日本のLCCの中では比較的好調なピーチ。
新型機のA320neoやA321neoの導入など、積極的な攻めの姿勢で日本の空に新たな風を吹き込みます。
そんな訳で今回は、国内のLCCの中で好調なPeach(ピーチ)の機内・座席特集です。
ピーチのA320ceo。今後ますます勢力を拡大するであろうピーチ、今後も目が離せませんね。
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目次
ピーチの座席表
LCCのピーチは座席指定が有料。座席の位置によって値段も変化します。
A320ceo・A320neo・A321LRの3機種で座席数が異なります。
A320ceoは180席仕様。CFM56エンジンを装備する従来型(出典:Peach HP)。座席タイプによっては追加の座席指定料金が必要になります。最前列のファストシートが最も指定料金が高く、スタンダードシートが最も指定料金が安く設定されています。
A320ceoの機体番号JA824P以降の機体では、既にリクライニングした状態の新座席「プレリクライニングシート」が装備されています。
A320neoは188席仕様。31・32列目が追加され8席増となりました(出典:Peach HP)。後方トイレのレイアウト変更により、座席の増席に成功。neoは新型のLEAPエンジンを装備。ファスト・スマート・プレジャーシートの位置関係はceoと同様です。
A320neoは全機で既にリクライニングした状態の新座席「プレリクライニングシート」が装備されています。
A321LRの座席表(出典:Peach HP)。主に国際線用のピーチ最大機材のA321LR。座席数は218席。この機材の特徴として、座席間隔が大手エアラインと同様のシートピッチに設定されています。結論、LCCですが足元は広い"乗り得"機材です。国際線での運用をメインとした機材のため、このようなシートピッチ設定になっているものと思われます。
運賃クラスで異なる座席指定料金
LCCのピーチは座席指定に追加料金が必要になります。しかし、運賃クラスによっては無料で指定することも可能。
ピーチの運賃クラスは以下の3種類
・シンプルピーチ(最安値/全席座席指定有料)
・バリューピーチ(真ん中/プレジャー・スタンダードシート指定無料)
・プライムピーチ(最高値/スマート・プレジャー・スタンダードシート指定無料)
一番安い運賃クラスのシンプルピーチは全席座席指定が有料。一方で、一番高いプライムピーチはほとんどの座席で指定が無料となっています。
また、コンタクトセンター・空港カウンターでの座席指定はWEBよりも高いです。
座席指定料金の詳細はこちら(Peach HP)↓↓
Peachの各種料金・手数料
機材によって異なる座席種類
ピーチは機体によって装備する座席種類が異なっています。
現時点で確認出来ているのは以下の4種類
・シートポケットが1箇所の通常タイプ
・シートポケットが1箇所の通常タイプ(元バニラエア機材)
・シートポケットが2箇所の通常タイプ
・プレリクライニング状態の新座席
プレリクライニングの最新型座席はまだ撮影出来ていません。すみません。
今回の記事では通常座席のみ扱います。
ピンクの壁色が鮮やかなピーチの機内。座席色は紫系の落ち着いた色合い。新型のA320neoでは最後部に2人掛け座席が設置されています。
座席の位置別の足元広さ
ファストシート・スマートシート・プレジャーシートの3種類の座席についてまとめました。
最前列座席(1列目:ファストシート)
最前列のファストシート。機体最前列の6席に設定。足元も広く、ゆったりと足を伸ばすことができます。また最前列なので乗り降りに便利で、降機も1番先にすることができます。
ファストシートの気になるお値段ですが、WEB上の予約で1390円でした(国内線。どの運賃クラスでも指定代金が必要。価格は変動するため参考までに)。
非常口座席(12・13列目:スマートシート)
機体中央部の12・13列目の非常口座席。計12席の設定。非常口座席の仕様上いくつか制約があるものの、足元の快適さは抜群。この非常口座席以外に、機体前方座席もスマートシートとして設定されています。しかし、前方座席の足元広さは後方と変わらず狭め。
