学生最後の夏休みはシンガポールへ行ってきました。
コミケ、湖周マラソン、花火...そして今回の旅行。
1週間弱の濃厚な夏休みを満喫できました。2か月間の夏休みが懐かしいなぁ。
そんな訳で今回は、マレーシア航空の成田空港からクアラルンプール国際空港までの搭乗記です。
搭乗機と同型のマレーシア航空のA380-800(9M-MNB)。2階席に乗るよ。
運航終了するする詐欺が続き、何だかんだで毎シーズン運航中。退役の話はどこへやら。
現在MHはA380を6機保有中。そのためか経営も微妙。お荷物機種。
MHから退役後はイスラム教徒向け聖地巡礼(ハッジ)専用エアラインで第2の人生を歩むはずだったのですが...
そのエアライン設立の話も最近は聞きません。どうなることやら。
乗るならお早めに(毎回恒例)
搭乗DATA
航空会社:マレーシア航空(Malaysia Airlines)
搭乗日:2018/08
路線:成田空港⇒クアラルンプール国際空港(発10:20⇒着16:45/現地時間)
便名:MH89
座席:33K(2階席エコノミークラス・窓側)
機材:A380-800(9M-MNC) 機齢5年9ヵ月
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早朝7:00、成田空港に到着。早すぎ。
今回の最終目的地はシンガポール。
クアラルンプール乗り継ぎにて目的地を目指します。
夏休みシーズン真っ盛り。
搭乗手続きに少々時間を食われながらも15分程度で完了。
そんな訳で、いざぁサクララウンジへ。
サクララウンジ・サテライトの受付にて。B747-400のエンジン部品で作られた人形。
人形胴体はCF6エンジンの高圧タービンだろうか。
JALも昔はジャンボのヘビーユーザーだったのになぁ。
それと比べて今は去勢された雄ライオンのごとく大人しくなりましたね。
最近の機種選択が最適解なんでしょうけど。
アルコール類の品ぞろえも悪くない。しっかり氷で冷却されていてGood.
今回は白ワイン(Loosen Dr. L Riesling)をいただいた。
やはり...飛行機を眺めながらの食事は最高!!サクララウンジ名物のビーフカレーをいただいた。
夏休み真っ盛りであったが、早朝のためかラウンジ内は空席が目立っていた。
窓側、テーブル席、カウンター席など任意の席に着席できた。
ビーフカレーは噂通り、なかなかおいしかったです。
辛さ控えめの中辛。牛肉は柔らか。味はやや濃いめ。
もはやJALのカレー屋さんとして開店した方がいいレベル。
(他人の味覚は当てにならないので自分の舌で確かめてみてください。自信ないです。でもおいしかったです)
退役間近?なマレーシアのA380に乗る!!
何だかんだで運航が続いているマレーシア航空のA380。
引退するする詐欺はもはや最近の恒例行事。嬉しい報告ですが。
現在は、ロンドン=クアラルンプール、東京=クアラルンプールの2路線でのみ活躍中。
A380の転職先となるはずだったハッジ向けのエアラインに関する話も最近は皆無。
やはり、ハッジだけでは経営が厳しいのでしょうか。ましてやA380など...
そんな訳で、ずるずると運航が続いています。
最近、来年も成田=クアラルンプール路線にA380が投入されるといった公式アナウンスがありました。
またか...
航空ファンとしては大歓迎ですが(^_^;)
今回の搭乗機のA380-800型機(9M-MNC)。機齢5年の若者。
アッパーデッキの客は基本的にアッパーデッキ用の搭乗橋を使用する(エコノミー客も)。
客室仕様
自席は2階席の窓側33Kを指定。66席だけのレアなエコノミー領域。
(画像引用:マレーシア航空公式HP)
ファーストクラス:8席 (シートピッチ:89インチ、座席幅:26インチ)
ビジネスクラス:66席 (シートピッチ:74インチ、座席幅:22インチ)
エコノミークラス:412席 (シートピッチ:32インチ、座席幅:18インチ)
合計3クラス:486席
リニューアルされた66番ゲート。正直な所、ビル中央部から歩く。
意外とビルの端っこ。すみっこぐらし的な。
搭乗時間は出発時間の30分前の9:50。
この超大型機だというのに、たった30分間の搭乗時間で定時出発出来るのだろうか??
