経営悪化により先行き不透明な韓国のLCC、イースター航空。
会社更生手続きを申請中ですが、今後どうなるのかわかりません。韓国はLCCが多すぎる...
そんな訳で今回は、通常運航時のイースター航空の搭乗記。ソウル・仁川から東京・成田まで、片道1万円弱の格安運賃でフライトしました。
ソウル・インチョンから成田までの運賃詳細。盆休み期間でしたが、座席指定・手荷物込で合計121800ウォン(約1.2万円)でした。沖縄行くよりも安い韓国。リュックサックだけなど、預け入れ手荷物なしなら7000円程度で行けちゃいます。
まぁ、コロナ収束後の航空界隈がどうなるのか、未知数ではありますが...
搭乗DATA
航空会社:イースター航空
搭乗日:2019/08
路線:仁川⇒東京・成田
飛行時間:2時間30分 (発8:00⇒着10:30)
便名:ZE601
座席:25F 普通席・窓側
機材:B737-800 (HL8343) 機齢8年8ヵ月
スポンサーリンク
目次
再編が進む韓国の航空業界
大手のコリアンエアーやアシアナ航空。LCCのティーウェイ、ジンエアー、エアソウル、エアプサンなど。
そんな韓国の航空界隈。アシアナ航空がコリアンエアーに吸収される形で2社が統合することが決定しました。また、両社の傘下LCCのジンエアー(コリアンエアー傘下)、エアプサン(アシアナ傘下)、エアソウル(アシアナ傘下)の3社も統合することに。
韓国では大規模な航空業界の再編が行われようとしています。
仁川国際空港に駐機するアシアナ航空のA380など。コリアンエアーとの統合で、アシアナ航空ブランドは消滅することに。このA380もコリアンエアー塗装に改装されるはずです。
日本で例えたら、JALとANAがA380を保有して競争しているような状況でしょうか。日本の半分の人口の韓国。確かに、統合した方が合理的かもしれませんね。
今回の搭乗機のB737-800(HL8343)。機体年齢8年、元フライドバイの中古機。2018年12月に受領しましたが、2020年3月に運用を外れました。約1年弱の短いイースター航空での活躍でした。
ティーウェイや今回のイースター航空など、韓国のLCCは中古機を愛用する傾向にあります。往路で利用したティーウェイは、元スカイマークの機体でしたし。
元フライドバイの面影残る、意外と広い座席
今回の機体は元フライドバイ所属のB737-800。フライドバイはドバイ拠点のLCCです。
LCCで一般的なチープ感はなく、座席間隔が狭いこととモニター未装備な点以外は大きな違いはありませんでした。
イースター航空は、B737-800・B737-MAX8・B737-900を保有。今後、これらの機材がどうなるのか先行きは不透明です。
EASTAR JETのチケット。LCCで一般的なチープなレシートではなく、しっかりとした紙質の"普通の"チケットタイプ。
いざぁ搭乗。ドア付近にはU-FLY allianceのマークが。東アジアの格安航空会社の連盟にイースターも所属しています。
所属会社は以下。どれも先行き不安なところばかりな気が。
・香港エクスプレス (キャセイの子会社に。消滅予定)
・雲南祥鵬航空
・ウルムチ航空
・中国西部航空
・イースター航空 (会社更生手続き中)
今回の座席25F。エコノミーだけの189席仕様。LCCで一般的な詰め込みの座席間隔。元フライドバイの機体のため、座席もそのまま(生地はイースター航空仕様)。
後方から。座席はフライドバイ時代のままですが、個人モニターは取り外されていました。
座席上部の線状の切り込み部はモニター設置跡。フライドバイでは個人モニターが全席に設置されていました。イースター航空導入時に取り外されたものと思われます。他の座席構造は同じでした。
独特な壁の模様。こちらもフライドバイ時代の名残でしょう。中東エアラインのセンスってやつですかね。
LCCなのに意外と広い足元広さ
足元の広さは意外と広かったです。大手よりは狭いけど、他社LCCよりは広いレベル。
座席間隔は他社と変わりません。
しかし、下部のシートポケットがない座席設計のためか、足元の間隔は広かったです。
他社LCCよりも広い足元広さ。下部のシートポケットがないため、膝と前席との空間がクリーンに。そのため、下部にもシートポケットを装備する他社座席よりも広かったものと思います。
