どうも。就活が無事終了しただいこんです。
来年から航空機関連企業で働きます。学生生活もあと1年...
そんな訳で今回は、タイ国際航空の東京・羽田からバンコク・スワンナプーム国際空港までの
TG661便搭乗記です。
ミャンマー旅行の際に利用したタイ国際航空。
バンコク経由で往復7万円台とお得感満載。
しかも、絶滅危惧種なB747-400の機体に乗れることもあり、機体だけに期待MAXです!!
羽田空港国際線ターミナルのタイ国際航空チェックインカウンター。
出発3時間前の21:30でも、エコノミークラス列は50名ほどの行列が出来ていた。
搭乗DATA
航空会社:タイ国際航空(Thai Airways)
搭乗日:2017/08
路線:羽田空港⇒バンコク・スワンナプーム国際空港(発00:20⇒着04:50)
便名:TG661
座席:32K(エコノミークラス・窓側)
機材:B747-400(HS-TGF) 機齢13年10ヵ月
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目次
引退間近なTGのB747-400型機に乗る!!
海外旅行といえばジャンボ!!のイメージが強かった一昔前。
しかし、現在は燃費の悪さや老朽化のため、B747-400型機の退役が世界的に進んでいる。
(最新型のB747-8i型機は現役で活躍中)
2017年は日本の空からB747-400の撤退が相次ぎ、成田空港の常連だったデルタ航空・ユナイテッド航空のB747が撤退した。同年に両社から完全退役。
チャイナエアラインのB747も成田=台北路線の定期運用を終了し、現在はB777-300ERが投入されている。現在も稀に飛来することもあるが...
他に、エバー航空のB747も2017年に完全退役。
コリアンエアーのB747-400も2018年中の退役が噂されている。
そんな引退ラッシュなB747-400型機。
しかし、引退の流れに逆らい続けるアジア圏で最も勢いのあるのが今回のタイ国際航空(TG)。
2018年現在でもB747-400を10機以上保有する大胆さ。
2020年までに完全退役がアナウンスされているが、まだまだTGジャンボは大丈夫だろう。
そうは言っても、新千歳空港の常連だったTGのジャンボもB777-300(ER)に機材変更されるなど、徐々に活躍の幅を狭めていることは否定できない。
やはり、乗れるうちに乗っておくことが重要だろう。
今回の搭乗機B747-400(HS-TGF)がバンコクから到着。機齢13年10ヵ月。
同社のB747-400は2020年までの完全退役が予定されている。
他に日本路線でB747を運用しているエアラインは、
タイ国際航空、カンタス航空、ルフトハンザ、大韓航空(不定期)、チャイナエアライン(不定期)のみ。
徐々に活躍の幅が狭められている...
出国審査通過後の味噌ラーメン。離日前最後の日本食。
搭乗後に機内食もあるが、気にしない。食べたい物食べたもん勝ち。
搭乗券。東京出発0:20、バンコク到着は4:50。
飛行時間6:30のフライト。意外とタイは遠い。
搭乗口105番の様子。国際線ターミナルの端。
さすが座席数374席のB747。搭乗待ちの人の数も中小型機とは桁違い。
TG661便バンコク行き。いざぁ、搭乗。
そして眠い。
今回のシップ、B747-400(HS-TGF)。やはり、海外旅行といえばジャンボ。
迫力ある4発エンジン、圧巻のアッパーデッキ、どっしりとした胴体。
こんな光景も数年後には幻となってしまう。
それにしても、ガラスの写り込みがひどい...
余裕のスペース感の足元広々な快適座席
広い客室空間を有するB747。
余裕あるスペースのおかげで、同サイズのB777よりも快適なフライトを満喫できた。
やはり、客室幅の広さは特筆すべき点だろう。
B747が6.1mの客室幅に対して、B777が5.86mと約0.24mの差がある。
両機種ともに3-4-3の座席配置のため、たかが24cmの差であれど、B747の方が余裕ある客室空間であることは数値的にも明らか。
プラシーボ効果の影響もあるかもしれないが、今回のような満席のフライトであっても窮屈感はなかった。やはり、大きいことは正義。
タイ国際航空のB747-400型機の座席表(画像:タイ国際航空)。今回の座席は33K窓側席。
この席ならエンジンを眺めることができると考え、迷わず指定した。
本機体で特筆すべき点とすれば、Bコンパートメントの細長いギャレー。
贅沢にも、Bコン右側半分をギャレーが占めている。
こんな配置が出来るのもジャンボならでは。
今回の座席。33列席。お金がないのでエコノミークラス。
ピンクや紫のカラフルな配色。ふかふか布製シート。
座席の固さ★★★☆☆
程良いホールド感と固さのおかげで、長時間のフライトであっても疲れが蓄積されにくい。
ヘッドレストは可動式。好みの位置で頭部をがっちりホールド可能。
もちろん個人モニターも装備。安心と信頼のパナソニック製。
高画質。レスポンスも悪くない。
足元の広さ。さすが大手、文句なしの広々スペース。
シートピッチ32~34インチ。他社大手と同等またはそれ以上の間隔。
これなら長時間のフライトでも快適間違いなし。
握り拳1個分以上の足元スペース。合格!!
