JALの最新鋭中型機のB787。
大型のA350と中型のB787・B767の3機種で国内の主な幹線で活躍しています。
そんな訳で今回は、JALのB787-8(788)型機のシート特集です!!
JALの国内線用のB787-8。騒音規制の厳しい伊丹路線を中心に2019年から活躍。A350とともに国内線機材の大幅な若返りを進めるJAL。全席モニター・電源付き座席など、国際線機材と遜色ない機内に。ライバルのANAやLCCを意識した、"座席革命"が今まさに起こっています。
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目次
座席表
ファーストクラス6席、クラスJ58席、普通席227席の計291席。
普通席は国際線機材の2-4-2配置ではなく、3-3-3の9列詰め込み仕様に。ANAと同様です。
全クラス個人モニター・個人電源付き。機内Wi-Fiも利用可能。
JALのB787-8の座席表(引用:JAL HP)。ファースト6席、クラスJ58席、普通席227席の合計291席仕様。ファーストクラスは1列のみの設定。プレミアム感高めです。一方、普通席は3-3-3の詰め込み仕様。しかし、実際に着席してみるとそこまで窮屈感はありませんでした。
3クラスの座席
ファーストクラス・クラスJ・普通席の3クラス制。
同じ中型機のB767と比較して、ファースト+1席・クラスJ+16席・普通席+22席の増加。
クラスJの増席率が最も高く(約1.3倍)、B767よりも予約が取りやすくなりました。
ファーストクラス
最前方に6席のみ設定されているファーストクラス。2-2-2の1列配置。
A350と同様のリニューアルされたプライベート感の高い座席が設置されています。
ファーストクラス。革製の高級感ある座席。隣席とのパーテーションも面積が広く、従来モデルからプライベート感が向上。モニターは壁に設置されており、ひじ掛け収納タイプでないため離着陸時もコンテンツが楽しめます。座席メーカーは日本の航空機内装品メーカーのジャムコ。
可動式パーテーションのおかげで隣席の目線が気になりません。電動リクライニングシートのため操作が楽。マッサージ機能付きです(本格的なマッサージ機能ではありませんが)。
クラスJ
2-3-2配置で58席設定のクラスJ。
国際線機材のプレミアムクラスで採用されているモデルが採用されています。
+1000円でこのクオリティ、選ばない理由がありませんね。
クラスJ。A350に装備されているモデルと同様のドイツ・レカロ製。他社では国際線プレミアムエコノミーとしても採用されています。座面が革、背もたれが布の独特な設計。座席間隔は普通席よりも約18cm広い約97cm。レッグレスト付き。+1000円以上の価値ある、コスパ最強の座席です。
2-3-2のクラスJセクション。11.6インチの大型モニターを全席に装備。落ち着いた色合いなど、日本の伝統美を意識したデザインに仕上がっています。
普通席
3-3-3の配置で計227席の設定。シートピッチは他社大手と同様の約31インチ。
全席に個人モニター、USBポート、AC電源を装備。
評価が微妙な海外の大手エアラインの座席よりも快適です。
最も多くの人がお世話になるであろう普通席。背もたれは布、座面は革の2種類の生地を使用した珍しい座席。背もたれが布生地のため、革のように着席時に滑りにくく安定感があります。足元広さ・座席幅は他機種と同等。ヘッドレストは革製で左右のホールドが可能。座席の基本デザインはA350と同様。メーカーはドイツのレカロ社製。
シートピッチは大手エアラインで一般的な約31インチ。背もたれは薄すぎず、背中の板のような感じがありません。ひじ掛けは少々細めなので、隣席の人とのバトルが勃発しそうな予感。先進的なデザインがカッコいいです。
最近主流の個人モニターを装備。モニターは10インチ。AC電源・USBポートも装備。まさに、国際線用機材と遜色ないレベルの充実装備。安い微妙な海外のエアラインよりも圧倒的に座席は豪華。このまま国際線に投入してもいいレベルの素晴らしい座席ですね。すごい時代になったものです。
一般的な広さの足元
足元広さは他機種と同様の広さ。シートピッチは約31インチ。
座席は最新ですが、足元広さに関して言えば普通です。
着席時の足元広さ(身長170cm後半)。シートピッチは約31インチ。国内線では十分な広さ。
握り拳1個分の広さ。他社の機種と同様の広さです。最新の座席なので期待していましたが、意外と広さは普通でした。LCCよりは圧倒的に広いため、さすが大手といったところですね。
座り心地レビュー
