カタール航空最大の総2階建てのA380型機。
完全退役の噂のある同機。オイルマネー感じる豪華&快適な機体なので存続して欲しいところ。
そんな訳で今回は、カタール航空のA380にてロンドンからドーハまでフライトしました。
ロンドン・ヒースローを出発するカタール航空のA380。コロナの影響で完全退役の噂もありますが...総2階建の迫力は他機種にない魅力があります。是非とも存続して欲しいところ。
搭乗DATA
航空会社:カタール航空
搭乗日:2019/02
路線:ロンドン・ヒースロー ⇒ ドーハ
飛行時間:7時間50分 (発14:15⇒着00:05)
便名:QR4
座席:80K 1階エコノミークラス・窓側席
機材:A380-800 (A7-API) 機齢1年2ヵ月
スポンサーリンク
目次
「A380の購入は最大のミス」
今回の搭乗機はA380。B747と同様に退役の危機に瀕しています。
カタール航空のCEOは「A380の購入は最大のミス」や「A380を使用しているエアラインは愚か」といった発言をしました。
無駄に巨大な機体と絶滅危惧種な4発エンジン。コスト的に割に合わないということで世界的に退役が進んでいます。
逆に、今から本格的に運航開始しようとしている会社も。ANAさん...大丈夫??
今回の搭乗機のA380-800(A7-API)。機齢1年弱の新品。威風堂々、どうせ乗るならデカイ機体の方がいいですよね。コロナ禍では全機がドーハにて駐機中。同社のA380に対する批判発言をしたCEOは、今後この機体をどうするつもりなのでしょうか。
カタール航空など中東系エアラインが使用するターミナル4には展望デッキがあります。先ほどの画像もそちらから撮影。ギリギリまで粘っていたら搭乗締切ギリギリに...
話が前後しますが、ターミナル4の入国審査は中東系エアラインが多いため厳しいといった噂がありますが、そんなことはありませんでした。30秒程でサクッと終了。質問内容も中学英語の会話レベル。心配し過ぎもよくありませんね。
ちなみに、出国審査はないのでご安心を。
3クラス制の合計517席の機内
機内はファースト・ビジネス・エコノミーの合計517席仕様。
1階席は全席エコノミークラス。
前方席を事前指定していたのですが、なぜかチェックイン時に座席変更されました。残念...
カタール航空のA380型機の座席表と自席の位置(引用:カタール航空 HP)。往路では2階席だったため、復路の今回はメインデッキを指定。1階席は全席エコノミーの405席仕様。当初はエンジン前席を指定したのですが、チェックイン時に後方席に自動変更されてしまいました。搭乗してみると乗客は後方のみ。前方・中央は空気輸送状態。機体バランスの影響でしょうか。
メインデッキの機内の様子(降機時に撮影)。3-4-3のB747と同じ配置ですが、ジャンボよりも機内幅があるため若干ゆとりが感じられました。機内の天井は他機種と比較して最も高く、大型機ならでは余裕のスペース。THE・ゆとりの塊の機体です。
予約が集まらなかったのか、機内前方・中央部は空席でした。そのため、この便の乗客は後方区画にまとめられたのでしょう。
参考に、2階席のエコノミークラスのキャビン。1階席よりもわずかに圧迫感があるものの、人口密度の低さのおかげでかなり快適。エンジンから距離があるため静粛性も高いです。
今回の座席80K。大型モニター装備の新型の座席。全体的に角ばったデザイン。座席幅・間隔ともに広く、素晴らしい座席でした。
横から。シートピッチは約31~32インチ。窓の位置もちょうどいい感じ。薄すぎない座席は座り心地も上々でした。
後方から。背面の10.6インチの大型モニターの圧倒的存在感。個人電源も装備。可動式のヘッドレストは程よいクッション感でよく睡眠できました。唯一のマイナスポイントはひじ掛けの細さ。細くて腕のポジショニングに苦労しました。
一般的な足元広さ
足元広さは普通。
国際線用機材で一般的な指4本分のスペース。
同じエコノミーでも、2階席の方が足元広さは広かったです。
他社大型機と同等の足元広さ。公式情報によると、シートピッチは約31~32インチとのこと。足元広さだけでなく、座席幅も広かったです。素晴らしい。
指4本分の広さ。約8時間のフライトでしたが、窮屈感は皆無でした。シートポケットが多く収納力も高め。
座り心地レビュー
