まったり空の旅

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ZIPAIR 搭乗レビュー

【搭乗記】LCCとは思えない大手レベルの快適さのZIPAIRでソウルから成田へ

投稿日:2023年7月2日 更新日:

 

JALグループのLCCのZIPAIR。

2.5万円の格安運賃でしたが、良い意味でLCCらしさが皆無な大変素晴らしいエアラインでした。

そんな訳で今回は、ZIPAIRにてソウル・仁川から東京・成田までフライトしました

 

ソウル市内の南大門
ソウルの市街地と南大門。今回はDHLの看板後方のフレイザープレイスに宿泊。ソウル駅や明洞からも近く、1泊1万円以下なのに大変綺麗な客室のホテルでした。おすすめです。

 

搭乗DATA
航空会社:ZIPAIR Tokyo
搭乗日:2023/04
路線:ソウル/仁川 ⇒ 東京/成田
飛行時間:2
時間30分 (発15:15⇒着17:45)
便名:ZG44
座席:51A エコノミークラス・窓側
機材:B787-8 (JA850J) 機齢0年1ヵ月

 

 

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格安感がないLCCのZIPAIR

2020年に運航開始した、JALグループの格安航空会社のZIPAIR。

「狭い・キツイ・チープ・乗客の悪い治安」といった、LCCの悪い要素は皆無。

"JALの国内線機材で国際線を飛んでいるかのようなイメージ"のフライトでした。

 

2.5万円のお手頃価格

約2.5万円の運賃の領収書
搭乗の1ヵ月以内の予約でも運賃は25,095円でした。手荷物・機内食・座席指定込みでこの値段なら全然アリ。これらを追加しなければもっと安くなります。下手したら、東京=那覇でもこのくらいの運賃になりますしね...コスパ最高です。

他のLCCとも運賃面では大差なかったです。

 

 

日系エアラインの安心感

WEB予約画面から機内サービスまで、日本語が通じるので自国の安心感が素晴らしかったです。

さすがJALのLCC。言葉の壁のハードルが高めの人におすすめです。

 

 

仁川空港は広い

仁川空港はとにかく広いので、余裕を持った行動がおすすめです。

セキュリティチェック後も無人列車でターミナルビル間を移動する必要があり、想像以上に時間が掛かりました

 

ソウル仁川空港のZIPAIRカウンター
第1ターミナル3階のZIPAIRのチェックインカウンター。締め切り10分前にチェックイン。空港駅から地味に距離が遠いため、早めの行動がおすすめです。さもなければ、仁川空港内でチェックインギリギリ杯-コンクリート500mのレースに出走することになります。

 

チケット
無地のシンプルなチケット。時間帯によっては保安検査場が混雑するため、やはり余裕はあった方がいいです。

 

出発案内板
さくっとお土産を買っていざぁ搭乗。日本語表記は助かりますね。さすが、隣国。

 

 

日本クオリティの新しく綺麗な機材

JALグループのLCCのZIPAIR。

機材のメンテナンス状況・機内の綺麗さは、さすがの日本クオリティでした。

 

搭乗機のZIPAIRのB787-8(JA850J)
今回の搭乗機のB787-8(JA850J)。機齢1ヵ月。ZIPAIR初の新造機。この5号機以前に導入された1~4号機はJALからの転籍機。1~4号機との比較して、機内トイレのウォシュレット装備数が増加しています。

 

Zマーク時代のZIPAIR
ちなみに、ZIPAIR運航開始当初は垂直尾翼に「Z」が描かれた塗装でした。2022年のウクライナ情勢の影響もあり、Zマークが削除された新デザインに刷新されることに。とんだとばっちりでしたね...。

 

L2ドアのみに接続された搭乗橋
レトロなチートラインの塗装がカッコいいZIPAIRの塗装。ボーディングブリッジはL2のみ。

 

ドア横のロンハーマンの特別塗装ステッカー
Ron Hermanとのコラボ塗装。後部胴体にも同様のステッカーが貼り付けられていました。

 

 

2クラス290席仕様

ZIPAIRのB787-8の座席表と自席の位置
ZIPAIRのB787-8型機の座席表と自席の位置(引用:ZIPAIR HP)。今回はスタンダードシート(エコノミークラス)の51Aを事前指定。前方はビジネスクラス相当のジップ・フルフラット。