ホールド感ややあり。座席高さも高め。座面は革、背もたれは布のハイブリッド生地。布生地の背もたれのため、着席中は革のように滑ることがない。拳1個分の足元間隔。座席幅は普通。座席は普通の固さ。ヘッドレストは革の反発系、左右はホールド可能。
座席の柔らかさ
★★★☆☆
ANAの国内線用B787-8型機との比較
参考に、ANAの国内線用B787(78P)との座席比較。シートピッチはJALと同様の約31インチ。足元広さに関しては差がありません。しかし、装備面に関しては個人モニターを装備するJALに軍配が上がります。
ANAの座席も近々モニター付きのモデルにリニューアルが予定されているため、将来的にJALの良きライバルとなることでしょう。
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国際線機材レベルな座席周りの装備
国内線だけではもったいないレベルの座席装備です。
大型モニター・USBポート・AC電源・機内Wi-Fiなど。
機内の様子
全体的に丸みを帯びた機内デザイン。大型の窓から大量に外光が入り、LED照明と相まって明るい機内に。大型の手荷物棚のため、小型のスーツケースも余裕です。
10インチの個人モニター
10インチの個人モニター。映画・TV番組・動画・オーディオ・電子書籍・ライブTV・文字ニュース・マイフライトなど。国際線機材レベルの収録数ではありませんが、国内線では十分なボリューム。なお、読書灯やCAさんの呼び出しもこの画面から行えます。サクサク動作系のタッチパネル式。
コンテンツ数は国際線機材から劣るものの、国内線の飛行時間では十分すぎる量が収録されています。
フライトマップも収録。機体の3Dモデルもリアルです。残念ながら、A350では収録されている機外カメラはB787では未収録です。
シートポケット
上部の固定式シートポケットの他に、下部には伸縮式のポケットを装備。細かく区分けされているため、スマホ等の小物を収納する際に便利。
テーブル
大型の折りたたみ式テーブル。PC作業も捗ります。しかし、中央部の段差が筆記の際に悪影響を及ぼす可能性があります。
ヘッドレスト
大型のヘッドレスト。革製。反発系。左右は中央に折ることができ、頭部を任意の位置でホールド可能。上下の位置も変更できます。
おすすめ座席・おすすめしない座席
おすすめは各セクションの最前列・非常口座席・2人掛け座席の3箇所。
一方で、窓なし座席はおすすめできません。
おすすめ座席(赤丸)と非推奨座席(青丸)。各セクションの最前列と非常口座席は足元が広く快適。後方の2人掛け席はプライベート感が若干あり、3人掛け席よりも圧迫感がありません。なお、クラスJの窓なし席は隣がすぐ壁なのでいまいちです。
各セクション最前席(おすすめ)
クラスJと普通席のセクション最前列座席。窓2個分のスペース。足元が広く、スペースに余裕があります。なお、シートポケットの遠さがマイナスポイント。
非常口座席(おすすめ)
普通席45列目の非常口座席。足元は広いですが、競争倍率は高め。
緊急時にはCAさんから援助をお願いされる場合があるため、着席の際は心構えが必要です。
なお、ここは窓なし席でもあるため、着席中の景色は楽しめません。
2人掛け席(おすすめ)
機内最後部付近に計8席存在する2人掛け席。
機体設計上、後部は絞られる構造のためこのような配置に。
3人掛け席よりも圧迫感がなく、ボッチでもペアでも使いやすい席です。
窓なし席(非推奨)
クラスJ9番の窓なし席(画像右側奥)。窓がないため圧迫感があります。日当たりも悪め。唯一のメリットとしては、後部座席がないため好き放題リクライニング出来ることでしょうか。
まとめ
以上、JALの国内線用B787-8(788)の座席の広さ・快適さのまとめとなります。
A350と同様の国際線機材レベルの快適な座席・機内です。
同じ中型機のB767と比較して、座席の快適さに関してはB787が勝ります。
大型の個人モニターや電源、機内Wi-Fiなど、国内線では十分すぎる装備です。
特におすすめなのがクラスJ。+1000円以上の価値あり。
快適なJALの座席、是非とも多くの方に楽しんでいただきたいものです。
・ファースト、クラスJ、普通席の3クラス制
・ファーストは革製、プライベート感高め、電動式でマッサージ機能あり
・クラスJは国際線のプレミアムエコノミーと同様のモデルを装備
・普通席は国際線機材レベルの装備、快適さ
・エンタメコンテンツは国内線では十分な量、A350のような機外カメラは未収録
・ファーストクラスはジャムコ製、クラスJ・普通席はドイツのレカロ製
・クラスJの一部(9番)と普通席の非常口座席(45番)は窓なし席
JALの国内線用B787-8型機の初便搭乗記はこちら
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