乗り物の2階席。そこは誰もが行ってみたくなる憧れの場所。
飛行機(民間機)で2階席を有する機種はB380とB747の2機種のみ。2階席には1階席には存在しない、荷物入れが窓際に存在します。
そんな訳で今回は、A380とB747型機の2階窓側席の荷物入れ特集です。
デルタ航空のB747-400のアッパーデッキへの階段。マニアでなくとも、乗り物の2階席には心惹かれるものがあるはず。普通列車グリーン車だって、2階席を選択したくなりませんか??
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なぜ2階席に荷物の収納スペースが??
飛行機の胴体断面は主にタマゴのような形状をしています。(厳密には少々異なりますが)
そのため、2階席部分は壁が客室内に湾曲する構造に。そこに座席を設置した場合、壁と座席の間にスペースが生まれてしまいます。その無駄なスペースを有効活用しようと考えられたのが、今回の窓側席の荷物入れという訳。
エアラインごとに座席周りの設計は異なるので一概には言えませんが、エコノミークラスは基本的に装備されてます。ビジネスは座席タイプによります。ファーストは見たことがないです。
今回は、2階席を有するA380とB747についてまとめました。
A380型機の2階窓側席の荷物入れ
世界最大級のA380について。
正直、B747よりも窓側席の荷物入れの収納力は低いです。先にお伝えします。
タイ国際航空のA380-800。全2階席の巨大な機体が注目の機種。機内の広さを例えると、B777がA330を背負っているイメージです。
2階席・エコノミークラス。通常の荷物棚の他に、窓側席の壁部に荷物入れがあります。B747のような屋根裏部屋感はなく、まるでA330に乗っているかのような感じ。壁は垂直に近い形状で圧迫感はないです。(画像はカタール航空の2階席)
タイ国際航空の2階席エコノミークラス。窓の直下に荷物入れがあります。
荷物入れの中身。内部は傾斜がついています。1つの蓋に対して、1つの収納場所といった構造。
収納可能な重量限界は22lb/10kgまで。極端に重すぎるものは収納できません。床が抜けるのでしょうか??
一般的なサイズのリュックサック収納時の様子。少々きついです。奥行きがないので荷物を手で押し込む必要があります。
蓋を閉じた時のの様子。蓋はプッシュ式で開ける動作が楽です。欠点として、誤って肘が触れると勝手に開いてしまうことがあります。デザインは洗練されていてGOOD。(画像はカタール航空エコノミークラス)
以上が、A380型機の2階席の荷物入れです。
収納力は少々難あり。蓋の開閉は楽ですが、誤ってひじなどが衝突すると勝手に開きます。デザインは良いですが。
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B747型機の2階窓側席の荷物入れ
次は、みんな大好きジャンボ機の2階窓側席の荷物入れ。
個人的に、A380よりもこちらの方が好きです。高い収納力、ボタン式の誤動作しにくい蓋設計など。
チャイナエアラインのB747-400。海外旅行といえばこれ!飛行機の代名詞的な存在も終わりが近いです。機体前方だけの2階席が、プレミアム感があって良いですね。
ジャンボの2階席。A380よりも内側に壁が寄っており、圧迫感があります。THE・屋根裏部屋感。A380と同様に荷物棚があります。エコノミークラスであれば、YS-11やE170と同等の座席数の設置も可能。(画像はデルタ航空のビジネスクラス)
チャイナエアラインの2階席ビジネスクラス。基本的にエコノミークラスはすべて、ビジネスクラスは会社によっては荷物入れを装備しています。今回のこの座席はビジネスクラスでも荷物入れを装備します。
窓側席の荷物入れ。角ばった、レトロなデザイン。内部は箱構造で広く、収納力も文句なし。1つのゾーンに対して2つの蓋といった構造。蓋を2つ開ければ細長い荷物も収納可能。
収納可能な重量限界は40lbs/18kgまで。2つの蓋で1つのゾーンのため、1つの蓋面積当たりの重量限界は9kgに。この点では10kgのA380に軍配が上がります。
一般的なサイズのリュックサック収納時の様子。縦・横方向に余裕のスペース。A380のように手で荷物を押し込む必要は皆無でした。素晴らしい!!
蓋を閉めた時の様子。開ける際は黒いボタンを押します。押す力が必要ですが、蓋全面プッシュ式のA380のように誤って開くことはないので安心です。デザインは少々レトロな感じ。(画像はJALのB747-400D2階普通席)
やはり、ジャンボの荷物入れはジャンボです。
スペースは広く、どんな荷物も入りそうです。しかし、耐荷重は18kgまでなので注意が必要です。
個人的にB747の荷物入れの方が使い勝手が良かったです。
A380・B747比較
最後に、両者の荷物入れの比較をしてみましょう。
比較画像は1枚目がA380、2枚目がB747になります。
A380(左)とB747(右)。B747の方がスペースが広いです。
リュックサックを収納した状態。やはり、B747の方がスペースに余裕があります。
耐荷重比較。1蓋1ゾーンのA380は10kgまで、2蓋1ゾーンのB747は18kgまで。1蓋面積当たりの耐荷重はA380の方が高いです。
蓋を閉じた時の様子。A380はプッシュ式、B747はボタン式。デザインはA380の方が近代的。しかし、ひじ等が触れると勝手に開くことがあります。
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まとめ
以上、2階席の窓側席の荷物入れ比較になります。
個人的に、B747の方が収納性が高く、使い勝手も良かったです。
A380のプッシュ式は確かに楽ですが、軽く触れただけで誤って開くことがあったので、ちょっとマイナスポイント。
まぁ、荷物入れがあるだけ十分ありがたいのですが(笑)
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