全席個人モニター付きのANAのA321neo。
デビュー当時は注目を浴びた本機ですが、最近は慣れてきましたね。(飽きてきたとは言っていない)
そんな訳で今回は、ANAのA321neoの非常口座席の搭乗記。那覇空港から羽田空港までエンジン真横の非常口座席でフライトしました。
那覇空港内に設置されたシーサー。まさに沖縄感満載なモニュメント。
搭乗DATA
航空会社:ANA
搭乗日:2019/02
路線:那覇⇒羽田
飛行時間:2時間10分 (発20:55⇒着23:05)
便名:NH478
座席:11K 普通席・非常口座席窓側
機材:A321neo (JA135A) 機齢0年6ヵ月
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目次
期待の機体、A321neo
今回の搭乗機はANAが2018年8月に受領したA321neo(機体番号:JA135A)。
搭乗時の機齢は約6ヵ月。機内はまだ新車の匂いが漂っていました。
neoは全席に装備された個人モニターが推しポイント。モニター無しが一般的だった従来の国内線の常識を覆す、期待の機体という訳です(機体だけに)。
今回の搭乗機のA321neo(JA135A)。機齢6ヵ月の新品。大型化したエンジンが特徴的。全席個人モニター装備の注目の機材。残念ながら、CFM56装備のceoはモニターは未装備です。
まぁ、A321ceoはneo導入までのつなぎ役的な存在なので、いずれはneoに統一されると思います。なので、逆にceoの方がマニア的にはレアだったり。
CAさんとお見合いの非常口座席
今回は右側のR2ドアの非常口座席を指定。
ここはエンジンの真横でもあるため、マニア的にも歓喜な位置なのです。
また、真正面にはCAさんのジャンプシートが設置されているため、離着陸時は対面で着席することになります。
今回の座席は翼前非常口座席の11K(引用:ANA HP)。広い足元&エンジンの真横のため、素晴らしいエンジン音も楽しむことができます。
今回の座席11K。R2ドア非常口座席。個人モニターはひじ掛けに収納されています。青い布製座席は新しく、清潔感があり非常に快適に過ごすことができました。
窓も1個分あり。非常口座席のため、緊急時は脱出の際の援助が求められます。ある程度の覚悟は必要となるので指定の際はご注意ください。
文句なしの足元広さ
非常口座席のため、足元は文句なしの広さ。まさにファーストクラスレベル。
また、座席の真正面はCAさんのジャンプシートがあります。よって、離着陸時はCAさんと向かい合って着席することになります。
若干緊張しますが、CAさんも別に注目している訳ではないので気楽に着席しましょう。CAさんに執拗に絡むのもNGです。
文句なしの足元広さ。真正面にはCAさんのジャンプシートがあります。離着陸時は対面で着席することになります。少々緊張するのは自分だけでしょうか。
脚を伸ばした時の様子。ロングレッグな方でも快適にくつろぐことが出来るかと思います。
座り心地レビュー
ホールド感ややあり。シート幅はまぁまぁ、足元広さは文句なし。背もたれはやや固め&若干板な感じ。布製。
座席の柔らかさ
★★★☆☆
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国際線レベルのクオリティのフライト
全席個人モニター装備のA321neoの座席。
正直、国内線だけで使用するにはもったいないレベルの快適さ・クオリティでした。
静かなPW1100G-JMのエンジン音
neoの推しポイントその1、neoの特徴でもあるPW1100G-JMエンジン。A321neoはPW1130G-JMが装備されています。
音は静か。重低音寄りのブーン感のある音に仕上がっています。
やはり、最前のファンブレードは低回転、圧縮機は高回転の「ギヤードターボファン(GTF)」のメカニズムにより、このような音が生まれるのでしょう。
PW1100G-JMエンジン。従来のV2500/CFM56よりも径が大型化しました。バイパス比は驚きの12。燃焼させる空気はほんの一部のため燃費も向上しています。GE90に似た重低音寄りのサウンドは聴いていて心地よかったです。
ちなみに、このエンジンは日本企業も開発・製造に参加。日本航空機エンジン協会(JAEC)を事業主体として、IHI・三菱航空機エンジン・川崎重工業が担当しています。日本の担当シェアは約23%。ちなみに、エンジン名称のJはJAEC(日本航空機エンジン協会)から名付けられています。
iPadレベルのさくさく動作の個人モニター
neoの推しポイントその2、個人モニター。
iPadレベルのさくさく動作・発色・解像度の画面です。
コンテンツも多数収録。飽きることはないと思います。
エンタメコンテンツ一覧。国際線レベルのコンテンツ量。おすすめは機外カメラ。動作は非常にスムーズ。例えるなら、iPadレベル。レスポンスが大変素晴らしかったです。さくさく動作。
コントローラー。軽く、手首が疲れることはなかったです。タッチパネル式のモニターのため、出番はありませんでした。
各種雑誌やSKY LIVE TV。TVは地上のものがリアルタイムで放送されていました。個人モニターの他に機内Wi-Fiも飛んでいるので、娯楽に関しては飽きることはないと思います。まさに国際線機材レベル。下手な外資系エアラインよりも装備が豪華です。素晴らしい!!
