まったり空の旅

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デルタ航空 搭乗レビュー

【搭乗記】デルタ航空のMD-90エンジン真横席で爆音成分を補給!

投稿日:2020年2月24日 更新日:

 

台湾のFATが突然の経営破綻。
アジアで乗れるMD-80の運行会社がなくなってしまいました...結局乗れず。

そんな訳で今回は,デルタ航空のワシントン・ボルチモアからアトランタまでの搭乗記です。
搭乗機材は絶滅危惧種なMD-90!!
MD-80シリーズ天国のアトランタまで日帰り遠征を実施しました。

 


搭乗機のMD-90-30(N960DN)。機齢20年のベテラン。
中国北方航空→中国南方航空→デルタ航空の転属機。デルタは中古機好きだなぁ。

意外にもデルタは中国で生産されたMD-90も使用してました。
上海航空機製造(上海飞机制造)が2機のみライセンス生産した機体を中古機として導入。
中国北方→中国南方→デルタと,今回の搭乗機と同じ経歴のものが最近まで飛んでたとか。
良くも悪くも!?今回はアメリカ製のMD-90への搭乗となりました。

中国製のMD-90のレジ
・N964DN (2018年2月退役)
・N965DN (2018年7月退役)

 

搭乗DATA
航空会社:デルタ航空 (Delta Air Lines)
搭乗日:2019/01
路線:ボルチモア・ワシントン⇒アトランタ
飛行時間:1時間59分 (発6:00⇒着7:59)
便名:DL2033
座席:36E エコノミー・窓側席
機材:MD-90-30 (N960DN) 機齢20年10ヵ月

 

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搭乗機とご対面。JALの花巻=新千歳ぶりのMD-90への搭乗。
リアエンジン・アイブロウウィンドウ・スリムなボディ。これぞMD!!

早朝の5時。
ワシントン市街からUBERで9000円払ってBWIまで乗りに来た甲斐があったかな。
(アゼルバイジャン人の運転手さんとの会話がとても楽しかった)

 


今回の座席はV2500エンジン前の36E窓側席を指定。(出典:デルタ航空HP)
ファースト,デルタ・コンフォートプラス,メインキャビンの3クラス制。
今回はノーマルなメインキャビン。

デルタの座席表は描写がリアルで大好き。マニア歓喜。
そういえば,ルフトハンザの座席表も描写がリアルですね。
いつもお世話になっております。

 


いざぁ機内へ。革製のシンプルな座席。簡素。
個人モニター・オーディオ等のエンタメ機能はない。Wi-Fiあり。

 


MD-80シリーズの特徴といえば窓と窓の間隔の短さ。
筆者の座席は2窓分専有できた。

座り心地レビュー

ホールド感あまりなし。頭部固め。座面広め。指3本分の足元広さ。若干のくたびれた感あり。

座席の柔らかさ
★★☆☆☆

 


シートピッチは約30~32インチ・座席幅は18.1インチ(公式HP情報)。
指の感じからシートピッチは約31インチ程度だろうか。
まぁ普通の広さ。

欧米人の方々は狭くないのだろうか...

 


読書灯・ベルトサイン等はリニューアル済み。

 


機内照明にはLEDが使用されていた。点々とLEDが並ぶ。
機体は古いが機内は意外とリニューアルが進んでいた。

 


リニューアルされた部分もあれば,くたびれた感あるところも。
この老朽化具合は味があって良き。

 


ほぼ満席の機内。というか,米国の国内線はいつも混雑している気が。

今回の便に米軍の方が10名程度搭乗されていました。
迷彩柄の軍関係者がゾロゾロと優先搭乗。
軍関係者の優先搭乗サービスがある辺り,さすが米国といったところでしょうか。

日本も自衛隊関係者が迷彩服のまま民間機を使用できる環境になればなぁ。

 


V2500の雄叫びを耳元で満喫しつつ離陸。
V2500装備のA320シリーズと同様の高回転時のヴィーン音が心地よい。
エンジン音が耳元から,しかも爆音で聴くことができるのはリアエンジン機の特権。

 


シートポケット内収容物一覧。
注目ポイントはMD-90の安全のしおり。確かにMD90に乗っているぞ感。

 


胴体最後部の非常口がMD-80シリーズの特徴。
当たり前だが着水時は使用不可。

せっかくなら最後部から脱出したい...