スマートシートの気になるお値段ですが、WEB上の予約で890円でした(国内線の場合。最高値の運賃クラスのプライムピーチは無料で指定可能。価格は変動するため参考までに)。
普通席(最前列・非常口座席以外)
最も多くの人がお世話になるであろう普通席。画像はA320ceoのシートポケット1箇所タイプ。高級感?漂う革製シート。
前方席と後方窓側席はプレジャーシートに、中央席・通路側席はスタンダードシートに設定されており、最安運賃クラス(シンプルピーチ)だと座席指定代金が必要になります。
プレジャーシートの気になるお値段ですが、WEB上の予約で890円、スタンダードシートで590円でした(国内線の場合。最安値運賃クラスのみ指定代が必要。価格は変動するため参考までに)。
横から見た座席。大手やMCCよりも窮屈感のある座席間隔。窓は1箇所必ず確保されています。
最近主流の個人モニターも未装備。機内Wi-Fi・電源もなし。格安のLCCなので仕方ないですね。
着席時の足元広さ(身長170cm後半)。お世辞にも広い足元空間とは言えませんが、苦痛に感じるレベルではありません。身長180cm以上の人は少々キツイかもしれません。シートピッチは他社LCCで一般的な約29インチ。
指2本分の足元広さ。大手では握り拳1個分が一般的。ペットボトル等をシートポケットに収納する場合、さらに足元広さが狭くなるため注意が必要。
座り心地レビュー
ホールド感ややあり。ヘッドレストの柔らかさは普通。背もたれ高さは若干低め。指2本分の足元スペース。革製。
座席の柔らかさ
★★☆☆☆
他の種類の座席
参考程度に、ピーチの他の機体が装備する座席を紹介。
種類は違っても足元広さは変わりません。
2箇所のシートポケットを装備する座席。こちらも革製。足元広さは指2本分。
ピーチに吸収された元バニラエアの機材の座席。機体番号の下2桁がVAの機体が該当します。座席生地とシートベルトはピーチ仕様に改装されましたが、基本的な骨格や機能はそのまま。こちらも革製で指2本分の足元広さ。
最新鋭のプレリクライニングの座席は未体験です。すみません...
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大手他社と同等の座席間隔(シートピッチ)
快適さを大きく左右するシートピッチの一覧をここにまとめます。
・ピーチ(A320)⇒約29インチ(約73.6cm)LCC
・JAL(B737)⇒約31インチ(約78.7cm) 国内線機材
・ANA(B737)⇒約31インチ(約78.7cm) 国内線機材
・スカイマーク(B737)→約31インチ(約78.7cm)
・春秋航空日本(B737)⇒約29インチ(約73.6cm) LCC
・ジェットスター(A320)⇒約29インチ(約73.6cm)LCC
大手のJAL・ANA、中堅エアラインのスカイマークの普通席よりも狭い座席。しかし、他社LCCとは違いがありません。
ANAのB737とピーチのA320の足元広さとの比較。ANAは他機種でも同様の握り拳1個分ですが、LCCのピーチは指2本分の広さ。
LCC3社の足元比較まとめ(運行終了したバニラエア・エアアジアも掲載)。上記のLCCのシートピッチは5社すべて約29インチなので足元の広さに差はあまりないです。
正直な所・・・
どのLCCも足元の広さは大して変わりません!!
まとめ
以上、ピーチの座席の広さ・快適さのまとめとなります。
足元広さは大手LCCと同等です。
座り心地は普通。足元広さは広くはありませんが、苦痛に感じるレベルではありません。
座席の柔らかさは少々固め。革は固めの座り心地になるため仕方ないです。
既にリクライニング状態の角度に設定されたプレリクライニングの新座席搭載機も増えてきているため、座席に関しては他社よりも一歩進んでいます。
快適な空の旅を!!
・機体によって座席種類が異なるが足元広さは同じ
・全席革製の紫色シート
・座り心地は布製と比べて若干固め、しかしその差はあまり気にならない
・座席間隔は74cm(29インチ)でジェットスター・春秋航空日本とほぼ同じ
・音楽などのエンターテイメント機能、電源コンセント、機内Wi-Fiなし
・あらかじめリクライニングした状態の新型座席も稼働中
日本のLCC全社の足元広さ比較↓↓
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