背もたれのホールド感ややあり。ヘッドレストは程よいクッション感とホールド感。指4本分の足元スペース。座席幅も広め。シートポケット多数で収納力もあり。布の座席生地。新しく清潔感あり。10.6インチのサクサク動作のモニターあり。
座席の柔らかさ
★★☆☆☆
スポンサーリンク
オイルマネーのパワーを感じた豪華なフライト
ロンドン・ヒースローからカタールのドーハまでは約8時間のフライト。
先述した素晴らしい座席・機内環境に加え、美味しい機内食と豊富なエンタメコンテンツのおかげで、非常に快適なフライトとなりました。
素晴らしいA380の機体と、高評価のエアラインで定評の中東系の組合せ。文句なしのフライトでした。
静かな機内
大型機の代名詞的存在のB777よりも静かな機内。
おかげさまで、騒音による疲れも少なく熟眠できました。
個人モニターで生中継されていた機外カメラ。前方にはエティハドのA380の姿が。ロンドン・ヒースローにはエミレーツ・カタール・エティハドの中東系エアライン御三家がA380で乗り入れていました。ロンドン、やはり凄いですね。
定刻にて出発&14:50にヒースローを離陸。ライバルの大型機のB747-8と並ぶ静粛性の高さ。双発のB777よりも静か。ダンジネスの岬が見え、いよいよイギリスともおさらば。画像左側の対岸はフランス。いわゆる、ドーバー海峡ってやつです。
厚い窓と高い天井
巨大な機体を支えるためか、壁は他機種よりも圧倒的に厚かったです。
故に、窓も厚く機窓の撮影に若干苦労しました。
また、天井が高いため、個別空調の操作がちょっと疲れました。贅沢な悩みですが(笑)。
厚いメインデッキの窓。多層構造の窓は1層目と2層目以降の間のスペースにより景色が見にくかったです。また、景色を撮影する際も若干ズームしないと窓枠が入ってしまいました。窓に関しては微妙な機種と言えます。
ちなみに、2階席も同様です。
上部の読書灯や個別空調など。機内の余裕のあるスペースのおかげで、この位置も他機種よりも高めに設計されていました。ちょっと腕が短い人は操作が大変かもしれません。
シートポケットの収納物一覧。A380の安全のしおり内の非常口の多さに驚かされました。
1回目の機内食タイム
離陸後の約1時間後に1回目の機内食がスタート。
味は日本人向けの味付けで食べやすく、美味しかったです。
機内食とドリンクメニュー。メインはタイのグリーンカレーでした。中東系エアラインですが、飲み物にはワインやビール、リキュールなどのアルコールもありました。
1回目の機内食。メインはグリーンカレー。辛さ控えめ&独特なココナッツの主張控えめで食べやすく、まろやかで美味しかったです。ごろごろと大量な牛肉は柔らかく、肉肉感がなくてGood!!右奥はエキゾチックな味の穀物系の前菜。スパイシーで美味しかったです。他はパンとヨーグルトなど。
グリーンカレーはクセのある味で好き嫌いが分かれる料理ですが、今回は非常に食べやすい味に仕上がっていました。機内食の器もカタール航空カラーのものが使用されており、味覚・嗅覚だけでなく視覚でも楽しむことが出来ました。
料理一覧
・季節の前菜
・タイ風牛肉グリーンカレー
・パン
・ヨーグルト
・水
主食のタイ風グリーンカレー。色はグリーンではありませんでした。牛肉の多さが、オイルマネーで潤う太っ腹エアライン感あり。非常に柔らかく、フライトで疲れた胃腸にも優しい食感。ココナッツ系の主張が控えめで食べやすい味でした。個人的に、グリーンカレーは中立派ですが、この日ばかりは好き派に傾いてしまうほど。日本人なら美味しいと感じるはず。
食後のティータイム。今回は紅茶をオーダー。茶葉はセイロンでした。若干味が薄め??でしたが、濃すぎるのも胃が荒れるので丁度良かったです。カップのR部は大きく作られており、口当たりがGoodでした。
あっという間の夕暮れ
東に進むフライト。
日没方向に飛行するため、14時出発の便でも2時間後には日没の景色が見れました。
早すぎ。
出発から2時間経過。あっという間に外の景色も夕暮れに。ちょうど飛行機雲が生まれる瞬間を眺めることができました。翼の位置が視線と同じ位置の機体はA380だけなのでは??何もかもが巨大なため他機種の常識で搭乗すると、様々なギャップに驚かされるかもしれません。
豊富すぎる日本語対応のエンタメコンテンツ
10.6インチの大型画面で楽しむエンタメコンテンツは文句なし。
日本語にも対応しており、英語が苦手な方でも楽々操作出来ると思います。
日本の楽曲や映像コンテンツも収録されており、日本人でも飽きることはないでしょう。