スマホ(Xperia X compact)1台分の広さ。
1台丸々足元スペースに収まる座席は久々です。素晴らしい!!
どっかのLCCとは大違いの広さ。
フットレスト(足置き)も装備。
個人的に足置きは使わない派ですが、使う人によっては嬉しい装備の1つ。
唯一の問題点を挙げるとすると...
足元にあるボックス。エンタメ関連機器が収納されている。
ちょうど左足部分にあるので、正直なところ邪魔。気にしない・・・気にしない・・・
機内からの眺め。天候はあいにくの雨。カメラのピントが合わせにくい(^_^;)
やはり、4発機は安心感と安定感がある。最高の眺め。
自席からの機内の眺め。ギャレーが横にあるため、ほんの少し騒々しい。
ギャレー左側に突き出たアッパーデッキへの階段の出っ張りがジャンボらしさ満点。
一応、出っ張りにはクッションが巻かれている。
頭ぶつけそう。
B747-400型機の安全のしおり。
そして定刻よりも3分早い0:17、ゲートを出発。
セーフティービデオ放送中。B747の脱出口の説明中。
アッパーデッキからの脱出は恐怖モノ。
意外と高さがあるので、転落したら怪我レベルでは済まないことも。
0:36、D滑走路からTake off!!
力強いエンジン音を奏でながら、D滑走路から離陸。
4発のGE製CF-6-80エンジンも絶好調。ぐいぐいと上昇していく。
B777やB787のような大口径エンジン装備の双発機でエンジン音のうねりが顕著であるが...
やはり、エンジンが4発あるとエンジン音のうねりが聞こえないですね。
うねりが不快という訳ではないですが、耳に残る音ではあります。
この点でも4発機の恩恵を受けました。
離陸後のサンドウィッチの軽食タイム&睡眠
離陸から8分後の0:44、シートベルトサインがOFFに。
睡眠タイムに入りたいところだが、ここでサンドウィッチの軽食のサービスがある。
バンコクまで約6時間30分間のフライト。
到着前の機内食までお腹が空きそうだったので、いただくことにした。
機内を見渡すと、以外にも睡眠タイムに入っている人は少なかった。
(まぁ出発して間もないですし当たり前か)
一応、日本人CAさんも数名搭乗しているので安心。
サンドウィッチはチーズ&ツナ、キャベツ&コーンの2種セット。
家庭的なサランラップでの簡易的な包装だが、味はおいしい。
普通のサンドウィッチの味。
ドリンクのサービスももちろんあり。
機内最後部からの機内の様子。広々としたキャビンはB747の特権。
ほぼ満席の機内であっても、窮屈さを感じることはない。
機内最後部に設置された6部屋のトイレ。左右それぞれ3部屋の配置。
JALのB747クラシックでも同様の配置でしたね。B744では珍しい配置。
トイレ渋滞対策も万全。
トイレの扉横に設置された水飲み場。B747型機の特徴のひとつ。
正直なところ需要があるか不明だが、ないよりはマシ程度の装備。
最近の機種では未装備のため、もしかしたら需要がないのかもしれない。
実際に飲んでみましたが、味はあまりおいしくなかったです。
せっかくなので、思い出作りに2杯いただきました。
広々としたトイレ内空間。
金属製のシンクが時代を感じさせる。
シートポケット内部の機内誌類。
個人モニターのコンテンツ一覧。映画・TV・音楽・ゲーム・USB??を楽しむことができる。
筆者は「アメリカン・スナイパー」の映画を満喫した。
サクサクと動作し、ストレス感なし。さすがパナソニック製。
タイ国際航空の保有機材紹介コーナー。
航空マニア歓喜のコンテンツ。
2:00、沖縄上空にて。機内照明が消灯し、睡眠タイムが始まる。
満天の星空と雲の絨毯の上を飛行する。(ピンボケ、ノイズご了承ください)
やはりジャンボ、驚くほど揺れが少ない!!
まるで大船に乗っているかのような安定感。
細かな揺れを巨大な翼が受け止める。素晴らしい乗り心地。
睡魔に負け、筆者....無念の睡眠...!!!
