2015/11/11に念願の国産ジェット機MRJが遂に初飛行しました!!おめでとうございます!!
自分は乗り派なので早くMRJに乗ってみたいです。そろそろ予定立てますかね。
そんな訳で今回は九州旅行の際に鹿児島空港から福岡空港までの移動に利用した
日本エアコミューター(JAC)のフライト体験をまったり紹介します。
鹿児島空港にて
JAC本拠地の鹿児島空港。SAAB340bが3機も沖止めで駐機中。
さすがJACの拠点空港でもある鹿児島空港。プロペラ機が多いです。
ぼくは航空管制官の鹿児島空港編がおもしろいとの評判が多いみたいですけどどうなんでしょう。
搭乗DATA
航空会社:日本エアコミューター(JAC)
搭乗日:2015/9
路線:鹿児島空港⇒福岡空港 (発16:55⇒着17:50)
便名:JAC3658
座席:11A
機材:SAAB340b(JA8704) 機齢20年8ヵ月
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鹿児島空港サクララウンジ内にて
鹿児島特産の芋焼酎「小鶴くろ」。その隣には「黒さつま鶏せんべい」も。
さすが鹿児島ということもあり芋焼酎が置いてありました。
芋焼酎は飲んだことがないのでパスしましたが・・・
ビールとおつまみ
毎回の定番でもあるビールとおつまみ。このサクララウンジのビールはキリンのみの提供。
酔うと今後の行動に影響が出るのでビールは少なめ。
うぇーい!!ビールビール!!( ^^) _U~~
スウェーデン製の旅客機SAAB340bに乗る!
スウェーデンの車・航空・軍需メーカーのサーブ社とアメリカのフェアチャイルド社が共同開発した小型機。
500機以上の量産をもって1999年に生産が終了した。
340B型は340型のエンジン出力を増強し、ペイロードおよび高地高温での性能を向上させた改良型。
日本ではYS-11の後継機として日本エアコミューターが導入。JALグループ最小機材。
搭乗機SAAB340b(JA8704)
沖止めスポットに駐機中の搭乗機SF3。機齢20年8ヵ月!!
搭乗機は機齢20超のベテラン機。経済的な航空機の寿命が20年なのでそろそろ退役かな?
後継機のATR-42-600の導入も決定したのでSAABに乗るならお早めに。
本格的な退役開始は2017年からという説も!?
機首部分
窓の下に丸く開いている穴はウィスキーハッチと呼ばれる地上とパイロットとの書類交換用の穴。
いざ搭乗!!
今回の座席はココ↓↓
全席エコノミー36席仕様のJALグループ最少機材のSF3。今回は最後部11Aを指定。
SAAB340bの座席は独特な1-2の配置。日本国内でも1-2の配置はこの機材だけなので少しレア。
今回は1人だったので迷わず1人席を指定。
機内の様子
非常にコンパクトな機内。例えるなら大型バスの車内に似た雰囲気。
天井が低いので通路に立つと髪の毛が天井に触れました。(参考:身長170後半)
また荷物棚は2席側にしかないという独特な構造。1人席側には荷物棚はないです。
離陸!!
ジェット機のような強いGはなく、ふんわりと鹿児島空港を離陸。
離陸滑走時に左右に振られる感覚があったものの、無事に鹿児島を離陸。
滑走開始時のGは他の機種よりも強いものの、離陸時は木の葉が舞うかのように非常にふんわりと。
木の葉に乗っているかのような乗り心地
ジェット機のようなドッシリとした感じではなく、まるで木の葉が風の中を舞うかの様な乗り心地。
ジェット機では揺れないような風でSAABは揺れるが、それは安定感のある揺れなのでご安心を。
風の流れに身を委ねる感じ。それでも墜ちる!といった不安感はない。
この日はたまたま上空の天候が悪く、雲の中に入ると同時に久々に強い揺れを感じた。
CAさんの「揺れが大きくても飛行には全く影響はございませんので・・・」のアナウンスが心強かった。
機体が小さくなると揺れが大きくなるのは物理的に仕方のないこと。
しかし安全性はジェット機と同等またはそれ以上なのでご安心を。
上昇中
「ブーン」としたエンジン音と振動を響かせながらまったり飛行。
機内には消音スピーカーが設置されており、逆位相の音を発生させることで機内の騒音を低減させているとか。
機内サービス
フライト途中で提供された飴。短距離なので飲み物のサービスはない。
やはりJACといえばYS-11時代から変わらない黄金糖。
という訳で黄金糖の飴をいただきました。
安全のしおり
SAAB340Bの安全のしおり。やや上部が擦れてくたびれてますが・・・
機体のイラストがnice!!
