まったり空の旅

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乗船レビュー

【乗船記】格安料金の新日本海フェリーの1人用個室で新潟から小樽へ

投稿日:2021年2月14日 更新日:

 

2017年にデビューした新日本海フェリーの新造船「らべんだあ・あざれあ」。

安い&個室の運賃を探したところ、ツーリストSの客室がヒット。8310円で新潟から小樽まで移動できました。

そんな訳で今回は、新潟から小樽までの移動に利用した、新日本海フェリー「らべんだあ」の乗船記です。

 

新潟港から小樽港までの航行ルート
今回の乗船ルート。新潟港から小樽港まで。乗船時間16時間45分の船旅。

 

乗船DATA
船舶会社:新日本海フェリー
搭乗日:2018/07
路線:新潟港→小樽

乗船時間:16時間45分 (発11:45⇒着04:30)
船舶名:らべんだあ
部屋:ツーリストS

 

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2017年デビューの新しく綺麗な「らべんだあ」

2017年3月9日に就役したらべんだあ。同型船の「あざれあ」とともに活躍中。

垂直の船首設計や先進的な操舵システムなど、従来型よりも10%の省エネ化が実現したエコなフェリーという訳です。

新しく綺麗な船体。非常に快適でした。

 

新日本海フェリーのらべんだあの船体
今回のシップ「らべんだあ」。2017年就役。総トン数14,214トン、旅客定員600名の大型船。新日本海フェリーの船舶の中では一番小さい(最大はらいらっく・ゆうかり:総トン数18229トン、旅客定員846名)。

 

垂直な形状の船首
本船の外観上の特徴である垂直の船首。国内長距離フェリー初採用。数値流体力学により編み出された最適設計。

 

船内の乗船記念のうきわ
いざぁ乗船。浮輪がお出迎え。今回の乗客は約260名。乗船率約43%とまぁまぁな客の入り。

 

最新設備多めの船内

露天風呂やジムなど、今までのフェリーにはなかった設備を盛り込んだらべんだあ。

客室も従来の大部屋を廃止して個室を増やすなど、プライベート空間を好む現代っ子向けの設計となっています。

もちろん、フェリーのお馴染み設備のカラオケルームやゲームセンターもあります。

なお、シアタールームは廃止されてしまいました。時代の流れですね...

 

コストパフォーマンス最高な個室のツーリストS

今回はツーリストSの部屋運賃を購入。お値段8310円でした。個室だけど格安。

移動と宿泊が出来て1万円以下。コストパフォーマンスは最高ですね。

Webサイトだと相部屋扱いのツーリストSですが、実際はほぼ個室です。まぁ確かに、ドアの下部が空いていたり、音が響きやすかったりと、ホテルのような完全な個室とは言い切れないですが。

 

船室内の見取り図
今回の客室(引用:新日本海フェリーHP)。5階のツーリストS。船体内側の部屋なので窓はありません。

 

ツーリストSの区画の廊下
ツーリストSの区画。カードキー式のほぼ個室。プライベート感を愛する1人客でも安心。ただし、他人のいびきの音や、廊下の音は絶妙に室内に響きました。ドアの下部は筒抜けです。

 

ツーリストSの客室内
今回の客室。テレビ・机・コンセントあり。エアコン・冷蔵庫はありません。鍵付きなので、スーツケースなどの大型荷物も安心して部屋に置いて外出できます。

 

ツーリストSの客室内
窓がないので少々圧迫感がありました。ドアの下部は筒抜けです。

 

ツーリストSのベッドに寝た状態
縦200cm、横80cmのシングルベッドサイズ。日本人なら十分の広さ。

 

チケットとルームキー
部屋のカードキー。まるで地上のホテル。

 

地上に負けない注目設備

露天風呂にジム。カラオケにゲームセンター。地上と変わらない設備がここ、らべんだあにはあります。

個人的に、航行中に海風を感じながらの露天風呂入浴は最高でした。

しかも、大浴場・ジム・ゲームセンターは無料。やはり、船旅の醍醐味はこれと言っても過言ではありませんね。

 

船内大浴場の入口
大浴場の入り口。利用無料。内湯と露天風呂あり。

 

船内の露天風呂
露天風呂の様子(引用:新日本海フェリーHP)。小さめですが、海風を感じながらの入浴は最高でした。是非とも、日本海のど真ん中での非日常的な入浴を体験していただきたいです。

 

らべんだあ船内に設置されたジム
船内ジム。まるで豪華客船レベル。窓もあり開放感は抜群。運動不足も解消できそうです。

 

ゲームセンター内部
ゲームセンター。圧倒的パチスロ......!。まどマギの台もありました。これぞ、フェリーのゲーセンって感じですね。

 