スタンダードシートのシートピッチは約31インチ。JALやANAの国内線機材と同様の座席間隔です。LCCでは約29インチのシートピッチが一般的なので、ZIPは2インチ余裕があります。

 

 

JALの国内線機材と同じ広さの座席

後方から見た今回の座席
今回の座席の51Aの座席(降機時に撮影)。LCCで一般的なメンテナンス性の良い革製生地。白と黒のシックなデザインがGreat。

 

横から見た今回の座席
シートピッチは約31インチでJALの国内線機材と同様。前席がフル角度でリクライニングしてきた場合でも、背もたれの圧迫感が増すだけで足元広さは大きく変わりませんでした。

 

前方から見た今回の座席
座席メーカーはドイツのレカロ社。個人モニター・オーディオシステムは未装備ですが、機内Wi-Fiが無料で利用できました。

 

座席の足元の広さ
大手国内線機材の座席と足元広さは変わりません。LCCといえども、この広さなら全然アリです。

 

握りこぶし1個分の足元広さ
握りこぶし1個分の足元広さ。合格です!この広さなら東南アジアや北米路線であっても苦痛に感じることは無いと思われます。この座席広さ、ZIPの素晴らしさの1つです。

 

座り心地レビュー

ホールド感ややあり。革の生地。握りこぶし1個分の足元広さ。座席幅は普通。頭部は反発系で上下移動可能、左右のホールド機能あり。シートポケット多めで収納力抜群。意外と座り心地が悪くない。

座席の柔らかさ
★★★☆☆

 

 

JALとの比較

JALの国内線機材の同型機(B787-8)との比較。結論、座席の基本設計・足元広さは同様でした。

安全のしおり。ほぼ似ていますが、レイアウトが若干異なっていました。

 

ZIPAIR・JALともにレカロ社の座席を採用。詳細の座席モデルまでは不明ですが、基本設計は同様と思われます。大きな違いは個人モニターの有無です。

 

どちらもシートピッチは約31インチ。足元広さも同様でした。LCCのZIPですが、快適さは他のLCCよりも勝っていました。ZIPAIRは本当にLCCなのでしょうか?(褒め言葉)

 

 

座席装備

上部とメインのテーブル展開時
テーブルは2ヵ所。小物・ドリンクホルダー付きの上部とメインの下部。

 

ヘッドレスト
ヘッドレストは反発系。左右のホールドが可能。

 

シートポケット
メインのシートポケットの他に、ネット部の小物入れが2ヵ所。スマホ等の収納に便利。電源が左上に装備されているため、ポケットに収納しながら充電できるのは大変便利。この配置はJALの国内線機材も見習って欲しいですね。

 

各種ボタン
読書灯とCAさん呼び出しボタン。シンプルイズベスト。

 

シートベルトサインと禁煙サインとWi-Fiサイン
シートベルトサインなど。特筆すべき点は機内Wi-Fiのマーク。点灯中は使用できました。

 

 

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成田まで2.5時間のフライト

ソウル・仁川から東京・成田までは約2.5時間のフライト。

東京=那覇路線と同様の飛行時間なので、LCCでも十分ですね。

 

エアプレミアの機体
韓国のエアプレミア。大手とLCCの中間のポジションのエアライン。エコノミークラスのシートピッチが約35インチであり、ZIPAIRよりも4インチも広いです。何なら、大手航空会社の国際線機材の約34インチよりも1インチ広く、座席間隔については文句の付けようがありません。採算はどうなんでしょう。倒産しないことを願います...。

 

日本語のアナウンス

機内の様子
搭乗率4割の機内。日本語のCAさん、日本語の案内、日本語のアナウンス。自国の安心感あり。海外初心者も安心!

心なしか、機内スピーカーのステレオ感が高めで聞き取りやすかったです。

 

シートポケット収納物一覧
シートポケット収納物一覧。日本語表記が安心感ありますね。

 

 

無料の機内Wi-Fi

機内Wi-Fiでウマ娘をプレイ中のスマホ
ZIPAIRは無料で機内Wi-Fiが利用可能。通信速度も速く、今回もサクサク動作しました。ウマ娘も接続できましたが、育成に関しては重くてプレイ困難でした。Webページの閲覧・SNSの投稿がちょうど良い使い方と思われます。サクラローレルちゃん可愛い。

これも、ZIPAIRの素晴らしい点の1つ。

 

 

機内Wi-Fiでの機内販売購入画面
機内販売も自分のスマートフォンから購入可能。いちいちCAさんを呼ぶこと無く、手元で注文出来るのは大変便利。これも素晴らしい...!!

