発11:55⇒着14:15)
便名:MM455
座席:5F 普通席 窓側
機材:A320ceo (JA06VA) 機齢7年1ヵ月
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目次
搭乗機は元バニラエアの機材
今回の搭乗機はバニラエアで活躍していたJA06VA。
塗装とシート生地はピーチ仕様に改修されましたが、座席の骨格はそのまま。
バニラエア推しだった私にとって、少し嬉しいサプライズ(本当はA320neo目的...)。
今回の搭乗機のA320ceo(JA06VA)。2014~2019年までバニラエアで活躍。ピーチとの統合によって塗装・機内仕様が変更され、今日に至ります。今回の遠征目的はA320neoへの搭乗だったのですが、機材ガチャが外れ、普通のceoが当たりました。
まぁ、CFM56のエンジンも今後はレアになるので良しとしましょう。
バニラエア時代のJA06VA(2017年撮影)。2019年11月にピーチへ移籍。個人的に、LCCの中でバニラエアが最も好きだったので廃止は非常に残念。
せめて、クリームパンはピーチに引き継いで欲しかったです。クリームたっぷりで、本当に美味しかったんです。
貨物室に搬入される福岡県産のほうれん草。2020年11月からピーチも航空貨物事業に参入。ANA Cargoと協力して増加する貨物需要に対応するみたいです。バラ積みは大変そう...
いざぁ、ほうれん草と一緒に北海道へ。
詳細はこちら(外部リンク)
LCCピーチ、1便たった0.8トンでも貨物を運びたい事情
1クラス180席仕様の機内
全席普通席の計180席仕様。
同じA320でもneoの場合は8席増の188席仕様。
事前座席指定の場合は指定代金が必要になります。
PeachのA320ceo型機の座席表と自席の位置(引用:Peach HP)。今回はエンジン前の5Fを指定。スマートシート区画のため、予約時に890円が座席指定代として追加請求されました。
今回の座席の5F。紫・紺の落ち着いた色合いの革製座席。全体的に薄型のスタイリッシュなデザイン。ひじ掛け部の色や基本設計はバニラエア時代のまま。機内には程良く革のにおいが充満。
座席メーカーはイタリアのGeven。エアドゥでもGevenの座席を一時期装備していましたね。
LCCでは一般的な広さ
座席の広さは若干狭め。他社LCCと同様の広さ。
LCCなのでわがままは言えません。
着席時の足元広さ(身長170cm後半)。シートピッチは約28インチ。JALやANAの約31インチと比較して、やはり窮屈。LCCなので仕方ありませんが。
指2本分の足元スペース。国内のライバルLCCのジェットスターやSPRINGも同様。2~3時間のフライトなら我慢出来るレベルかと思います。身長180cm以上の人は膝が接触するため窮屈に感じるのでは。
座り心地レビュー
指2本分の足元広さ。座席幅は普通。ホールド感ややあり。革生地、機内にも革の匂いが。全体的に固めの座り心地。背もたれは板な感じ。頭部はフラットの反発系。ひじ掛けは細め。
座席の柔らかさ
★★☆☆☆
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エンジン音が気持ちいい2時間弱のフライト
新千歳までは約2時間弱のフライト。
エンジン音のオーケストラだけでなく、機内デジタルコンテンツのおかげで退屈に感じることは皆無でした。
CFM56-5B4の心地よいエンジン音
エンジン音目的で5Fの座席を指定。窓は前方から7個目。
窓位置はGood。しかし、エンジンを眺めるためには覗き込む必要がありました。
着席中に眺めたければ1~2席後方をおすすめします。音はGreat!!
CFM56-5B4のエンジン。neoのPW1100G-JMとLEAP-1Aが勢力を増す中、今日も頑張っています。世界的にA320ファミリーはneoに置き換わりつつあるため、CFM56装備のceoの機体も将来的にはレアになるはず。
今のうちに楽しみましょう。V2500なら尚更です。
予定より10分遅れてドアクローズ。曇り空の福岡を離陸。離陸時のGは強め。ヒューン音とブーン音が3:2の割合の音色。ブーン音成分は上昇中に徐々に高くなりました。CFM56独特の音色ですね。
上昇中はいつもよりも揺れる旨の機内アナウンスが。搭乗率は約8割。隣席は空席。しかし、他席はほぼ埋まっているようでした。
約3分で機内の空気が入れ替わる旨、トイレと機内を降機後に除菌している旨の放送も。あぁ、コロナ禍のフライトなんだなぁ感。エアライン各社も大変だなぁ...