うちわ
シートポケットに入っていたJACのうちわ。SAABの写真と共に。
SAAB340Bはエンジン停止中はエアコンが使用できないので、その代わりにうちわで暑さを我慢しようといった感じかな?
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プロペラ機ならではの美しい景色
ジェット機よりも低い高度を飛行するため、いつもとは違う美しい景気を眺めることができる。
雲と雲の間を縫うように飛行するため、時には幻想的な雲との出会いも。
晴れた日には遊覧飛行感覚で地上の景色を眺めることもできたり。
雲と雲の間にて
雲と雲の間を飛行する搭乗機。こんな景色を眺めることができるのもサーブ機ならでは。
まるで雲の敷布団と雲の掛け布団の間を飛行するかのような至福のひと時。
飛行機では珍しい1人掛けシート
SAAB340Bの特徴でもある1人席。1人で搭乗する人にとって嬉しい座席配置。
プライベート感が高く、誰にも気にすることなく通路に出ることができるのが特徴。
1-2の座席配置の機材はSAAB340Bだけ!!
今回の座席11A
今回の座席である最後部の11A。席の真後ろは貨物室。
青色のふかふか布製シート。ややくたびれた感あり。
シートに対してヘッドカバーが大きいのが目を引く。
シートの段差
通路とシートとの段差があるのがこの機体の特徴。
飛行機の中に段差。新しい体験。
座席間隔
一般的な飛行機と同等レベルの足元の広さ。見た感じだと座席間隔は31インチ程度か?
前席と膝との間に縦握りこぶし1個分は入りそう。
小型機だけどジェット機と変わらない足元の広さ。合格!!
足元
シートポケットのゴムが伸びているので機内誌が前面にせり出てくる(´・ω・`)
機齢約20年だからシートがくたびれているのは仕方ないね。
座り心地はふかふか布製シートのお陰もあり、体全体を包み込む柔らかい感じ。
シートベルトサイン
機体の大きさに合わせたのかのような小ささのシートベルトサイン&禁煙サイン。
どこか懐かしさを感じるのは自分だけだろうか。
福岡市街を飛ぶ!
ギアダウンしていよいよファイナルアプローチ。徐々に市街地が近くなる。
簡単な構造の翼を眺めながら福岡空港へ。この席からだとギアを眺めることも可能。
そして無事に着陸。
車高が低いのでジェット機よりも速度が速く感じます。こんな高速で誘導路に入るのか!!って感じ。
機内の全景
1-2の座席配置のSF3の機内。最後部は3席掛けになっているのがわかる。
荷物棚は2席側のみ。そして低い天井。いい機材でした。
まるで大型バス
降機時のお見送り
CAさんとグランドさんがわざわざ頭を下げてのお見送り。
今回のフライトで特に印象深かったのがCAさんの働きぶり。
1人で搭乗時の出迎えから機内アナウンス・救命胴衣の装着方法や飴のサービス。
子供向けのサービスや機内販売の案内、到着前の安全確認など。
これらすべてを1人でやるのですごく大変そうでした。
このフライトのMVPはCAさんかな。感謝感謝。
初めてのSAAB機でのフライト。
途中揺れに見舞われたりしましたが、これも小型機ならではということでいい思い出になりました。
雲と雲の間の世界の景色はすごく綺麗だったなぁ。
いかにも飛行機に乗っている感じが強く、マニアの人に是非1回は乗って欲しい機材の1つ。
残念ながら、2020年をもって全機退役となりました。約28年間、お疲れ様でした。
まとめ
・SAAB340BはJALグループ最小機材
・機内は1-2の座席配置
・乗り心地は例えるなら木の葉がふわふわ舞うかの様
・機内サービスは飴のみ
・足元の広さはジェット機と同等レベル
評価
機内食
★★★☆☆(JACの飴はおいしかった!!)
シート
★★★☆☆(シートのくたびれた感がどこか懐かしさを感じた)
機材コンディション
★★★☆☆(機齢20年超なので古さは否めない)
機内スタッフ
★★★★☆(CAさん1人ですごく頑張っていたのが印象的だった)
エンターテイメント
★★★☆☆(機内誌のみ。ちょっと物足りないかも)
時間の正確さ
★★★★☆(出発10分遅れ、到着4分遅れ)
総評
★★★★☆
久々に楽しいフライトでした。やっぱりプロペラ機っていいな。
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