デルタ航空 搭乗レビュー

MD-95ことB717搭乗記@ライバル機に負けない快適さのフライト

投稿日:

 

ボーイングのレア機種B717。

日本での運航機会がないためか、知名度はいま一つ。
MD-95として開発されるも、途中でボーイングに吸収されることに。

そんな訳で今回は、デルタ航空のB717の搭乗記
現代でも十分活躍できる、最新型MD機でアトランタからニューアークまでフライトしました

 


アトランタの空港内で朝食。ピサ&ドリンクのセット(8ドル)。
やはり、ピザとコーラの組合せは神。焼き立てで大変美味しかった。
今日もいい1日になりそうだ。

 

搭乗DATA
航空会社:デルタ航空
搭乗日:2019/08
路線:アトランタ⇒ニューアーク
飛行時間:2
時間06分 (発8:35⇒着10:41)
便名:DL2343
座席:26E 普通席・窓側席
機材:B717-200 (N990AT) 機齢17年2ヵ月 

 

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MD-80シリーズ最新のMD-95ことB717

B717は別名MD-95とも呼ばれている(一部界隈では)。

開発途中でマクドネル・ダグラスがボーイングに吸収されてしまったからだ。
合併がなければ、正式にMD-95として活躍していたことだろう。

今回の搭乗機はB717-200。
DC-9-30の胴体断面・翼設計を引き継ぎつつ、最新技術を投入したMD機。
機内に1歩踏み込んだだけで、今までのMD-80との違いを実感することができた。
明るい機内・大口径のエンジン・座席装備。

正直なところ、ライバル機種と十分戦える、古さを感じさせない機種だった。

 


今回の搭乗機。B717-200(N990AT)。機齢17年の元エアトラン航空の機体。
MD-80シリーズ譲りの細長いフォルムにT字の尾翼。
しかし、エンジン・アビオニクス・機内設計等は開発当時の最新技術が投入されている。

空港脇のルネッサンス・コンコース・アトランタ・エアポートホテルから撮影。
このホテル、ベランダから24時間撮影可能なので超おすすめです。
宿泊費は若干高いですが...(2泊3日で5.5万円でした)

 


搭乗日に撮影した今回の搭乗機。
T字の尾翼にリアのエンジン。これぞ、MD-80シリーズ。
B717に名前が変われど、MDのDNAはそのまま生きている。

 

現代でも十分活躍できる快適な機内

1997年にボーイングに吸収合併されたマクドネル・ダグラス。

ボーイングの従来機種との競合もあり、生産も早期に終了することに。
2006年にB717の最後の引き渡しが行われた。意外と最近なのだ。

従来のMD-80シリーズといえば以下のイメージ。
薄暗い機内・ボロイ座席・うるさいエンジン音、レトロな計器のコックピットなど。
しかし、B717はそんなイメージを良い意味で裏切ってくれた。

従来のレトロさはどこへやら。
全く新しいMD機に生まれ変わっていた。

B717、現代でも十分通用する快適さの機体です!!

 


今回の座席は後方窓側の26E。(出典:デルタ航空 HP)
MD機の勝ち席であるエンジン前席を指定した。
MD-80シリーズ譲りの2-3配席。胴体断面設計はDC-9と同様。

 


今回の座席26E。デルタ航空お得意の紺色革製座席。
同社のMD-88・90の座席よりも座り心地は良かった。

 

デルタ航空のMD-88・MD-90の座席比較。(左:MD-88・右:MD-90)
残念ながら両機は2020年に退役してしまった。
角ばったデザインから曲線のデザインへ。時代の流れを座席から感じることが出来る。
背もたれの厚さも徐々に薄くなる傾向にあると言える。

 


テーブル、シートポケットは特筆すべき点なし。

 


個別電源は前席後部に装備。現代に必須な座席装備。
同じMD-80シリーズとは思えない充実ぶり。

 