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ベトナム沖上空で朝食のサービス
目を覚ますと、すでに機体はベトナム沖上空へ。
せっかくのジャンボでのフライト、一睡もしまいと搭乗前に飲んだメガシャキ効果も空しく爆睡してしまったようだ。
機内照明が明るくなり、到着前の朝食のサービスが始まった。
時間にしてバンコク到着前の1時間30分前。
メニューはメインの料理とパン、ヨーグルトと果物。
普通の機内食よりは軽めのボリューム。
寝起きの体に優しい。
早速いただくことに。
ベトナム沖の南シナ海上空を飛行中。
日本出発から4時間経過。あと2時間で到着。
それにしても、機内が若干寒い(^_^;)
焼きそば風のヌードルの機内食。同行者の物を撮影。
鶏肉と野菜が満載。味はまぁまぁおいしかったとか。
オムレツの機内食。筆者はこちらを選択。
寝起きの体にちょうど良いボリューム感。
ヨーグルトは日本でお馴染みの牧場の朝いちご味。安心安全。
オムレツはシンプルな味付け。やや弾力あり。
ウインナーはぱさぱさ系。ハッシュドポテトはほくほく。
たまご成分MAXでおいしかったです。
あと、珈琲がサツマイモのような風味で独特でした。これもおいしい。
いよいよバンコクへ向け降下開始。
この快適な広々座席ともおさらば。
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ジャンボならではのどっしり感のあるフライト
とにかく、ジャンボジェットのフライト中の安定感は素晴らしい。
他競合機のフライトと比較して、揺れの少なさはB747が一番。
自分だけでなく、他の航空マニアも口を揃えて同じ発言をするため、あながち間違っていないだろう。
他機種ではガタガタ揺れるような場面であっても、ジャンボは難なく飛行していく。
細かな揺れも巨大な翼で振動を吸収しているように感じた。
今回のフライトでは揺れをほとんど感じることがなかった。
まさに、大船のような乗り心地とはこのことではなかろうか。
いよいよファイナルアプローチ。バンコク市街地を街灯がほのかに照らす。
ランディングライトに照らされたNo.3エンジンが心強さを感じさせる。
そして、現地時間4:05。
シルクのような滑らかさの着陸、いわゆるシルキーランディングで着陸。
非常に滑らかな接地でした。Nice landing!!
B747-400の広々とした機内。
B777と比較して、本機体の方が客室幅にゆとりを感じる。
B747-400の機内その2。
昔ながらの角ばった荷物棚。時代を感じる。
Bコンパートメント右側に設置されたギャレー。他機種に類を見ない独特な配置。
このような使い方ができるのもジャンボの広い客室スペースのおかげか。
アッパーデッキへの階段。アッパーデッキは26席のビジネスクラスゾーン。
定刻よりも40分早い4:10、無事バンコク・スワンナプーム国際空港に到着。
どうやら、このTG661便は早着することが多いらしい。
もう少し長く乗っていたかったが、仕方ない。
名残惜しさを感じつつ、タイのジャンボをあとにした。
早朝5:00のバンコク・スワンナプーム国際空港の様子。
人の姿もまばら。次のフライトまで3時間暇だったため、ベンチで仮眠をとった。
とにかく眠い。
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そんな訳でTG661便で羽田からバンコクまでフライトしました。
絶滅危惧種なB747-400型機でのフライト、非常に思い出に残りました。
やはり、ジャンボは快適ですね。お世辞抜きで本当に快適です。
あと何回乗れることやら...
いつまで日本路線に投入されるか不明なだけに、早く乗り納めをしておきたいところ。
素晴らしいフライト、ありがとうございました。
まとめ
・絶滅危惧種なB747-400でのフライト
・ほぼ満席だけど広々とした客席のおかげで窮屈感低め
・揺れをほとんど感じない大船のような安定感のあるフライト
・座席の足元は広々としていて文句なし
・搭乗後の軽食と到着前の朝食のサービスあり
・日本人CAさんも搭乗
・やっぱり深夜フライトは眠い
評価
機内食
★★★☆☆(深夜のお腹に優しいボリューム。味はまぁまぁおいしい。)
シート
★★★★☆(広々とした足元の座席。他社大手と同等またはそれ以上のスペース)
機材コンディション
★★★★☆(機齢13年。やや老朽化が目立つが清掃が行き届いており清潔感あり)
機内スタッフ
★★★★☆(テキパキとサービスを行っていた。日本人CAさんも搭乗)
エンターテイメント
★★★★☆(コンテンツの種類が豊富。モニターの反応も良い)
時間の正確さ
★★★★★(定刻から40分の早着)
総評
★★★★☆
引退が近づくB747-400。非常に素晴らしいフライトでした。