アッパーデッキは開放感抜群
MHのA380は412席のエコノミークラスを有する。
1階のメインデッキには342席、2階のアッパーデッキには70席の構成。
今回お世話になったアッパーデッキのエコ席は、エコノミークラス全体のわずか17%のみ。
MHのA380のアッパーデッキはレア席なのだ。
また、メインデッキの3-4-3配置とは異なり、アッパーデッキはゆとりのある2-4-2配置。
この配置はA330やA340と同様。
イメージとしてはB777の上部にA330を乗っけた感じか。
B747のような屋根裏部屋感は皆無。
しかし、エンジン音も静か、乗客の密度も低め、2階席からの高い視線からの景色...いいこと尽くめ。
やはり、どんな乗り物でも2階席がいいですね。
アッパーデッキのエコノミークラス。A330やA340と同様の2-4-2配置。
2階席であっても、他機種のメインデッキと同様の広さを誇る。
A380の巨大さを実感。
B747のアッパーデッキのような窮屈感・屋根裏部屋感は皆無ですね。
A330に乗ってるのでは??などと錯覚してしまいます。
今回の座席の33K。深紅系の配色。座席自体は他社と同様のデザイン。
画像からもわかるように、足元空間が広い。
座り心地レビュー
ホールド感まぁまぁ。ヘッドレストは固め。座面のクッション感低め。足元の広さは文句なし。最高。
座席の固さ
★★★☆☆
握りこぶし3個分の足元の広さ。もはやプレミアムエコノミークラスレベル。
エコノミーでこの広さは初体験。シートピッチ37インチ程度か??座席マニア歓喜。
この広さには驚きました。本当にエコノミーだよなぁ??
メインデッキの座席は未体験なので明言できませんが、これはアッパーデッキだけの"特典"なのではないでしょうか。
メインデッキは他社同様の32インチの通常の広さかと思われます。
確かに、アッパーデッキは座席指定料金が高かったです。
メインデッキが1000円以下なのに対して、アッパーデッキは4000円代の座席指定代金が掛りました。
窓側席の特典の荷物入れ。フライト中は非常に重宝する。
手荷物が手に届く範囲にある安心感。小物の出し入れが楽。
定刻から5分遅れることの10:25、66番ゲートを出発。
離陸待ちの渋滞に引っ掛かりながらも30分後の10:55にA滑走路から離陸。
4基のRR Trent900がうなりを上げ、重々しく機首上げ・上昇。
A380は毎度のことながら、機首上げ時にちょっとした振動が生じる気がする。
離陸から15分後、ナッツとドリンクのサービス。非常にてきぱきとしたサービス。
ナッツは程よい塩味でおいしい。何だかんだで到着まで2~3袋いただいた。
前回の香港航空の深夜便での教訓から、フライト時はソフトドリンクを飲むことにした。
(極度の疲れ&深夜3時のフライトで缶ビールを飲んだがために、到着までダウンした7・16事件)
機内エンタメは日本語未対応
日本路線に多く進出しているマレーシア航空。
A330やA350、B737を投入している同社だが、今回のA380のエンタメは日本語未対応だった。
英語 or マレー語のみ選択可能。
復路のA350では日本語も選択できただけに、この点はやや残念。
(まぁ、英語でも満喫できないことはないが...)
正直なところ、コンテンツは微妙。
言い方を変えれば、"日本人向けコンテンツが少ない"といったところか。
映像コンテンツが100種類程度あったが、気に入った作品は皆無だった。
音楽も然り。
まぁ、筆者は普段はアニソンメインなので、読者の皆様にとってお気に入りの作品があるかもしれないが。
機外カメラも使用不可。
一応機体にカメラは装備しているのだが...
(システムを集中管理している??)
大型の個人モニター。コンテンツは正直なところ、微妙。
一見綺麗に見える座席回りだが、よく見るとくたびれた感が漂っていた。
シートポケットの内容物。機内誌・機内販売・安全のしおりの3種の神器。
日本語コンテンツはこちらもなし。まぁ当たり前といえば当たり前か。
マレーシア航空グループの保有機材一覧。圧倒的A380の存在感。
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アッパーデッキの窓は厚い
楕円形の断面構造の航空機。
楕円中央部に近い壁は垂直状になり、上部または下部になるにつれて曲面状の壁となる。
簡単にまとめると、アッパーデッキの壁は内側に寄っているということ。
A380のアッパーデッキの欠点はやはり、窓が厚い点だろうか。
窓自体が厚いと表現するよりも、窓1枚1枚のパネル間距離が長いといった方が正しいかもしれない。
先述した曲面状&強度を保つための厚い壁が原因と考えられるが、真相はエアバス社員ではないので不明。
厄介なのが写真撮影。
機窓撮影時は、どうしても窓枠が写り込んでしまう。
ズームで対策するしかなさそうだ。
太平洋上空にて。メインデッキからの景色に見えるが、アッパーデッキからの景色である。
A380は翼が巨大&上方向にやや反っているため、このような錯覚が生じてしまう。
翼だけ見ればA320に似ていますね。
残念ながら、この位置からは第4エンジンは見えませんでした。4発機に乗ってる感のNASA。
厚い窓から望む景色。手前に1枚、奥に2枚の窓パネルで構成されている。
手前の保護パネルが非常に厄介。真の窓までの距離を遠くしている原因。
まぁ、窓側に座れるだけありがたい話ですが。
やや内側に反る壁。しかし、圧迫感は感じない。
荷物入れのスペースがあるため、若干窓まで距離がある。
大きな窓のおかげで開放感抜群。
何だかんだで11:35、お待ちかねの機内食タイム!!
