まったり空の旅

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イースター航空 搭乗レビュー

意外と座席の足元が広いLCCのイースター航空でソウルから成田へ

投稿日:2021年5月9日 更新日:

 

経営悪化により先行き不透明な韓国のLCC、イースター航空。

会社更生手続きを申請中ですが、今後どうなるのかわかりません。韓国はLCCが多すぎる...

そんな訳で今回は、通常運航時のイースター航空の搭乗記ソウル・仁川から東京・成田まで、片道1万円弱の格安運賃でフライトしました

 

イースター航空の今回の運賃詳細
ソウル・インチョンから成田までの運賃詳細。盆休み期間でしたが、座席指定・手荷物込で合計121800ウォン(約1.2万円)でした。沖縄行くよりも安い韓国。リュックサックだけなど、預け入れ手荷物なしなら7000円程度で行けちゃいます。

まぁ、コロナ収束後の航空界隈がどうなるのか、未知数ではありますが...

 

搭乗DATA
航空会社:イースター航空
搭乗日:2019/08
路線:仁川
⇒東京・成田
飛行時間:2
時間30分 (発8:00⇒着10:30)
便名:ZE601
座席:25F 普通席・窓側
機材:B737-800 (HL8343) 機齢8年8ヵ月 

 

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再編が進む韓国の航空業界

大手のコリアンエアーやアシアナ航空。LCCのティーウェイ、ジンエアー、エアソウル、エアプサンなど。

そんな韓国の航空界隈。アシアナ航空がコリアンエアーに吸収される形で2社が統合することが決定しました。また、両社の傘下LCCのジンエアー(コリアンエアー傘下)、エアプサン(アシアナ傘下)、エアソウル(アシアナ傘下)の3社も統合することに。

韓国では大規模な航空業界の再編が行われようとしています。

 

仁川国際空港に駐機するアシアナ航空のA380など
仁川国際空港に駐機するアシアナ航空のA380など。コリアンエアーとの統合で、アシアナ航空ブランドは消滅することに。このA380もコリアンエアー塗装に改装されるはずです。

日本で例えたら、JALとANAがA380を保有して競争しているような状況でしょうか。日本の半分の人口の韓国。確かに、統合した方が合理的かもしれませんね。

 

今回の搭乗機のB737-800型機
今回の搭乗機のB737-800(HL8343)。機体年齢8年、元フライドバイの中古機。2018年12月に受領しましたが、2020年3月に運用を外れました。約1年弱の短いイースター航空での活躍でした。

ティーウェイや今回のイースター航空など、韓国のLCCは中古機を愛用する傾向にあります。往路で利用したティーウェイは、元スカイマークの機体でしたし。

 

元フライドバイの面影残る、意外と広い座席

今回の機体は元フライドバイ所属のB737-800。フライドバイはドバイ拠点のLCCです。

LCCで一般的なチープ感はなく、座席間隔が狭いこととモニター未装備な点以外は大きな違いはありませんでした。

イースター航空は、B737-800・B737-MAX8・B737-900を保有。今後、これらの機材がどうなるのか先行きは不透明です。

 

イースター航空のチケット
EASTAR JETのチケット。LCCで一般的なチープなレシートではなく、しっかりとした紙質の"普通の"チケットタイプ。

 

ドア近くにペイントされたUFLY allianceのマーク
いざぁ搭乗。ドア付近にはU-FLY allianceのマークが。東アジアの格安航空会社の連盟にイースターも所属しています。

所属会社は以下。どれも先行き不安なところばかりな気が。
・香港エクスプレス (キャセイの子会社に。消滅予定)
・雲南祥鵬航空
・ウルムチ航空
・中国西部航空
・イースター航空 (会社更生手続き中)

 

今回の座席
今回の座席25F。エコノミーだけの189席仕様。LCCで一般的な詰め込みの座席間隔。元フライドバイの機体のため、座席もそのまま(生地はイースター航空仕様)。

 

真横から見た今回の座席
横から。LCCなので席と席の間隔は狭いです。

 

後方から見た今回の座席
後方から。座席はフライドバイ時代のままですが、個人モニターは取り外されていました。

 

座席の背面上部
座席上部の線状の切り込み部はモニター設置跡。フライドバイでは個人モニターが全席に設置されていました。イースター航空導入時に取り外されたものと思われます。他の座席構造は同じでした。

 

フライドバイ時代からの青いテーブル
フライドバイ時代から変わらない青いテーブル。

 

線状の壁の模様
独特な壁の模様。こちらもフライドバイ時代の名残でしょう。中東エアラインのセンスってやつですかね。

 

LCCなのに意外と広い足元広さ

足元の広さは意外と広かったです。大手よりは狭いけど、他社LCCよりは広いレベル。

座席間隔は他社と変わりません。

しかし、下部のシートポケットがない座席設計のためか、足元の間隔は広かったです。

 

