JALグループでリージョナルジェットを専門に運用するJ-AIR。
ブラジル製リージョナルジェット機のE190・E170の2機種を保有しています。
そんな訳で今回は、J-AIRのE170型機で新千歳から新潟までフライトしました。
新千歳空港のJALコーナー。リニューアルによって、昔の新千歳から随分とイメージが変わりました。
搭乗DATA
航空会社:J-AIR
搭乗日:2018/02
路線:新千歳 ⇒ 新潟
飛行時間:1時間10分 (発16:20⇒着17:30)
便名:JL2876
座席:15K 普通席・窓側
機材:E170 (JA224J) 機齢4年2ヵ月
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目次
リニューアルしたララウンジ
2016年にリニューアルしたJALのラウンジ。
一昔前は建物の内側にあり、景色が見えず圧迫感がありました。
そんな時代と比較すると圧倒的に綺麗に、そして便利なラウンジに生まれ変わりました。
ラウンジのエントランス。紫舟さんの作品がお出迎え。全体的に暖色系の温かみのある空間に。
搭乗前にサクララウンジにて。景色を満喫しながらの休息。ゆきむしスフレは元道民としておすすめしたい1品。ふわふわな生地に程良い甘さのクリームがGoodです!!
静かな空間なので、一眼でバシャバシャ撮影するのはおすすめできません。
沖止めスポットから搭乗
搭乗機まではバスにて移動。
ラウンジでまったりし過ぎたため、優先搭乗は終了していました。
搭乗口19Bにて。成田行きのLCCの乗客をターゲットにしたと思しき、東京シャトルの広告が目を引かれました。
今回の搭乗機のE170(JA224J)。機齢4年2ヵ月。日本では同機種をFDAでも使用。ブラジル製ですが、意外と性能・快適性は良いです。このコンパクトさ、車に例えるならホンダのN-BOXといったところでしょうか。MRJシリーズの開発が凍結された今、後継機の選定に注目が集まります。
個人的に、今回のE170のE-Jetシリーズの快適さは、大型機と同等だと思います。人口密度が低い分、こちらの方が快適かもしれません。
いざぁ搭乗。リージョナルジェットと言えども、地上で見上げる機体は意外と迫力あり。やはり、徒歩での搭乗はテンションが上がりますね。新千歳での沖止めスポットからの搭乗はレアなため、ある意味良い経験になりました。
ドア近くに置かれていた車輪止め。航空祭で類似品に触る機会があったのですが、意外とずっしり重かったです。密度高め。
1クラス180席仕様の機内
全席普通席の76席仕様。
シートピッチは他機種で一般的な約31インチ(約79cm)。
2-2配置のため、不人気な中央席に割り当てられることがありません。
J-AIRのE170型機の座席表と自席の位置(引用:JAL HP)。2-2配置のコンパクトな機内。同型機を保有するFDAも同様の76席仕様で、座席間隔は変わりません。今回は後方窓側の15Kを指定しました。
機内の様子(降機時に撮影)。2-2のコンパクトな配置。天井高さは大型・中型機よりも圧迫感あり。しかし、座席幅・座席間隔に関しては同様の広さで、むしろ他機種よりも快適に感じました。機体は小さくとも、機内は意外と快適です。
今回の座席の15K。革製の高級感ある座席。座席幅は意外と広く、大・中・小型機に装備されているものよりも快適。機体サイズだけで快適さを判断してはいけません。内面が意外と凄いこともあるのです。人間と同じで、外観はアレでも内面は実は凄い奴といったところでしょうか。
横から。シートピッチは大手エアラインで一般的な約31インチ。窓の若干の位置ズレがマイナスポイント。E-Jetシリーズは窓の間隔が広いため、ちょうどいい位置に窓があるとは限りません。
最近主流の個人モニターは未装備。背もたれの丈が若干短いため、着席すると頭部の半分ほどがはみ出ます。しかし、快適性に影響を及ぼすレベルではないので問題ありません。
参考までに、今回のJ-AIRとFDAの座席比較(どちらもE-Jetシリーズ)。シートの色は異なりますが、骨格や生地等の基本的な設計は変わりません。よって、運航会社が異なるだけで、機内の快適さ・座り心地は実は同じです。
他機種と同様の足元広さ
足元広さは他機種と同様の広さ。
リージョナルジェットと言えども、大・中・小型機と広さは変わりません。
握り拳1個分の足元スぺースです。
着席時の足元広さ(身長170cm後半)。シートピッチは約31インチ。JALやANAのような大手の国内線機材と同じです。
