ANAの国内線の新型プレミアムクラス。
大型の個人モニター・高いプライベート感・落ち着いた色合いなど、様々な点がリニューアルされました。
そんな訳で今回は、ANAの国内線用B777-200ER(722)のプレミアムクラスの座席特集です!!
新型プレミアムクラスを搭載するANAのB777-200ER。時刻表上での機種名は「722」。PW製エンジンの不具合による飛行停止期間がありましたが、現在も元気に活躍中。
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目次
座席表
新仕様機の座席表上の表記は「722」。
プレミアムクラスは従来型よりも1列増加し、28席仕様となりました。
ANAの国内線用B777-200ER型機の座席表(引用:ANA HP)。プレミアムクラス28席・普通席364席の合計392席仕様。新型の座席表表記は「722」、従来型は「772」。722仕様が増えた今、マニア的には772仕様の方がレアですね。
新型のプレミアムクラス
2019年にデビューしたB777-200ERの新仕様の機内。
プレミアムクラスだけでなく、普通席も個人モニター付きのものにリニューアルされました。
B787-9(78G)にも同様の座席が装備されています。
新型のプレミアムクラス。画像は4Kの位置。ブラウン系の落ち着いた色合いに。シート生地は従来の革製から布製に。特筆すべきは15.6インチの大型個人モニターと座席間のパーテーション。フライト中のエンタメ機能とプライシー感が強化されました。
座席メーカーはSafran Seats US社。
座席間隔127cmの広々としたスペース。間隔は旧型と同様。窓2~3個分のスペースは国内線では十分すぎる広さ。背もたれは程よい肉厚感で近年主流のペラペラなチープ感がなく、上級クラスにふさわしい座り心地。
大型の15.6インチの個人モニターが目を引く座席背部。贅沢なことに画面までの距離が遠いため、このぐらいのサイズ感でも大き過ぎずちょうどいいです。
ちなみに、旧型のプレミアムクラス。画像はB787-9機内。紺色の革製生地。個人モニター無し。リクライニング操作も手動。パーテーションはそこそこあります。
足元広さ
着席時の足元広さ(身長170cm後半)。座席間隔は約127cm、文句なしの握り拳5個分の広さ。ちなみに、JALの国内線ファーストクラスは約134cm。間隔に関してはわずかに負けてますが、そもそもが国際線ビジネスクラスレベルの広さなので普通に快適でした。
座り心地レビュー
座席間隔約127cmの文句なしの足元広さ。座席幅は左右握り拳1個分。ホールド感なしのゆったり系。固めのタオル生地のような布生地。布生地の背もたれのため、着席中は革のように滑ることがない。背もたれはやや反発系。ヘッドレストはやや反発系、上下左右ホールド可能。上下移動時はガチガチうるさめ。最大角度へのリクライニングは22秒、&通常状態への戻り時間は20秒。収納多めでGood.
座席の柔らかさ
★★★★☆
フラットな床下。邪魔な機器ボックスもなく、ストレスフリー。若干、右足部にレールの出っ張りがありますが、まぁ許容範囲ですね。
リクライニング機能
最大角度でのリクライニング時の状態。画像だと角度は浅めに見えますが、実際に着席してみるとゆりかごのような角度で快適でした。最大角度まで約22秒。初期位置までも約20秒。ボタン一つで楽々動作な電動式。
パーテーション
新型座席の推しポイントでもある大型のパーテーション。リクライニング時は隣席の視線はほぼ気になりません。しかし、斜め前方の乗客は視界に入るため、国際線ビジネスクラスのような完全なプライベート感は期待できません。初期角度だと隣席の人は視界に入ると思います。
座席装備
最近の国際線ビジネスクラスにも劣らない装備の各種。
国内線だけではもったいないレベル。
ヘッドレスト
大型のヘッドレスト。上下左右に可動。やや反発系。上下の移動時にガチガチ音が大きくマイナスポイント。隣席側の出っ張りが大きいため、若干プライベート感が高まっています。読書灯もここに内蔵。
コントローラー
個人モニター・読書灯・CAさん呼び出しボタンのコントローラー。上部の黒い面はタッチパネル式。ここで画面を操作できますが、正直なところ操作が難しかったです。個人モニターもタッチパネル式なので、モニターで直接操作した方が楽かつ正確かと。
コンパクト&スタイリッシュで設計はいいんですけどね。操作性が...
座席の操作パネル。電動式で老若男女誰でも操作は楽々。初期・最大角度へのリクライニングはボタンを1回押すだけで済むので大変便利。微調整は左側3種のボタンで。
電源
110V60Hzのパソコン電源とUSB電源。スマホの充電も可能。
モニター
15.6インチの個人モニター。タッチパネル対応で、動作はサクサク系。画質も良く、例えるならiPadが埋め込まれているかのような感じ。コンテンツの内容は普通席と同様です。
映像・音楽・電子書籍等のエンタメコンテンツ。ボリュームが多いため、好みのコンテンツを探すのだけでも一苦労(贅沢)。機内Wi-Fiももちろん使用可能。
テーブル
シートポケット
座席サイドの小物入れ。この小物入れが意外と使いやすいです。コンデジやスマホの収納で大活躍!
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暖色系の照明色が落ち着く機内
良くも悪くもベテラン機材のB777。
機内照明は昔ながらの蛍光灯色。最近主流のLEDではありません。
個人的に、こっちの方が温かみがあって好きです。
着席時の視線。座席丈が高いため、他人の顔は気になりません。暖色系の照明色が昔ながらでGood。個人的にB777は今でも最新機材なのですが、気づけばもうベテラン機材になってしまったんですね。
2-3-2の計28席のプレミアムクラス領域。書斎のような落ち着いた色合いに仕上がっています。
ゆとりある機内空間。パーテーションのおかげで、中央席でもプライバシーは確保されていそうです。
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まとめ
以上、ANAのB777-200ERRの新型のプレミアムクラスの座席の広さ・快適さのまとめとなります。
同じ値段なら従来型よりも新型の方が圧倒的に良いです。
15.6インチの大型モニター、高いプライベート感のパーテーション、電動シート。
このまま国際線に投入されても近距離国際線なら文句なしのレベル。
787-9(78G)と合わせて、今後のプレミアムクラスでのフライトが楽しみです。
・時刻表での機材名は「722」の表記
・座席メーカーはSafran Seats US社製
・2-3-2の28席配置
・15.6インチの個人モニターはiPadのようにサクサク操作&高精細画面
・パーテーションのおかげでプライベート感は高め(特にリクライニング時)
・足元が広すぎて画面のタッチパネル操作が若干大変
・コントローラーは操作がやや難しい
・リクライニングは電動式で最大角度まで約22秒、初期位置までも約20秒
・座席間隔127cmのスペースにゆったり系の座り心地の布製生地
B777-200ER新型プレミアムクラスの搭乗記はこちら
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