今回はANA整備工場見学に行った時の様子や口コミなどを自分の体験を交えて紹介します。
ANA整備工場見学といえば時々テレビ番組で紹介されるほど人気の工場見学のひとつ。
その人気は予約が半年前から埋まり始めるほど。
ブログ執筆時の5月現在でも11月まで予約でいっぱいです。凄い・・・
そんな訳で春休み中の2月下旬にANAの整備工場見学に行って来ました。
ちなみにこの時は2ヵ月前の12月に予約。
稀に空きがあるので要チェックです。
見学予約はコチラから
ANA整備工場見学HP
本記事中の画像はANAによる掲載許可認定済みなのでご安心を。
(見学中に撮影した画像をネット上に上げる場合掲載許可が必要となるため)
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新整備場から整備場の格納庫を横目に歩くこと約10分、ようやくANA整備工場へ到着しました。
東京モノレール新整備場駅からANAの整備場は意外と距離があります。余裕を持った計画を。
そんな訳でANA整備工場見学の受付に到着
ここで整備工場見学開始まで待機。カウンターの画面には自分の名前が表示されていました。
この日の見学は小学生の団体と高齢者の団体、残りは個人客といった構成。
団体客と一緒だったので個人客の自分は若干のアウェイ感を感じたり・・・
まぁそんなアウェイ感もわくわく気分のお陰ですぐに吹き飛びました。
ロビー内に展示してあるロッキードL-1011トライスターのコックピット
ここに実際に座ることもできます。レバー、スイッチも操作可能。
これは一等航空整備士育成用に使用されたもので、実機で使用されたものではありません。
しかし装置の原型は実機と全く同じ寸法でつくられ、各種レバーを操作した時に
実機と同等の応答をするようになっていたとのこと。
この装置は1991年まで約17年間にわたって大阪伊丹空港で整備士育成に使用され、その後2003年からこの整備工場に展示されるようになりました。
レバーの動きはさすがに鈍いですが、実機の雰囲気を味わうことが出来ました。
ロビーにある売店
売店ではこの整備工場売店限定の記念品などが販売されていたり。
なんと航空機部品の廃品を使用したレアな商品が販売していました。
商品は実際の飛行機(B777やB747)で使用されていた窓で作られたキーホルダーなど。
値段は実機の廃品なので少し高めですが、この売店限定なので買う価値大です。
他にも航空マニアが喜びそうな商品がたくさん。航空関係の書籍類も充実していました。
講義室
時間になったので講義室に移動。ここで約30分の航空教室を行います。
内容は飛行機初心者の人でもわかりやすい内容で、飛行機が飛ぶ仕組みを実験で説明したり、
飛行機の雑学などマニアでも勉強になる内容もありました。
講義中にクイズがあり、正解すると記念品が貰えます!
(たとえ間違ったとしてもANAの説明の人がフォローしてくれるので結局記念品は全員貰えましたが)
ちなみに記念品はANAのクリアファイル。嬉しい!!(^v^)!!
講義室内の展示品
講義が始まるまでの自由時間で自由に展示品を見ることができます。
画像は実際の機体の外壁。実際に持って重さ比べをすることが出来ます。
左がB787に使用されている炭素繊維、右がB747のアルミ。
確かに炭素繊維は軽い!!一方でB747のアルミの重さは・・・やはり重い。
B787の燃費がいい理由がわかりました。
B787の1号機の窓の切り抜き。B787の歴史的切り抜きの1枚。
こうして見るとやはりB787の窓は大きい。従来機の1.3倍程度窓が大きくなりました。
約30分の航空教室も終わり、いざ整備工場見学へ!
グループごとに分かれて見学します。
ちなみに自分は個人客同士のグループで見学しました。
格納庫内へ!
やってきました格納庫!広い!涼しい!
この場所では安全のため、水色のヘルメットを装着して見学します。
まず最初にB777-300(JA751A)の整備場所へ移動。
展望デッキから見るとそんなに大きく見えない垂直尾翼ですが、至近距離で見るとかなり大きいです。
画像手前の人と比較すると、いかに垂直尾翼が大きいか想像できるかと思います。
この整備工場見学で垂直尾翼のスケールの大きさが一番印象に残りました。
工具箱置き場
整備士さんが使う工具箱置き場。
1人1人の箱には名前が記載されています。
整備士という仕事上、やはり整理整頓は徹底されていますね。
整備士といえば工具1つ見つからないだけで家に帰ることが出来ない、なんて話が有名ですね。
映画「ハッピーフライト」でも工具が見つからず、整備士総出で探し出すシーンがあったり。
それほど整備道具の管理は重要なのです。
1Fへ移動
次にB767-300BCF(JA8664)を地上で見学。
この日は画像のようにジャッキアップされていました。
自動車のジャッキアップとはやはりスケールが違いますね。
B767-300BCF(JA8664)
全部で7機あるB767-300BCFのうちの1機が整備中。
ガイドさん曰く、「B767-300BCFが整備中なのは珍しい」とのことでした。
こんな珍しい機種の整備中の姿を見ることが出来ていい機会になりました。
ちなみにB767-300BCFは以前旅客型だったものを改造して貨物型にした飛行機。
搭載量は約50トン。旅客型から改造され、余生を貨物型として過ごしています。
以前はJALもB747-400を改造してB747-400BCFとして運用していた時期がありました。
貨物型にすることで運用可能期間が延びるので費用効果も大きいとか。
JALの経営破綻以降、JALのカーゴ機はすべて退役してしまったので少し残念です。
B777-300(JA751A)
B777-300は重整備中。足場が組まれ、エンジンから機内まで徹底的に整備されていました。
こちらも7機あるANAのB777-300のうち1機が整備中でした。
エンジンも整備中。間近で見るエンジンはやはり大きいです。
プラット&ホイットニー社のPW4090エンジンで、1基あたりの推力は約40トンにもなります。
この後、格納庫から滑走路34Lに着陸する飛行機を眺めたり。
ちょうど34Lに着陸寸前の機体を真横から眺めることが出来ます。
また、ここからは離陸のために滑走路へ向かう飛行機も眺めることができました。
中には手を振ってくれるパイロットさんの姿も。
飛行機と同じ高さで見るので展望デッキとは違った迫力があります。
B777の部品
B777のものと思われる部品がトラックに積み込みされていました。
フォークリフトの運搬用土台には「B777 SHOCK STRUT DOLLY」と書いてあったのでB777関連の部品かと。
形・名前から推測すると、B777のギア関係の部品だと思われます。
この後、精密機械運搬用のトラックに積み込まれました。
見学終了
約60分間の格納庫見学も終わり再びロビーへ。
ロビーにてヘルメットを返却し、整備工場見学は終了になります。
あっという間の整備工場見学でした。マニア目線からでも大変満足な内容でした!
興奮状態が続いたのでちょっと疲れてしまいましたが(笑)
是非とも機会があればまた行きたいです。
整備工場見学を開催してくれたANAさんには本当に感謝です。
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おまけ
ANA整備工場へ向かう途中にあった例の橋。
そう、ドラマ「GOOD LUCK」でよく使われたあのシーンの場所です。
最も有名なのは、辞表を提出した香田キャプテンを松葉杖で新海が必死に追うシーンでしょうか。
久々にGOOD LUCKでも見直しましょうかね~(^v^)