握り拳1個分の広さ。他社の大中小型ジェット機と同様の広さです。座席幅に関しては他機種よりもわずかに広く快適でした。
座り心地レビュー
ホールド感ややあり、特に横腹部。革の触り心地が柔らかめで気持ちいい。拳1個分の足元間隔。座席幅はやや広め。座面広め。座席は普通の固さ。座席丈が短いためか、着席すると頭部が半分ほどはみ出す。頭部箇所は柔らか反発系。
座席の柔らかさ
★★★☆☆
唯一のマイナスポイント
壁の下部の出っ張りが邪魔でした。
機体設計上、座席の支柱を結合するために出っ張り部が設けられています。
ライバルのリージョナルジェット機でも同様な構造だったため、構造上仕方ないのかもしれません。
唯一の欠点の壁の出っ張り。シートの支柱をこの出っ張り部と結合しているため、このような構造となっています。右足が干渉して若干邪魔でした。
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1時間のあっという間のフライト
新潟までは約1時間のフライト。
正直、あっという間でした。
雪に覆われた北の大地、夕暮れの空
スポットにてエンジンスタート。満席の乗客とともに北向きに離陸。
右旋回時に雪に覆われた新千歳空港・千歳基地を眺めることができました。
夕暮れの上空。西は明るく、東は薄暗く。地球の丸さを感じることが出来ました。
いつものビーフコンソメ
JALグループに属するJ-AIRですが、基本的なサービスはJALと同様。
今回もお馴染みのビーフコンソメを注文。
うーん、美味しい!
毎回恒例のビーフコンソメ。やはり、上空で飲むスープは地上の何倍も美味しく感じました。味付けはしっかり系。
意外と広いテーブル。折りたたみ式ではないため段差がなく、面は綺麗で安定していました。PC作業も捗るのでは??
シートポケット収納物はJAL準拠
シートポケット内はJAL準拠のものが収納されていました。
SKYWARDが読めるのは助かりますね。
安全のしおりや機内誌、機内エンタメサービスの詳細など。J-AIRオリジナルのコンテンツは皆無。
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意外とgoodな乗り心地
何だかんだで約1時間のフライトも終盤戦。曇り空の新潟へランディング。
小さな機体ですが、乗り心地に関しては他機種に劣ることはなかったです。
揺れも気になるレベルでなく、必要以上に心配する必要はないと思われます。
新潟空港へのアプローチ。RUNWAY 10へ着陸。右手には工業地帯が。滑走路の路面状況のためか、ややハードな接地とキツメのブレーキングでした。
「ハードな着陸 = 下手な着陸」と思われがちですが、時と場合によっては確実に接地させるために敢えてハードに降ろすこともあるのです。逆に、滑りそうな路面でソフトに接地された方が怖いです...
B787やA350レベルではありませんが、窓は意外と広いです。窓の位置ズレさえ解決してくれれば窓に関しては文句なしなのですが。
無事、新潟空港に到着。名物の朱鷺がお出迎え。いつか、現物を確認したいところ。
まとめ
そんな訳で、J-AIRのE170型機で新千歳から新潟までフライトしました。
機体サイズは小さいですが、機内の快適性は他機種に劣らず、むしろそれ以上に感じました。
特に座席。座席間隔は他社国内線機材と同様の広さですが、座面の幅に関しては若干広かったです。
乗り心地は普通に快適です。小さな機体ですが揺れも小さく、揺れるフライトが好きな筆者はいい意味で機体を裏切られました。
また、機会があればお世話になりたいと思います。
評価
機内食
★★★★☆(ビーフコンソメスープは定番の味でGood)
シート
★★★★☆(広い足元・座面が素晴らしい座席。柔らかさもちょうど良く、他機種よりも快適かもしれない)
機材コンディション
★★★★☆(機齢4年。機内は綺麗だったが、窓が若干汚れていた。冬なので不凍液の影響もあるため仕方ないか)
機内スタッフ
★★★★☆(親切丁寧笑顔のテキパキとしたサービス)
エンターテイメント
★★★☆☆(機内誌・景色・エンタメシステム)
時間の正確さ
★★★★☆(約10分の遅延)
総評
★★★★☆
おまけ
新千歳空港で食べたしまホッケ焼き定食(1720円)。数量限定!北海道といえば海鮮ですが、焼き魚系も美味です。このサイズのホッケをひとり占めした時の満足感は素晴らしいものがありました。おすすめです。
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