船内の売店の様子
船内の売店。日用品の他に北海道土産など、上陸前から北海道成分を補給できます。

 

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何だかんだであっという間な16時間の航海

11:45、新潟港を出港。小樽の到着は翌日の4:30。16時間45分の航海です。

実質、船内を楽しめるのは1日目だけ。2日目は到着が早朝4:30なので色々と無理。

レストランで食事、エントランスホールで船上コンサート、ビンゴ大会、入浴、ジム、買い物、昼寝、散策など。意外と退屈になることはなかったです。あっという間の16時間でした。

 

船から眺める新潟港
船上から新潟港を望む。16時間45分の船旅の始まり。小樽の到着は翌日の4:30。

 

海を眺めながらの食事

船旅の楽しみの1つ、食事。

ご当地の料理の他に、新日本海フェリーおススメの1品など、メニューの豊富さに驚かされました。

レストランはカフェテリア形式とコース形式の2箇所があります。今回は前者のみ利用しましたが、窓に向かって設置されたカウンター席での食事は最高でした。1人でも複数人でも、景色を眺めながら食事を楽しむことが可能です。

 

レストランの昼食メニュー
昼食のメニュー。好きなものを選ぶカフェテリア形式。メニューは豊富。

 

新日本海フェリー特製カレーの昼食
新日本海フェリー特製ビーフカレー(700円)・松前漬(350円)・サラダ(300円)の合計1350円の昼食。ビーフカレーはスパイシーだけどまろやかで、美味しかったです。松前漬はホタテが多く素晴らしい!!後述する夕食でもリピートしてしまいました。

 

レストランから眺める景色
窓際に設置されたカウンター席は1人でも利用しやすい。レストラン内は1人席が多かったです。真正面に広がる大海原を眺めながらの食事。美味しさも地上の2倍以上に感じました。

 

レストランから眺める大海原の景色
食事中の視点。ちょうど、カモメが飛行していました。なぜ、乗り物の中で食べる食事は美味しさが倍増するのでしょうか??誰か研究してくれませんかね。

 

船内散策

美味しい昼食を満喫後、船内散策へ。

就役から1年目の船内は、どこも新品の匂いがしました。

 

3階構造の吹き抜け部分
船内の吹抜け部。本船で一番推しのエリア。4階・5階・6階の3階構造。豪華客船のような規模ではありませんが、ミニコンサート会場が設置されています。船内は照明が明るく、とても綺麗でした。

 

船上コンサート会場の座席
椅子は少々固め。座面は狭め。位置は若干高め。長時間の着席は少々しんどいかもしれない...

椅子の柔らかさ
★★☆☆☆

 

船首のフォワードサロン室内の様子
船首のフォワードサロン。静かな室内。読書等が捗りそうな空間でした。

 

フォワードサロンからの船首の眺め
フォワードサロンからの景色。正面に広がる大海原。25ノットの速力で北海道へ。タイタニックだったらジャックとローズが立ってそうなお立ち台がありますが、乗客は立入禁止です。

 

ホットミールとドリンクの自動販売機
自動販売機コーナーも充実のラインナップ。絶滅危惧種なニチレイのホットミール販売機があるのは嬉しいですね。アルコールの品揃えも凄いです。圧倒的サッポロ率。さすが、北海道路線用フェリー。

おつまみにフライドポテトを購入しました。

 

船内Wi-Fiはまぁまぁ便利

現代っ子必須のアイテム、FREE Wi-Fiも飛んでました。

といっても、このWi-Fi。携帯電話の電波を利用しているため、陸から離れた電波が届かない場所を航行する際は使用できません。今回も数回通信が途切れました。

デッキなどの屋外で、携帯電話会社の電波を拾った方が接続が安定することもありました。

 

船内FREE Wi-Fi接続画面
船内FREE Wi-Fi。携帯電話の電波を使用するため、途中で通信が途切れることもありました。飛行機も船も電車も、最近はWi-Fiの整備に力を入れてますね。乗り物で移動中もメールチェック等、仕事に追われ続ける環境になってしまうことも意味しますが。どちらがいいんでしょう(笑)

 

船上コンサートとビンゴ大会

フェリーの楽しみの1つ、船上コンサートとビンゴ大会。

もちろん、どちらも無料です。

コンサートは郡山市の夫婦デュオ「In The Wind」による開催。全国47都道府県を訪問し、歌声を披露されたそうです。今回も、素晴らしい演奏と歌声を披露していただきました。やはり、生演奏っていいですね。船旅の醍醐味の1つ。

詳細はこちら↓↓
IN THE WIND ホームページ

 

船上コンサート開催中の様子
インザウィンドによる生演奏の船上コンサート。吹抜け部での演奏のため、コンサート中は船内に素晴らしい歌声が響き渡りました。やはり、船旅の魅力の1つといえば、これですね。

 

ビンゴ大会用のビンゴ用紙
参加費無料のビンゴ大会。揃うと景品がもらえます。今回は約100名が参加。乗客総数が約260名なので、参加率は約38%といったところ。残念ながら、筆者は景品ゲットできませんでした...

