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RACのDHC8-Q400CCの座席の広さ・快適さ・おすすめ席まとめ

投稿日:2021年6月3日 更新日:

 

沖縄路線を主とする琉球エアコミューター(RAC)。

貨客混載のQ400CC型機の1機種で、今日もお客さんと貨物を同時に運んでいます。

そんな訳で今回は、琉球エアコミューター唯一機材のQ400CC型機のシート特集です!!

 

飛行するRACのQ400CC型機
琉球エアコミューターの機材(DHC8-Q400CC)。機材はQ400CCの1機種のみ。Q400の貨客混載バージョンのQ400CCは琉球エアコミューターがローンチカスタマーとなり、2016年に世界で初めて導入されました。

 

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全席普通席の50席仕様

通常型のQ400の標準座席数は74席。しかし、今回のQ400CCは50席

CAさん1人で乗務可能な座席数とするため50席仕様となりました。74席では2名のCAさんが必要になります。

客室スペースの割には座席数が少ないため、座席間隔は非常に余裕があります。

 

RACのQ400CCの座席表
琉球エアコミューターのQ400CCの座席表(出典:JAL HP)。機体後部は貨物室。全席リクライニング不可。

 

ジェット機以上の広さの座席

Q400CCのシートピッチは約35インチ。

一方、JALの国際線エコノミークラス(SS7)は約34インチです。

その差、約1インチ。世界への顔でもある国際線フラッグシップ以上の広さなのです。

 

駐機する琉球エアコミューターの機体
プロペラ機と言えども侮るなかれ。大型ジェット機のエコノミークラスよりも座席間隔は広いです。

人間と同じく、飛行機も外観で判断しては駄目ですね。Q400CCは外観は控えめだけど、中身は有能なタイプといった感じでしょうか。

 

Q400CCの機内全景
Q400CCの機内。JAL SKY NEXT準拠の黒を基調とした革製座席とワインレッドのヘッドカバーとシートベルト。機内は明るく、従来機のような蛍光灯の薄暗いイメージはありません。

 

後部から見た客室
後部から。天井高さはジェット機よりも低いため、多少の圧迫感は否めません。しかし、高身長の人でも首を傾けることなく歩行することは可能です。ERJ145やCRJ200のような高さ方向の窮屈さはありません。

 

客室最後部の貨物室との壁
客室最後部の貨物室との境界の壁。貨物室との往来は出来ません。海産物やサーフボードのような大型貨物に対応できるため、貨物の収益もup。与那国島特産のカジキマグロなども輸送しますが、客室内にニオイはまったく漏れてきません。

 

最前列座席(1列目)

最前列の座席
最前列の座席。驚きの窓3個分のスペース。ビジネスクラスレベルの広さ。RACは長くてもフライトは1時間台ですが、ここまで広いともっと乗っていたいと思ってしまうはず。あと1列追加できそうです。

 

非常口座席(12列目)

非常口座席の広さ
機体後部の12列目の非常口座席。計4席の設定。最前列の広さには負けますが、こちらも十分広いです。窓と座席の位置ズレがマイナスポイント。前屈しないと窓から景色は望めません。一応、座席表にも窓なし座席の注記があります。窓は一応ありますね。

緊急時にはCAさんから援助をお願いされる場合があるため、心構えが必要です。

 

普通席(最前列・非常口座席列目以外)

機体最後部の普通席
最も多くの人がお世話になるであろう普通席。革製のふかふか座席。清潔感があり大変快適。座り心地もGoodです。

 

横から見た座席広さ
横から見た座席。窓2個分のスペース。他機種だと1.5個分が標準的なのでかなり広いです。

 

後方から見た座席
後方から。シートの基本設計は他社のQ400と同様です。ANAのQ400と座席の大まかな形状は同じなので、機会があれば注目してみてください。座席色やシートベルト色はRAC仕様にチューンされています。

 

プロペラ機とは思えない広さの座席

最前列座席や非常口座席の広さで圧倒された人も多いはず。

しかし、普通席もかなり広いです。

座席マニアの筆者も、この広さには驚かされました。国際線に就航しても良いレベル。

 


前席との足元間隔。大手エアラインのジェット機以上のスペースがあります(身長170cm後半)。豪華な座席で有名なスターフライヤーよりも広いです。短時間の沖縄離島路線だけではもったいないレベルの広さ。

 

握り拳による足元広さ評価
握り拳2個分のスペース。普通席で2個分の広さを有する座席は本機種が初。大変素晴らしいです!!シートポケットまで遠すぎて、伸ばす腕が疲れてしまいました(褒め言葉)。

 

ANAのB737とピーチのA320の足元広さとの比較。ANAは他社大手で一般的な握り拳1個分ですが、LCCのピーチは指2本分の広さ。Q400CCの広さ拳2個分のインパクトの大きさがすごいです。

 

座り心地レビュー

背もたれのホールド感ややあり、シート幅は普通、握り拳2個分の足元広さ、ヘッドレストはふかふか、全体的に柔らかめ。

座席の柔らかさ
★★★★

 

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必要十分な座席周りの装備

ターボプロップ機といえども、ジェット機と同等の客室装備があります。

読書灯にCAさん呼び出しボタン。

残念ながら、機内Wi-Fiやコンセント、個人モニターは未装備です。

 

禁煙サインとシートベルトサイン
コンパクトですが、禁煙サインとシートベルトサイン類も装備。

 

読書灯やCAさん呼び出しボタン
座席上部の読書灯・個別空調・CAさん呼び出しボタン。暑い沖縄路線を飛ぶ本機にとって、個別空調が装備されているのはGoodポイント。やはり、個別でピンポイントに風が当たるのは良いですね。

 

テーブル
テーブルの広さも問題ありません。黒糖飴は外せませんね。

 

LED照明
最近の機体で主流のLED照明。A350やB787のような多彩な色変更はできません。白色の一般的な色です。従来機のような、蛍光灯の暖色系も悪くないのですが、LEDの白系色も良いですね。明るい!!

 

唯一のマイナスポイント

広さ・快適さともに大変素晴らしい座席ですが、1点だけ欠点があります。

壁の下部の出っ張りが終始邪魔でした。

機体設計上仕方ないのですが...

 

壁の出っ張り
唯一の欠点である壁の出っ張り。左足がちょうど壁と干渉します。座席の床レールの段差も気になります。機体設計上仕方ないこですが。やはり、機体設計による客室の余裕さはジェット機に軍配が上がります。

 

 

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まとめ

以上、琉球エアコミューターの座席の広さ・快適さのまとめとなります。

足元広さは大手ジェット機よりも広いです!!

JALの国際線のフラッグシップのエコノミークラスよりも広い座席。Q400CC、すごい機体が仲間入りしましたね。

座り心地もGOOD!!全体的にふかふか系。布の触り心地も悪くない...

正直なところ、離島を結ぶ沖縄路線だけではもったいないです。

欧米の10時間超えの国際線に投入して欲しいレベルの、大変素晴らしい座席です!!!

 

・全席普通席
・全席リクライニング不可
・CAさん1名で乗務可能な50席仕様
・革製のJAL SKY NEXT準拠の座席
・シートピッチ約35インチ、握り拳2個分の素晴らしい広さ
・柔らめのふかふかな座り心地
・壁下部の出っ張りが邪魔
・ジェット機と同等の機内装備

 

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