マンガ「ORANGE」も収録。長野県松本市が舞台の本作品。機内で地元が舞台の作品が読めるのは不思議な感覚。
ちなみに、JALの国際線機材のB787では「ゆるキャンΔ」や「カイジ」が収録されてました。機内マンガは最近の流行ですね。
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いつものドリンクサービス
いつものドリンクサービス。
今回もビーフコンソメを選択。これが美味しいんです。
ビーフコンソメをいただきました。非常口座席のためテーブルは折りたたみ式。
A321の安全のしおり。過去にもA321を保有していましたが、A320のCFM56エンジンとA321のV2500エンジンで整備共通性の低さ等の問題で早期退役してしまいました。
非常口座席利用者向け案内。出発前にもCAさんから案内がありました。この座席を利用するには緊急時の覚悟も必要となります。
バレンタインデー限定のおもてなし
今回のフライトは2/14。そう、バレンタインデー。
この日に登場すると全員にチョコレートが提供されます。
本命チョコなんて無縁の筆者ですが、この年だけはANAさんから義理チョコをいただくことが出来ました。
機内の様子。搭乗率8割ほど。明るく綺麗な機内は大変快適でした。荷物棚サイドの青色の演出がカッコいい。照明も従来の暖色系から進化しています。
バレンタインデー限定のチョコレートのサービス。これと同等品は地上のスーパーでも購入可能です。甘さ控えめでGoodでした。
非常口座席のマイナスポイント
非常口座席は離着陸時に個人モニターを使用することができません。ひじ掛けに収納されているためです。
また、足元の荷物の置き場所も制限されます。
個人的には、離着陸時にモニターが利用できない点がマイナスです。せっかくの機外カメラも楽しむことが出来ませんでした。楽しむためには、非常口座席以外を選択しましょう。
夜間のため景色は楽しめず
夜間のため景色は楽しめず。ひたすら個人モニターを満喫しました。
また、離着陸時の機外カメラも楽しめず。
まぁ、エンジン音という名の最高のオーケストラを楽しむことができたのはGoodポイント。
約15分遅れで羽田に到着。23:20。PW1100G-JMのエンジンもシャットダウン。素晴らしいエンジン音をありがとう。
まとめ
そんな訳で、ANAのA321neoの非常口座席で那覇から羽田までフライトしました。
足元の広さは文句なし。個人モニターもiPadレベルのさくさく感&コンテンツ量。まさに国際線機材レベルのクオリティでした。
非常口座席の欠点は2点。個人モニターが離着陸時に使用できないこと、足元の手荷物の置き場所に制限があることです。
しかし、エンジン音が楽しめたり、足元がファーストクラスレベルだったりと、Good pointの方が多いのも事実。
是非とも次回も利用したいです。
評価
機内食
★★★★☆(ビーフコンソメは安定の美味しさ。バレンタインデー限定のチョコレートのサービスあり)
シート
★★★★☆(文句なしの足元広さ。座席幅は普通。背もたれは若干固め。個人モニターはiPadレベルの素晴らしさ)
機材コンディション
★★★★★(機齢0.5年。新品機材は機内も新車の匂い)
機内スタッフ
★★★★☆(搭乗率が高くても常時親切丁寧なサービス)
エンターテイメント
★★★★★(機内誌・個人モニター・機内Wi-Fiなど。個人モニターのコンテンツ量はちょっとした国際線レベル)
時間の正確さ
★★★★☆(約15分の遅れ)
総評
★★★★☆
おまけ
A321neoの壁模様。ドットタイプ。機種ごとに違いがあるので搭乗時に注目してみては??