機内食は和食 or ヌードルの選択制だった。
今回注文した和食の機内食。だし風味のチキン的なメイン。
他は茶そば、なすの餡かけ、ひじき、枝豆、大福。大福...イイネ!!
気になる味は...やや薄め。やや物足りなさを感じました。
まぁおいしかったです。チキンのボリュームがGood!!
こちらはヌードルの機内食。同行者のものを撮影。
試食したが、ややパサパサしていた。味はまぁまぁ。和食を選択して正解だったか。
機内食を終え、トイレついでに機内散策。ちょうどベルトサインが点灯してしまった。
アッパーデッキの搭乗率は70%程度。夏休み中であっても空席が目立っていた。
マレーシアはイスラム教国家。
イスラム教国家のエアラインということで、機内エンタメにはメッカの方向が。
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という訳で、特にすることもなく爆睡。
離陸から5時間後の15:40、目を覚ますと軽食のサービスが始まりつつあった。
到着まで残り2時間。
軽食はおにぎり or サンドイッチの選択制。
おにぎりの軽食。味はツナのみ。他に、アイスとチョコレートがセットで提供される。
おにぎりの味はいつもの味。海苔がパリパリしていておいしかった。(コンビニおにぎりと同様)
こちらはサンドイッチの軽食。同行者のものを撮影。
おにぎりよりも、こちらの方が食べ応えがありそう。
そんな訳で現地時間の16:24、クアラルンプール国際空港のRUNWAY 32Rに着陸。
見事な操縦スキルのおかげか、スムーズな接地であった。
そして定刻よりも10分早い16:34、クアラルンプール国際空港に到着した。
降機時に撮影したビジネスクラス。アッパーデッキに66席設定されている。
座席は1世代前の個室感がないタイプ。現在主流の個室タイプと比べると若干見劣りしてしまう。
快晴のクアラルンプール国際空港に到着。降機もアッパーデッキから。
成田から7時間20分のフライト、本当にお疲れさまでした。
今回のフライトルート。
MH89便は2ルートあるが、今回はフィリピン上空を通過するルートとなった。
(もう1ルートは台湾付近を飛行した後、南シナ海を縦断する)
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そんな訳で、マレーシア航空のA380にて成田からクアラルンプールまでフライトしました。
初利用のMHでしたが、まぁまぁ良かったです。
CAさんのサービスもテキパキ、飲み物のサービスも定期的に巡回するなど、悪くないサービスでした。
そして今回の目玉のA380。
巨大な機体のおかげで揺れはマイルド。大船に乗ってる感のある安定したフライトでした。
やはり、2階席は別格。
音の静かさや乗客密度の低さなど、メインデッキでは体験できない経験ばかりでした。
いつまで運用が続くか不透明な本機。
またマレーシアに行く機会があれば是非とも利用したいところ。
評価
機内食
★★★☆☆(和食orヌードルの選択制。和食はまぁまぁおいしかったが、味はやや薄めだった)
シート
★★★★☆(足元の広さが素晴らしい。もはやプレミアムエコノミーレベル。座り心地は普通)
機材コンディション
★★★★☆(機齢5年。機内はややくたびれた感が漂っていた。窓も汚れており気分ダウン)
機内スタッフ
★★★★☆(現地人スタッフだったが、テキパキかつ適切なサービスを提供していた)
エンターテイメント
★★★☆☆(機内エンタメは正直いまいち。マレー語と英語のみ対応)
時間の正確さ
★★★★★(約10分の早着)
総評
★★★★☆
初搭乗のマレーシア航空。やはり大型機は気分高揚しますね。
素晴らしい機体だけに今後の期待MAXです!!
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