 

近づく日没と夕食

入浴、船上コンサート、ビンゴ大会などを満喫していると、あっという間に夕方に。

夕食まで少々時間があったので、暇つぶしにデッキに出てみた。

 

煙突とデッキ
快晴の日本海。そびえ立つファンネルから重々しい排気音が聞こえてきました。

 

船尾から見た自船の航跡
ずーっと続く航跡。本船は船体と海水との間に空気の層を作ることで、摩擦抵抗を減らして効率を高める「空気潤滑システム(MALS)」を装備。MALSが稼働中か画像からは判別が難しいですが、若干白い泡が多いような気がしました。

 

レストランの夕食メニュー
お待ちかねの夕食タイム。混雑するので、開店と同時入店がおすすめです。ジンギスカンやステーキなど、昼食と同様にメニューは豊富でした。メニューは入れ替わるので飽きがきませんね。

 

新日本海フェリー特製のビーフシチューの夕食
新日本海フェリー特製ビーフシチュー(700円)・ご飯(200円)・松前漬(350円)・デザート(250円)の計1500円の夕食。ビーフシチューは牛肉が多く、またじっくり煮込まれていたため柔らかく、美味しかったです。昼食時に食べた松前漬が美味しかったので、今回もリピートしてしまいました。レストランで出会ったご婦人も「美味しい」といったお話をされていました。

 

GPS速度計に表示された自船の速力
GPS速度計で速度チェック。速力44km/h・24ノット。順調に航行中。

 

睡眠を妨げない快適な乗り心地

夕食を終え、いよいよ夜に。

夏の日本海は波も穏やか。揺れ・エンジンの振動が小さく、非常に快適な乗り心地でした。冬の日本海は悲惨ですが...逆に冬は揺れが面白いので乗ってみてもいいかもしれません(笑)。

 

黒煙を吐く煙突
黒煙を吐きながら日本海を進む。夜が始まる。

 

売店で購入した北海道名物
売店にて北海道上陸前に晩酌を。北海道名物がたくさん販売されていたため、上陸前の予習ができました。ツーリストSの部屋は冷蔵庫がないので冷たいうちに。部屋代が安いのでここは我慢。

 

新日本海フェリー特製のタオル
新日本海フェリーのタオル(280円)を購入。大浴場に入浴する際に活躍。今回は昼と夜の2回お世話になりました。

 

テレビに映し出された今回のルートマップと自船の位置
部屋のテレビにて現在地をチェック。翌朝4時起きなので、そろそろ寝ることにしましょう。他にすることもないので(笑)。

 

小樽港に到着したらべんだあ
朝4:30。定刻にて小樽港に到着。この日の日の出時間は4:14。すっかり外は明るくなっていました。緯度の高い北海道ならではの経験。

 

らべんだあの船体全体
らべんだあを臨海公園から望む。16時間45分の航海ありがとうございました。眠い。眠い。この後、筆者は夕張に行きました。

 

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まとめ

そんな訳で、新日本海フェリーの「らべんだあ」ツーリストSの部屋で新潟から小樽まで航海しました。

今回のお値段は8310円。

個室で移動できて、大浴場もコンサートも無料なフェリー旅。コストパフォーマンス最高では??

朝4時台から活動できる点も高評価です。眠かったですが(笑)

航空ファンな筆者ですが、時間に縛られない船旅もいいなぁと思いました。かなり、おすすめです。

長期連休はまた利用させていただきます!!

 

評価

船内食
★★★★☆(メニューの多さ、味ともにGood!!新日本海フェリー特製メニューはどれも美味しく素晴らしい)

客室
★★★☆☆(THE・個室感。ベッドとテレビと机のみ。コストパフォーマンスは素晴らしい)

船体コンディション
★★★★★(船齢1年。新しい船体はどこも綺麗。新品のにおいがした)

船内スタッフ
★★★★☆(どの部門のスタッフも丁寧なサービスだった)

エンターテイメント
★★★★☆(船上コンサート・ビンゴ大会・大浴場・ジム・ゲーセン・カラオケあり。無料のコンサートは船旅の醍醐味)

時間の正確さ
★★★★★(定刻での出発&到着)

総評
★★★★

 

おまけ
人が居ない早朝の小樽運河
5:45の小樽運河。人がいないほぼ貸切状態。早朝から活動できるのがこの便の良いところ。眠いですが。

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