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ANAの国内線用B787-8(78P)の座席の広さ・快適さ・おすすめ席まとめ

投稿日:2021年6月19日 更新日:

 

国内線・国際線ともに活躍するANAのB787-8型機。

燃費の良さ・ちょうど良いサイズ感・機内の快適さもあり、今やANAの主力機といっても過言ではありません。

そんな訳で今回は、ANAの国内線用B787-8(78P)型機のシート特集です!!

 

ANAの国内線用B787-8型機
国内線用のANAのB787-8型機。ANAは世界で初めてB787を運航しました。運航当初はバッテリー問題やRRのエンジン問題などで不調続きでしたが、最近は大きな問題もなく安定の稼働率を誇ります。世界で愛用されている中型最新鋭旅客機。

 

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2クラス335席仕様

プレミアムクラスプレミアムクラス12席、普通席323席の2クラス合計335席仕様の機内。

国内線用B787-8型機の時刻表上の機種表記は「78P」。

国内線で運航されるB787は「78P」の他に国際線仕様の「78M」や「78R」、B787-9の「789」があります。

 

ANAの国内線用B787-8の座席表
ANAの国内線用B787-8型機(78P)の座席表(引用:ANA HP)。プレミアムクラス12席、普通席323席の合計335席仕様。競合するB767の270席から65席増席しています。

 

明るく開放的な機内

従来機よりも明るく、開放的な機内のB787。

大きな窓・曲面を多用した機内設計・LED照明のおかげです。

同じ中型機のB767よりも大型化した機内。座席配置も2-3-2から3-3-3に。正直、配置に関してはB787は微妙です。1列の中で中央席の割合がB767では約14%、一方でB787は約33%。満席時の圧迫感はB787の方が高いかもしれませんね。

 

B787-8型機の機内の様子
機内の様子。3-3-3の配席。青の座席に白の壁。大きな窓からは十分すぎる程の外光。明るく、開放的な機内は最新鋭機の証。

 

B787-8型機の後方から見た機内の様子
後方から。従来機の角ばった機内デザインから曲面を多用した設計に。荷物棚も収納性は問題なしです。ちなみに、前方ではレインボーの機内照明が確認できます。このように、機内のシチュエーションに合わせて照明色を調整できるのもLED照明のおかげです。

 

2クラスの座席

上級クラスのプレミアムクラスと、多くの人がお世話になるであろう普通席の2クラス制。

普通席は他社大手エアラインと同様の広さです。

 

プレミアムクラス

前方に12席のみ設定されているプレミアムクラス。

B787(78P)では2種類の座席タイプが存在します。

1つは他機種にも装備されている紺色レザーの一般的なもの。もう1つは国際線用機材のビジネスクラス(ANA BUSINESS CRADLE)の座席を装備しています。

 

国際線用機材と同じ座席を装備したプレミアムクラス
国際線用ビジネスクラス「ANA BUSINESS CRADLE」を装備するタイプの78P。一部の機材のため、運が良いと国内線運賃で国際線気分が体験できます。

国際線用機材の78Mや78Rは時刻表上で機材が明記されているため判別は容易です。78Pのように、通常タイプのプレミアムクラスとANA BUSINESS CRADLEを装備する機材との判別方法は不明です。

 

横から見たプレミアムクラス
シートピッチ約145cm。個人モニター付き。シェル型のため、シートをリクライニングさせても後部座席に迷惑を掛けない素晴らしい座席設計。是非とも利用してみたいものです。

 

国内線で一般的なプレミアムクラスの座席
一般的なプレミアムクラス。先述したANA BUSINESS CRADLEではない78Pではこちらの座席になります(画像は789)。シートピッチは約127cm。個人モニターなし。若干のチープ感は否めませんが、国内線であれば十分ですね。

 

最前列座席(5列目)

普通席の最前列の座席
普通席最前列の座席。足元は広いです。前方が壁なので圧迫感はありますが、窓2個分のスペースのおかげで壁方向の開放感はあります。機材によっては窓の配置が異なっているので、あくまで参考程度に。

 

非常口座席(10・30列目)

普通席の非常口座席
非常口座席。計12席の設定。競争倍率は高め。一般的に非常口座席は窓なしの場合が多いですが、B787ではベストな位置に窓があります。広くて窓位置も問題なしの勝ち席。

緊急時にはCAさんから援助をお願いされる場合があるため、着席の際は心構えが必要です。

 

非常口座席の足元の広さ
文句なしの広さ。若干、脱出シューター収納部の出っ張りが気になりますが、そこまで足が長い訳ではないので問題ないと思います。離着陸時は真正面のジャンプシートにCAさんが着席するため、一時的にお見合い席になります。

 

普通席(3人掛け席)

ANAのB787-8型機の普通席
最も多くの人がお世話になるであろう普通席。青色の爽やかな布製座席。新しく、清潔感あり。座り心地は普通ですが、背もたれの薄さ故の板のような感じは否めません。