機内Wi-Fiが意外と便利
ピーチ機内でもWi-Fiが使用出来ました。
正式には「機内デジタルサービス」。
しかし、"内線"なので地上の電波と同様の"外線"への接続は出来ません。
シートポケット収納物。機内販売メニューがスマホへ集約されたことで、従来よりもポケット内がすっきりと。
機内Wi-Fi(機内デジタルサービス)のコンテンツ一覧。無料。昔はこのサービスはありませんでした。どうやら、最近開始したサービスとのこと。LCCと言えども侮ってはいけません。
機内Wi-Fiの環境。周波数は5GHz。通信は意外とスムーズ。外線への接続は出来ないため、SNSやWebページの閲覧は不可。
映像コンテンツも収録されており、相席食堂やピーチオリジナルビデオも視聴出来ました。動作はかなりスムーズ。搭乗の際はイヤホン・ヘッドホンの持ち込みをおススメします。
フライトマップも閲覧可能。高度・速度も表示されるマニア歓喜な仕様。Flightradar24の出番はありませんでした(そもそも外線に繋がらないので無理)。
フライトマップが確認できるのは大変嬉しいです!本当に素晴らしい!
軽食の機内食を注文してみる
せっかくなので機内食を注文してみました。
メニューは自分のスマホから確認。注文もスマホから。かなり楽。
フードロス削減の一環で、本格的な機内食やたこ焼き等のメニューは廃止されてしまいました...
せっかくなので「奄美のうまみぎっしり!けいはん雑炊」と「和歌山産 飲むみかん」を注文。搭乗前に支払い方法を事前登録しておくと、機内では購入内容確認のサインだけで支払いが完結。かなり便利でした。
スマホで注文した数分後、CAさんが自席まで購入内容の確認とカード利用のサインを求められました。さらに数分後、注文品が到着。注文時に声の通りにくい機内であれこれ喋らず、お財布も出さずに完結できてしまうのは素晴らしかったです。
雑炊はお米がホロホロ。風味しっかり塩分は高め。鶏のささみ感があり、まぁ美味しかったです。小腹を満たすのには十分。
飲むみかんは「まるでみかんを丸飲みしているような感覚」でした。甘さ控えめ、奥の方でわずかな苦みがあり、まさにみかん。果実感も高く、瓶の底でドロドロするレベル。美味しかったです。
料理一覧
・奄美のうまみぎっしり!けいはん雑炊(400円)
・和歌山県産 飲むみかん(300円)
地上でも販売しているので是非。少々値段は高めですが、満足度は高め。
地上の景色は拝めず
厚い雲の絨毯のため、地上の景色は拝めず。
心地よいエンジン音と機内デジタルコンテンツで暇つぶし。
こういう時に限って眠くならないんですよね。
CFM56-5B4エンジン。水平飛行中はブーン音と機内空調音が1:1の割合。床から足先を伝って細かな振動が...特定の低回転時にブーン感が強くなりました。その際、振動も一瞬強くなる現象を確認。共振??
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曇り空の北海道へ
相変わらずの北海道ウェザー。今日も曇り空。
ある意味、いつも通りで安心(元道民感)。
千歳市の上空。あぁ、懐かしい...この後、コックピットからオートパイロット解除音が聞こえてきました。解除はアウトレット上空。着陸の寸前まで自動操縦なんですね。
爆音すぎて自席まで聞こえた「♪ピロッ×3」の解除音。コックピット内はどんだけ爆音なのでしょうか??
着陸。CFM56独特のスラストリバーサーを確認。A340搭載の5Cも同様の板パッカーン仕様。設計上のメリットが気になります。空気抵抗はかなり大きそうですが。
隣のスポットにはA320neoの姿。本当はこっちに乗りたかったのですが、機材運のNASAによって今回のceoが当選。まぁ、ceoも今後はレアになるのでOK!
最近は予約の段階で機材が判別可能。機材表示に注目してみましょう。
フライトルート
今回の飛行ルートとデータ。約550kts、約39,000ft。上昇・降下時に揺れがありました。
まとめ
そんな訳で、ピーチのA320ceoで福岡から羽田までフライトしました。
機内Wi-Fi(機内デジタルコンテンツ)がかなり便利。
機内食がスマホから注文・支払いでき、非常にスムーズ。
映像コンテンツやフライトマップも収録されており、暇つぶしにぴったり。
LCCも少しずつではありますが、大手との差を縮めようと頑張っています。
次回はA320neo、最新のA321LRを攻略したいですね。
評価
機内食
★★★☆☆(けいはん雑炊は鶏のささみ感がGood.味はしっかり系。みかんジュースは果実感がGreat!!)
シート
★★★☆☆(指2本分のスペース。全体的に固めの座り心地。設計は元バニラエア時代のまま)
機材コンディション
★★★★☆(機齢7年。メンテナンスが行き届いていた)
機内スタッフ
★★★★★(親切丁寧笑顔のテキパキとしたサービス)
エンターテイメント
★★★★☆(機内Wi-Fiが便利。映像コンテンツもそこそこ収録。CFM56のエンジン音が心地よかった)
時間の正確さ
★★★★★(定刻)
総評
★★★★☆
機内食メニューが豊富だった時代の搭乗記はこちら
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