 

 

グッズとフード・ドリンクメニューの一部。タグ等の記念グッズも購入できます。コーラで300円と値段は少々高め。

 

 

機内食は日本クオリティの美味しさ

機内食セット
事前購入した機内食(ボリューム満点。三元豚のカツサンド)。値段は1200円。メインの機内食の他にミネラルウォーターもセットで提供されました。

シートベルトサインがオフとなると同時にすぐに提供されました。素晴らしいスピード感。吉野家レベルでしたね。

 

三元豚のカツサンド
三元豚のカツサンド。カツは厚めですが固すぎず、味も染みておりパサパサ感少なめで美味しかったです。キャベツのシャキシャキ感も健在。冷たいまま提供されるのは仕方ないですね。サイドメニューとしてフルーツもあり、食後のデザートとして最適でした。パセリも添えられている点、非常にポイント高いです。パセリ農家歓喜。

日本人の味覚に合った味付けの機内食。ZIPAIRを利用する際は是非注文してみてはいかがでしょうか??おすすめです。

 

 

フライト中の景色

新品の翼

青空と主翼の景色
機体年齢1ヵ月の新品機材。汚れのない純白の翼。人間の心もこのぐらい白くありたいものです。

 

綺麗なスポイラー内部
スポイラー内部も汚れは見受けられませんでした。新品機材最高!

 

応答性が微妙な電子シェード

シェードを暗くした状態の景色
B787の特徴の電子シェード。正直、応答速度は微妙です。最近製造されたB787には応答性が向上した改良型が採用されているといった噂も聞きますが、今回のフライトでは相変わらずの遅さに感じました。シェードON状態への移行と、OFF状態への復帰が遅くなかなか色が抜けてくれません。これなら数秒で視界が遮断できる物理式のシェードの方が圧倒的に便利です。A350では物理的なシェードが採用されているあたり、さすがエアバスさんといったところでしょうか。B787の電子シェードは技術的に興味深いですが、利用者目線だと好きになれません。

CAさんが集中管理できる点では便利かもしれませんが...。

 

 

左側座席から見えた立山連邦

上空から見た富山の山々
左側座席からは立山連峰が見えました。4月といえども、山頂付近には雪が。

 

JAL系列だけど第1ターミナルへ

積乱雲の横を通過中の景色
何だかんだであっという間に降下開始。雲が多く、揺れの多いフライトでした。

 

成田空港到着前の景色
B滑走路へアプローチ。2029年頃にはこの一帯に成田空港C滑走路が誕生していることでしょう。

 

成田空港到着後の景色
17:43、成田空港第1ターミナルに定時で到着。チートラインがカッコいい...(2回目)。

 

 

フライトルート

フライトルート
今回のフライトルート。先述したように、日本上空では左側は立山連峰が見れました。

 

 

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まとめ

そんな訳で、ZIPAIRにてソウル・仁川から東京・成田までフライトしました。

LCCとは思えないレベルの快適さと、素晴らしいコストパフォーマンスのフライトでした。

大手国内線機材レベルの足元広さの座席、新しく綺麗な機材、美味しい機内食、無料機内Wi-Fi、日本語アナウンスなど。

手荷物・機内食・座席指定込みで約2.5万円の運賃。コストパフォーマンス最高です。

ZIPAIR、久々に素晴らしいエアラインと出会うことが出来ました。また利用します!

 

評価

機内食
★★★★☆(有料にて事前購入。日本人向けの味付けで美味しい。水もセット)

シート
★★★★☆(大手国内線機材と同様の31インチのシートピッチ。個人電源の位置が使い勝手最高)

機材コンディション
★★★★★(ZIPAIR初の新造機。機齢1ヵ月の新品の機材はコンディション文句なし)

機内スタッフ
★★★★☆(親切丁寧テキパキとしたサービス。日本語アナウンスあり)

エンターテイメント
★★★★☆(無料の機内Wi-Fiあり。通信速度も速くサクサク快適)

時間の正確さ
★★★★★(定刻)

総評
★★★★

 

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