なお、シートポケットは上部だけなので、収納力は若干劣ります。伸縮性もないため、ペットボトルのような大型収納物は厳しいです。
指3.5本分の足元広さ。他社LCCでは指1.5~2本分なので、イースター航空はゆとりがありました。
座り心地レビュー
指3.5本分の足元広さ。座席幅は普通。背もたれは固め。ホールド感ややあり。LCCだが他社よりも足元は広い。
座席の柔らかさ
★★★☆☆
スポンサーリンク
あっという間の2時間半のフライト
正直、2時間30分のフライトは海外旅行感がありません。
沖縄よりも近い海外。運賃も安い。
疲れを感じる間もなく、成田に到着しました。
BSI仕様の窓枠から機外を望む。隣にはイースター航空のB737。天気も良好。
お馴染みの景色
朝鮮半島から日本海上空は雲が厚く、景色は拝めず。
日本上空では雲が晴れ、いつもの街並みが見えてきました。
お馴染みの長野市上空。韓国⇒東京路線ではこの近辺を飛行するため、ちょっとした遊覧飛行が楽しめました。
日本語対応可能
出発カウンターから機内アナウンスまで日本語に対応してました。
やはり、日本人観光客が多いためでしょうか。
海外初心者でも安心して渡航できると思います。
ほぼ満席の機内の様子。日本語によるアナウンスもあり。海外旅行初心者でもイージーモードだと思います。
韓国らしさ感じるサービスと地図
機内サービスは特にありませんでした。
水のサービスは無料。機内食はありませんが、軽食は有料で購入できます。
軽食の案内。値段は1000円以下とリーズナブル。みんな大好き??辛ラーメンも。アルコールもありました。他社のような手の込んだメニューは確認できませんでした。
竹島は独島(Dokdo)表記に
日本の固有の領土である竹島は、韓国名の独島(Dokdo)表記になってました。
韓国のエアラインなので、当たり前といえば当たり前の対応ですが。
ここでは国際問題についての明言は避けます。韓国らしさを実感しました。
イースター航空のルートマップ。竹島は独島(Dokdo)表記に。
日本語表記の安全のしおり
安全のしおりには日本語の表記がありました。
日本語の表記あり。飛行機初心者でも安心してフライトできそうです。
スポンサーリンク
定刻にて第3ターミナルに到着
若干の出発遅れがあったものの、定刻にて到着しました。
LCCご愛用の第3ターミナルにスポットイン。
バニラエア1号機のJA01VA。バニラエアもピーチに吸収されてしまいました。JA01VAはANAで32GとしてLCC仕様のままで活躍中。バニラエア件の他に、春秋航空日本(SPRING)がJALの子会社化されるなど、日本のLCC界隈も再編が活発化しています。
沖止めスポットに到着。お馴染みの成田に帰ってきました。2時間弱で行ける韓国。あっという間過ぎて海外感がありません(笑)。
スポンサーリンク
まとめ
そんな訳で、イースター航空のB737-800でソウル・仁川から東京・成田までフライトしました。
会社更生手続き中のイースター航空。競争激しい韓国の航空界隈はやっぱり厳しかったんでしょうね。どうなることやら。
座席の広さに驚かされました。大手よりは狭く、他社LCCよりは広いレベル。座席の設計差によるものだと思います。
サービスも一般的。空港から機内まで日本語対応していたため、海外旅行初心者のチュートリアルとして韓国は最適かと思われます。
片道1万円台で行ける韓国。またお世話になりたいと思います。
評価
機内食
☆☆☆☆☆(未評価。水のサービスは無料らしいが今回は未体験)
シート
★★★☆☆(大手よりも狭く、他社LCCよりも広いレベル。意外と悪くない)
機材コンディション
★★★★☆(機齢8年。元フライドバイの機体。機内でフライドバイの面影を感じることができた)
機内スタッフ
★★★★☆(親切丁寧テキパキとしたサービス。簡単な日本語も可能)
エンターテイメント
★★☆☆☆(機内誌のみ)
時間の正確さ
★★★★★(定刻)
総評
★★★☆☆
おまけ
ソウルの石焼きビビンバ創始者の店「全州 中央会館」にて。やはり、本場で食べるグルメは美味しいですね。往復2万円台の運賃。1泊2日でグルメの旅もいいかもしれませんね。