エンタメコンテンツのトップ画面。高精細・高レスポンスの画面はスマホ感覚で操作できました。日本語対応。このサクサク感が本当に素晴らしかったです。
日本のコンテンツも収録。秘密のケンミンshowや乃木坂46、西野カナなどの楽曲も。素晴らしいコンテンツ量のため、到着まで満喫しきれないかもれません。このコンテンツを契約するために一体どのくらいお金を掛けたのでしょうか。やはり、中東系エアラインんは何もかもが太っ腹です。
カタール航空の紹介動画。座席・機内の設計のシーンやA380の製造動画が収録されてました。航空ファン歓喜なコンテンツ。
機内散策
せっかくなので機内散策。
いや~、A380のメインデッキはでかいですわ。
パープル系のカタール航空カラーの機内照明によるライティングが良い感じの機内。天井高さはなかなか高いです。座席上部の荷物棚直下部分が水平の機体はA380ぐらいじゃないでしょうか。席を立ちあがっても荷物棚直下部に頭をぶつけることもありません。また、壁の垂直度合いが独特でした。ここまで床に対して直角な壁を有する機体は今まで搭乗したことがありません。
ちなみに、自席の位置はR4のドアから7つ目の窓でした。
2階席への階段。飛行中はロープで区画分けされてました。階段の先は2階のエコノミークラスに繋がっています。
トイレは狭かったです。しかし、木目調の床や、大理石模様のシンクは樹脂製といえども豪華な雰囲気に仕上がっていました。清潔感あり。
スポンサーリンク
いよいよドーハへ
隣席のパキスタン人のお兄さんと30分程度雑談。
ロンドンでシステムエンジニアとして働いているとか。ドーハ経由でインドネシアまで旅行に行くとのこと。
機内には日本人やアジア系の人の姿も。非常に多国籍なフライトでした。
熟眠から目を覚ますとイラク上空に。地上は足を踏み入れることが出来ない地でも、上空ならすんなりと通過できてしまいます。なんだろう、不思議な感覚。どうか撃墜されませんように...
2回目の機内食
到着の1時間30分前に2回目の機内食タイム。
今回は軽食が提供されました。
「Chicken and Chickpea Arabic Pastry & Rich Chocolate Sponge」。チキンカレー風味のアラビックなペイストリーとチョコケーキ。若干のパサパサ感。味はまぁまぁ美味しかったです。良くも悪くも中東系??の味。
ドーハに到着
あっと言う間にドーハに到着。
満足度が高く、快適なフライトは体感時間が秒で過ぎますね。
降機の際に撮影。壁にはドーハの街並みの写真が。CAさんも大変フレンドリーで、いろいろと話かけてくれました。カタール航空のCAさんはみんな大変フレンドリーです。降機の際に「記念撮影してかない??」と提案いただいたので、お言葉に甘えて誰もいない機内で撮影していただくことに。本当にありがとうございました。
本来指定していた、着席予定だったエンジン前席から撮影。GP7200の巨大なエンジンを4基装備します。やはり、4発機はこの機窓ですね。次回は上空で撮影したいところ。
まとめ
そんな訳で、カタール航空のA380にてロンドン・ヒースローからドーハまでフライトしました。
巨大な機体、快適な座席、美味しい機内食、豊富なエンタメコンテンツ、フレンドリーなCAさん。
お手頃な運賃の割には、満足度が非常に高く快適なフライトでした。
パッケージツアーでドーハ経由便が多数発売されているカタール航空便。
やはり、オイルマネーの国のエアラインは素晴らしいです。また利用します。
評価
機内食
★★★★☆(食べやすい味付けのグリーンカレーは美味しい。牛肉の量も豊富。軽食はまぁまぁ)
シート
★★★★★(新しく快適な座席。モニターサイズも大型。足元広さ・幅ともにGood!!)
機材コンディション
★★★★★(機齢1年。新しく快適で清潔感あり)
機内スタッフ
★★★★★(とてもフレンドリーなCAさんばかりのフライト)
エンターテイメント
★★★★★(機内誌・機窓・個人モニター。日本語対応のエンタメコンテンツは質・量ともに問題なし)
時間の正確さ
★★★★★(定刻)
総評
★★★★★
カタール航空のA380の2階席エコノミーはこちら↓↓
-
2階の機内と座席が素晴らしすぎるカタール航空のA380でロンドンへ
中東エアラインでA380を保有するカタール航空。 エミレーツ・エティハド・カタールの3社が中東ではA380を保有しています。どこもオイル ...