 

横から見た普通席
横から見た座席。窓1~1.5個分のスペース。シートピッチは約31インチ程度。国内線用機材では一般的な間隔。窓も大きく、大変開放感があります。

窓の大きさはB787の推しポイントの1つ。物理的なシェードではなく、ボタンで電子的に光の透過率を調整するスタイル。正直、物理的なシェードの方が使い勝手は良いです。応答速度が遅く、完全に視界を遮ることはできません。

 

後方から見た普通席
後方から。個人モニターは未装備。JALの国内線用B787では装備しているため、座席の快適さ・装備ではJALに軍配が上がります。近々、モニター付きの座席にリニューアルされる予定なので、もう少しの辛抱といったところでしょうか。

 

一般的な広さの足元

広さは普通。大手では一般的な広さです。

前席と膝との間隔は握り拳1個分。長くても3時間程度の国内線では十分です。

 

普通席着席時の足元の広さ
前席との足元間隔。大手エアラインでは一般的な広さ(身長170cm後半)。シートポケットは上部と下部の2箇所。下部のポケットは伸縮性があるため、ペットボトル等の収納に適しています。

 

握り拳1個分の足元広さ
握り拳1個分のスペース。シートピッチは約31インチでJALと同様です。足も組めます。

 

ANAのB737とピーチのA320の足元広さとの比較。ANAは他機種でも同様の握り拳1個分ですが、LCCのピーチは指2本分の広さ。安い運賃で体力を犠牲にするか、高い運賃で快適さを得るか。どちらを選ぶか、それはあなた次第...

 

座り心地レビュー

握り拳1個分の足元広さ、シート幅は普通、背もたれの板感あり、ヘッドレストは普通・フラット、布の触り心地は良い、足元の機器が邪魔。

座席の柔らかさ
★★★☆☆

 

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普通席(2人掛け席 / 40・41列目)

機内最後部の2人掛けの座席
機内最後部付近の2人掛け席。合計8席。隠れた勝ち席。最後部のため降機に時間がかかります。

 

後方から見た2人掛けの普通席
後部から。座席の構造・間隔は3人掛け席と変わりません。

 

絶妙な窓・壁との隙間

壁・窓と座席との間に絶妙なスペースがあります。

正直な所、開放感はありますが逆に落ち着きません。

距離があるため撮影や景色を見るのも一苦労です。

 

2人掛け席の壁と座席のスペース
壁・窓とのスペース。距離が遠いため撮影や景色を見るために身を乗り出す必要があります。開放感は抜群ですが、逆に落ち着きません(笑)。

 

壁と座席のスペース
人が歩行出来る程度のスペースがありますが通行は禁止されています。何回か着席したことがありますが、実際に通行している人を目撃したことはありません。まぁ、メリットもありませんが。

 

2人掛け席の壁とのスペースに関する注意喚起の表記
壁には注意書きも。

 

十分な座席周りの装備

中型ジェット旅客機ということもあり、座席装備は問題ありません。

 

個別空調と読書灯
座席上部の読書灯・個別空調。B777では個別空調が未装備でしたが、B787では復活しました。個人的に好きな装備なので助かります。

 

テーブル。左は普通席、右は非常口座席のものです。非常口座席のテーブルは折りたたみ式&薄いため、安定感は普通席のものよりも劣ります。ガクガク感といったところでしょうか。

 

機内オーディオ操作盤
機内オーディオ・読書灯・CAさん呼び出しボタン等の操作盤。オレンジ色の7セグメントディスプレイが良い味出してます。

 

唯一のマイナスポイント

唯一の問題点としては、足元の配線関係の収納ボックスが邪魔でした。

ちょうど足先にあるため、フライト中ずっと靴と接触...

もう少し何とかなれば素晴らしいのですが。

 

足元の機内エンタメコンテンツ用ボックス
唯一の欠点である配線関係の収納ボックス。ちょうどいい感じの足のポジションに設置されているため、フライト中かなり邪魔でした。それ以外の欠点は特になかったです。

 

 

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まとめ

以上、ANAの国内線用B787-8型機の座席の広さ・快適さのまとめとなります。

最新鋭機のため機内環境・座席ともに快適です。

明るく開放感のある機内・大手では一般的な十分な広さ。

座り心地は普通。若干の背もたれの板感は否めませんが...あとは足元の配線ボックスが邪魔でした。

近々、個人モニター付きの座席にリニューアルされる予定があるため、そちらに期待したいと思います。

 

・プレミアムクラスと普通席の2クラス制
・プレミアムクラスには2種類の座席タイプが存在
・最前列、非常口座席は広い
・最後部付近の2人掛け席は壁と席との距離が遠い
・シートピッチは約31で握り拳1個分の広さ
・背もたれの板のような感じは否めない
・機内は明るく開放的
・足元の配線収納ボックスが邪魔

 

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