 

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細長い翼とリアエンジンの機窓。MD-80シリーズといえばこの機窓。
夜明けとともに遠くの空が徐々にカラフルに。息を呑む綺麗さだった。
ちなみに,この現象を「ビーナスベルト」と呼ぶとか。

離陸時よりも穏やかになったV2500のエンジン音を聴きつつ満喫する機窓。
翼の下にエンジンが付いた近頃の機体では体験できない最高のひと時。

 


手を伸ばせば届きそうなエンジンの近さ。
エンジン真横席を狙うなら後席がベストだったかもしれない。

 


B767に似た四角い窓から翼を望む。
ピッチングのような前方・後方の上下方向の揺れが気になった。
補正の効果なのか,筆者の体がおかしいだけなのか。気のせいなのか。

 


機内サービスではコーヒーを注文。ロータスのビスケットがセットで付く。
珈琲はスタバコラボ。濃すぎず薄すぎす絶妙なバランス。
量も多く,さすがアメリカンサイズといったところ。

日本のエアラインで提供されるドリンクの1.5倍はあるんじゃないかな??
せめて東京=那覇路線ではこのぐらいの量が欲しいな。

 


機内散策でトイレへ。最後部のトイレはスペースに余裕が感じられる。

 


約2時間のフライトの末,定刻でアトランタに到着。
到着するや否や,MDの熱い"お出迎え"が。
画像中にMD-88が4機,B717が1機,MD-90(自機)が1機の計6機写り込む多さ。

MD-80シリーズ多すぎ!!
ここは天国か...降機前からテンションMAX!!

 


降機時に機内を撮影。2-3配席がMDらしさ満点。
最近はA220でこの配席パターンが復活した。

ちなみに,同じデルタのMD-80シリーズでも機種ごとに配置が異なります。
MD-88:左3-2右
MD-90:左2-3右
B717:左2-3右

 


降機時にコックピットも見学させていただいた。
デジタルとアナログが融合したコックピットが素晴らしい。
操縦桿の擦れ具合がベテラン機であることを物語っていた。

欧米のエアラインは比較的コックピット見学に寛容なことが多いですね。
今回の遠征ではすべてのフライトで見学に成功しました。
クルーのみなさん,貴重な経験本当にありがとうございました。

 

 

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アトランタにて元JAS・JAL機のMD-90と再会。
N946DN・元JA8064。JASのMD-90初号機1機。
2012年10月にデルタに導入されたが,約6年後の2019年5月に退役。一生を終えた。

まさかJASのMD-90初号機と面会出来るとは思わなかったです。
残念ながら,日本からデルタに転属した全16機のMD-90は2019年9月にデルタから完全退役しました。

デルタ航空に転属した全16機の元JAS・JALのMD-90退役の推移
2018/08:1機
2018/10:1機
2018/11:3機
2018/12:1機
2019/01:2機
2019/02:2機
2019/03:1機
2019/05:1機
2019/06:1機
2019/08:1機
2019/09:2機

 


アトランタの発着状況(2019年1月)。
時間帯によっては到着便がMDだらけのことも。デルタ航空のMD愛がすごい。

 


今回の飛行ルート。28000ft, 409kts程度。
揺れの少ない安定したフライトだった。

 

 

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そんな訳で、デルタ航空のMD-90にてワシントン・ボルチモアからアトランタまでフライトしました。

やはり,MD-80シリーズは素晴らしい!!

この一言に尽きます。
耳元から響く豪快なエンジン音,細長いスタイリッシュなボディ,2-3配置の独特な機内。
レトロなコックピット,アイブロウウィンドウ,T字翼,細い主翼。
好きなポイントを上げたらキリがないのでここまでにします。

V2500エンジンの豪快な音は最高でした。
音・振動・G。やはり,リアエンジン機は最高。

元JASのMD-90初号機との面会も果たすことが出来ました。
これは予想外の収穫。
遠く離れたアメリカの地でも頑張っている姿に少し感動させてもらいました。

MD機を愛するデルタ航空。
いつまでも飛ばし続けて欲しいものですが,徐々に退役が進んでいます。
後継のB737やA320の導入が進んでいることから,もって残り2~3年でしょうか。

また会いに行きます。

 

評価

機内食
★★★★☆(スタバとコラボした珈琲。茶菓子付き。味良し。量も多く満足)

シート
★★★☆☆(足元・座席幅は普通。特筆すべき点なし)

機材コンディション
★★★☆☆(機齢20年。若干のくたびれた感はあったが,安全面は全く問題なし)

機内スタッフ
★★★★☆(テキパキかつ親切なサービス。コックピット見学ありがとうございました)

エンターテイメント
★★★★★(機内誌・Wi-Fiのみ。耳元で響く豪快なエンジン音は無料のエンタメ)

時間の正確さ
★★★★★(定刻)

総評
★★★★★

MDシリーズ搭乗の旅,第一弾完了。
やはり,レトロな機材は素晴らしいです。夏の第2弾はまた記事にします。

 

おまけ


保安検査に並ぶ長蛇の列。
トランプ大統領のメキシコ国境の壁建設予算問題で混乱するアトランタ空港。
予算が足りず職員の数も足りず。保安検査場は2~3時間待ちの大混雑だった。

結果,復路で搭乗予定だったMD-88に乗り遅れました(笑)
復路の便を急遽手配。ユナイテッドのA319にてワシントンへトンボ帰りする羽目に。
日帰りアトランタ遠征は不完全燃焼に終わった...

 

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