握り拳1個分の足元広さ

足元広さは握り拳1個分。

機体サイズの割に機内、特に足元は広々していた。
2時間程度のフライトが多いB717路線でも、苦痛に感じることはないだろう。

足元広さだけでなく、座席幅もやや広め。
小型機だが、座席に関しては窮屈に感じることはなかった。

 


握り拳1個分の足元広さ。合格!!!
機内も窮屈なイメージな本機だが、座席については広々していた。

ちなみに、デルタ航空のMD-80シリーズの足元広さは以下。
・MD-88:握り拳1個
・MD-90:指3本 ←狭い!!

 


足元広さ、ヨシ!!

座り心地レビュー

握り拳1個分の足元広さ、背もたれ柔らかめ・ホールド感ややあり、頭部柔らかめ・いい感じの枕みたい、座席幅はまぁまぁ広め、座面の柔らかさがちょうどよい。

座席の柔らかさ
★★★☆☆

 

従来機とは異なる明るい機内

各種MD-80シリーズに搭乗したが、B717は機内が一番明るく感じた。
(気のせいだったら申し訳ない...)

デルタのMD-88・90は近代化改修が行われており、機内照明がLED化された機体もいた。
これらの機体はライバル機と同様に白色系のクールな機内照明色に仕上がっていた。
オリジナル機内のMD機といえば、蛍光灯の柔らかい明るさが印象的だったのだが。

B717の機内の明るさは、やはり機内設計が新しいことに起因しているのかもしれない。

 


従来のMD-80シリーズにも読書灯・個別空調の装備はあった。
しかし、デルタのB717は設計が近代風に改良されていた。
シートベルトサイン類も明るく見やすかった。

 


機内の様子。ほぼ満席。
他社ライバル機と同様の明るい機内。
暖色系の蛍光灯の薄暗い照明は採用されていない。

 


渦巻きの壁模様。
こちらはデルタのMD-88に採用されているものと同様。

 

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上質なエンジン音を聞きつつNYへ

B717のエンジンはBMWとロールス・ロイスの2社の合弁会社によって開発された。
採用されたのはBR715。低燃費・低騒音など環境にやさしいエンジン。

低燃費・低騒音のV2500エンジンを装備するMD-90と同様に、
環境にやさしいMD機として開発されたB717(MD-95)。

さすが、BMWとロールス・ロイスの共同開発。
エンジン音はなかなか上質なものであった(笑)

 


DC-9-30と基本設計が同様の主翼。
そしてBMWとロールス・ロイスが共同開発したBR715エンジン。
JT8Dよりも太いエンジン径が印象的。

定刻にてスポットアウト。タキシング中に第2エンジンを始動。
始動時の重低音・振動が大きく、機内まで伝わってきました。

 


定刻にてドアクローズ。いざぁ滑走路へ。
MD-88・90がぞろぞろと。MDマニア大歓喜。
残念ながら、MD-88とMD-90は2020年に退役してしまった。

世界的にB737・A320が主力な今日において、
MD機を大切に使っていたデルタの精神が大変素晴らしいです!!

 


奥にはMD-90-30(N936DN)。
世界から90を買い漁ったデルタ。
JAS・JALのMD-90の16機全機もデルタに加わった。
そんな全16機は2019年9月に退役した。

 

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デルタのMD3機種の中で1位の加速度

離陸滑走時のB717は、MD-88・MD-90を抜いて1位の加速度だった。

88・90よりも小さい機体のため、軽い分加速度が良いのも当たり前か。

V2500をやや高音にしたエンジン音。
上質な音色だが、上昇時の高出力時はうるさめの音量だった。

この「うるささ」こそが、リアエンジンのMDシリーズの醍醐味とも言えるが(笑)。

 