座席の足元の広さ
他社LCCよりも広い足元広さ。下部のシートポケットがないため、膝と前席との空間がクリーンに。そのため、下部にもシートポケットを装備する他社座席よりも広かったものと思います。

なお、シートポケットは上部だけなので、収納力は若干劣ります。伸縮性もないため、ペットボトルのような大型収納物は厳しいです。

 

指4本分の広さの足元スペース
指3.5本分の足元広さ。他社LCCでは指1.5~2本分なので、イースター航空はゆとりがありました。

座り心地レビュー
指3.5本分の足元広さ。座席幅は普通。背もたれは固め。ホールド感ややあり。LCCだが他社よりも足元は広い。

座席の柔らかさ
★★★☆☆

 

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あっという間の2時間半のフライト

正直、2時間30分のフライトは海外旅行感がありません。

沖縄よりも近い海外。運賃も安い。

疲れを感じる間もなく、成田に到着しました。

 

窓から見える隣に駐機するイースター航空
BSI仕様の窓枠から機外を望む。隣にはイースター航空のB737。天気も良好。

 

お馴染みの景色

朝鮮半島から日本海上空は雲が厚く、景色は拝めず。

日本上空では雲が晴れ、いつもの街並みが見えてきました。

 

水平飛行時の景色
赤のウイングレットの機窓。揺れもなく、安定したフライト。

 

上空から見えた長野駅周辺
お馴染みの長野市上空。韓国⇒東京路線ではこの近辺を飛行するため、ちょっとした遊覧飛行が楽しめました。

 

日本語対応可能

出発カウンターから機内アナウンスまで日本語に対応してました。

やはり、日本人観光客が多いためでしょうか。

海外初心者でも安心して渡航できると思います。

 

寝ている人が多い機内の様子
ほぼ満席の機内の様子。日本語によるアナウンスもあり。海外旅行初心者でもイージーモードだと思います。

 

韓国らしさ感じるサービスと地図

機内サービスは特にありませんでした。

水のサービスは無料。機内食はありませんが、軽食は有料で購入できます。

 

シートポケットの収納物一覧
シートポケット収納物一覧。

 

機内食のメニュー
軽食の案内。値段は1000円以下とリーズナブル。みんな大好き??辛ラーメンも。アルコールもありました。他社のような手の込んだメニューは確認できませんでした。

 

竹島は独島(Dokdo)表記に

日本の固有の領土である竹島は、韓国名の独島(Dokdo)表記になってました。

韓国のエアラインなので、当たり前といえば当たり前の対応ですが。

ここでは国際問題についての明言は避けます。韓国らしさを実感しました。

 

イースター航空のルートマップ。竹島は独島(Dokdo)表記に。

 

日本語表記の安全のしおり

安全のしおりには日本語の表記がありました。

 

安全のしおり
日本語の表記あり。飛行機初心者でも安心してフライトできそうです。

 

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定刻にて第3ターミナルに到着

若干の出発遅れがあったものの、定刻にて到着しました。

LCCご愛用の第3ターミナルにスポットイン。

 

成田空港に駐機するバニラエアのA320型機1号機
バニラエア1号機のJA01VA。バニラエアもピーチに吸収されてしまいました。JA01VAはANAで32GとしてLCC仕様のままで活躍中。バニラエア件の他に、春秋航空日本(SPRING)がJALの子会社化されるなど、日本のLCC界隈も再編が活発化しています。

 

成田到着時の自機
沖止めスポットに到着。お馴染みの成田に帰ってきました。2時間弱で行ける韓国。あっという間過ぎて海外感がありません(笑)。

 

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まとめ

そんな訳で、イースター航空のB737-800でソウル・仁川から東京・成田までフライトしました。

会社更生手続き中のイースター航空。競争激しい韓国の航空界隈はやっぱり厳しかったんでしょうね。どうなることやら。

座席の広さに驚かされました。大手よりは狭く、他社LCCよりは広いレベル。座席の設計差によるものだと思います。

サービスも一般的。空港から機内まで日本語対応していたため、海外旅行初心者のチュートリアルとして韓国は最適かと思われます。

片道1万円台で行ける韓国。またお世話になりたいと思います。

 

評価

機内食
☆☆☆☆☆(未評価。水のサービスは無料らしいが今回は未体験)

シート
★★★☆☆(大手よりも狭く、他社LCCよりも広いレベル。意外と悪くない)

機材コンディション
★★★★☆(機齢8年。元フライドバイの機体。機内でフライドバイの面影を感じることができた)

機内スタッフ
★★★★☆(親切丁寧テキパキとしたサービス。簡単な日本語も可能)

エンターテイメント
★★☆☆☆(機内誌のみ)

時間の正確さ
★★★★★(定刻)

総評
★★★☆☆

 

おまけ
ソウルで食べた石焼きビビンバ
ソウルの石焼きビビンバ創始者の店「全州 中央会館」にて。やはり、本場で食べるグルメは美味しいですね。往復2万円台の運賃。1泊2日でグルメの旅もいいかもしれませんね。

 

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