アメリカンサイズのスタバの珈琲

機内サービスでは珈琲を注文。
コーラばかりも飽きてきたからだ。

珈琲はスターバックスコラボ。
紙コップにはスタバのマークが印字されていた。

カップサイズは日本のエアラインの約1.5倍!!
まさにアメリカンサイズ。

お腹一杯珈琲を満喫することができた。

 


スタバコラボの珈琲とロータスのビスケット。
カップサイズは日本のエアラインの1.5倍程度。
ここまで注いで頂けると、飲んだ感があって良い!!
味も良く、ビスケットの甘さを中和してくれた。

 

機種名の表記

B717の正式表記は「Boeing 717」

マニアの間で、ボーイング機の機種名に"B"を付ける or 付けない議論が稀に発生する。
(例:B717 / Boeing 717 / 717 など)

航空書籍ではBoeing 7※7と表記されることが多い。
しかし、私はB7※7の表記を使用している。

そんな中、デルタの安全のしおりには「B717-200」の表記が。
表記に関しては特に決まりはないようだった。

 


B717-200表記の安全のしおり。
Boeing 717-200が正式名称だからB717の表記は間違いみたいな風潮がある。
しかし、しおりから判定すると、特に明確な決まりはないように感じた。
伝われば良いじゃん的な。

 


MD-80シリーズといえば、最後部の脱出口。
緊急脱出時は是非ともこちらを使用してみたい。

 

風切り音とエンジン音のちょうど良いバランス

水平飛行になりエンジン出力も低下。

風切り音とエンジン音が1:1のちょうど良いバランスだった。
うるさすぎず、静かすぎず。

やはり、この静粛性もエンジン技術の進化の成果だろう。

 


心地よい上質な音とともに。エンジンのギューン音と風切りのゴー音。
DC-9譲りのシンプルな形状の翼。頭の隣にエンジン。
やはり、MD-80シリーズに乗ったら是非この機窓を満喫していただきたい。

 


無事、ニューアーク・リバティ国際空港に到着。
フラップ形状は大変シンプル。まさに1枚板。

 

グラスコックピット

降機の際にコックピットを見学させていただいた。

1歩踏み入れた時からわかる最新機種感。6画面モニターの存在感。
従来のMD機とは異なる機種かと勘違いさせるほどの発展ぶりだった。

外観は従来のMD-80シリーズ。
しかし、内部はまったく別の機種といっても過言ではないかもしれない。

 


6画面の大型モニターが並ぶ、B717のコックピット。
残るMD-80らしさと言えば、窓配置とハンドル状のステアリングだろう。
機長さんと簡単な雑談を交わし、コックピットを後にした。

同じMD-80シリーズとは思えない発展ぶりに驚かされました。

 


外観は従来機と変わらない。
しかし、内面が大幅に近代化した全く新しいMD機と言える。

数年以内にデルタから退役を迎えるB717。
数少ないMD成分を補給するために早期に再訪したいところ。

 

まとめ

そんな訳で、B717でアトランタからニューアークまでフライトしました。

MD-95ことB717。
最後のMD-80シリーズは、内面が完全リニューアルしたMD機に生まれ変わってました。

明るい機内、上質なエンジン音、快適な座席周り、先進的なコックピット。
良くも悪くも、MD-80シリーズのヤンチャさがなくなったようにも感じました。

日本では知名度がいま一つ。
そんなMD機(ボーイング機)にまた会いに行きたいですね。

 

評価

機内食
★★★★☆(スタバコラボの珈琲。量が多く、飲みごたえ満点。味も美味しい)

シート
★★★★☆(拳1個分の足元広さ。座面・背もたれともにちょうど良い柔らかさ)

機材コンディション
★★★★☆(機齢17年。メンテナンスも問題なかった)

機内スタッフ
★★★★★(テキパキとしたサービス。コックピット見学もさせていただいた)

エンターテイメント
★★★★★(BR715のエンジン音と機窓は最高のエンターテイメント)

時間の正確さ
★★★★★(定刻)

総評
★★★★★

 

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