まったり空の旅

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FDA 搭乗レビュー

【搭乗記】日本一着陸が難しいとされる松本空港へFDAで新千歳から飛んでみた

投稿日:

 

日本一着陸が難しいとされる信州まつもと空港。

海なし長野県ということもあり、周囲を山々に囲まれた日本一標高が高い空港としても有名です。

そんな訳で今回は、FDAにて札幌・新千歳から松本までフライトしました

 

機首
沖止めスポットのためバスにて移動。コックピットには"目"のデザインの日よけ。飛行機も笑顔のようで、コンディションは絶好調。

 

 

搭乗DATA
航空会社:FDA
搭乗日:2022/09
路線:札幌/新千歳 ⇒ 松本
飛行時間:1
時間40分 (発14:55⇒着16:35)
便名:FDA212
座席:20K 普通席・窓側
機材:E175 (JA15FJ) 機齢2年9ヵ月

 

 

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燃費改善パッケージ仕様の15号機

FDA9号機以降から適用されている燃費改善パッケージ仕様機。

燃費が約5.5%改善しています。パッケージ名は「Fuel Burn Improvement (Package2)」。

翼端形状が従来機との大きな違い。

 

搭乗機のFDAのE175型機
今回の搭乗機のE175(JA15FJ)。色はローズピンク。9号機以降に採用された燃費改善パッケージの特徴は以下。やはり、ウイングチップ化された翼端が外観上での見分けポイントですね。

1. ウイングレットからウイングチップへの変更(大型化による空力改善)
2.衝突防止灯などの灯火のLED化(小型化による空気抵抗削減)
3.APUアクセスドアの形状変更(小型化による空力改善)
4.ADS-Bの採用(GPSによる高精度の位置情報の提供)
5.雷探知機能

 

搭乗時に見た機体の全景
いざぁ搭乗。秋空の北海道、さようなら。

 

 

全席普通席の84席仕様

全席普通席ですが最前列は足元広め。

胴体が延長されたことにより、E170型機よりも2列増席しています。

 

FDAのE175型機の座席表と自席の位置
FDAのE175型機の座席表と自席の位置(引用:FDA HP)。今回は翼を満喫できる後方の20Kを指定。

 

正面から見た機内の全景
機内の全景(降機時に撮影)。2-2配席のリージョナルジェットでは一般的な設定。天井高さはライバルのCRJシリーズよりも高め。ただし、小型機のA320やB737よりも高さ方向の圧迫感は否めません。

「外観の割に意外と広いなぁ」といった印象の機体。

 

 

機体サイズの割に意外と広い座席

前方から見た座席
今回の座席の20K。座席の設計は他エアラインのE-Jetシリーズと同様。つまり、J-AIRのE170とは生地色が異なる程度です。

座り心地、広い足元・座面幅、そして触り心地の良い柔らかい革生地。個人的にこの機種の座席は高評価。

 

真横から見た座席
窓の位置ズレがこの機種のマイナスポイント。1席に1窓は確保されています。

 

後方から見た座席
個人モニター・個人電源は未装備。最近主流の機内Wi-Fiもありません。

 

 

大手エアラインと変わらない足元広さ

座席の足元広さ
着席時の足元広さ(身長170cm後半)。シートピッチは約31インチ(公式情報)。大手エアラインの国内線機材は一般的に31インチなので、同じ間隔で設定されています。ちなみに、座席幅は46.3cm(公式情報)。座面が若干広めでGood.

 

握り拳1個分の足元広さ
握り拳1個分の足元スペース。LCCよりも広く、大手と同様の広さ。LCCは指2~3本分。機体サイズはコンパクトですが、座席に関しては大型機と同等です。

座り心地レビュー

ホールド感ややあり。革の触り心地が柔らかめで気持ちいい。拳1個分の足元間隔。座席幅はやや広め。座席は普通の固さ。座席丈が短いためか、着席すると頭部が半分ほどはみ出す。頭部箇所は柔らか反発系。

座席の柔らかさ
★★★☆☆

 

 

唯一のマイナスポイント

壁側の出っ張り
座席の唯一のマイナスポイントである壁側の出っ張り。機体設計上仕方ないのですが...座席の支柱を支えるための設計と思われます。

同サイズの機体で多く見られる設計なので、これは仕方ないのでしょう。そこまで気になることはなかったです。

 

 

座席装備の詳細

シートベルトサイン類
シートベルトサインや読書灯など。装備は必要十分。コンパクトに収まっていました。

 

テーブル
広いサイズのテーブル。想像以上に広く、段差もなくフラットなのでPC作業・書き物作業も捗りそうな予感。

 

座席の詳細はこちら

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1時間40分のフライト

松本空港までは約1時間40分のフライト。

大きな揺れ等なく、快適なフライトでした。

 

大型化したウイングチップを眺める

出発時の機内からの景色
定刻から5分早めのドアクローズ。定刻の14:55にタキシング開始。ちなみにこのフライト、右側は終始逆光でした...。日焼ける...。

 

9号機以降のウィングチップと1~8号機に採用されているウィングレットとの形状比較。ウィングレットの方が細く、スタイリッシュ。大型化し、名称も「ウィングチップ」となった翼端形状は燃費改善パッケージ仕様機の特徴です。

 

新千歳空港離陸時の景色
晴れの新千歳空港を離陸。苫小牧を抜けた後に右旋回。奥には富士山と似た形状の羊蹄山がうっすらと。高く見えますが、あれでも標高1898m。

 

 

お茶菓子付きのドリンクサービス

FDAのドリンクサービスはお茶菓子が付きます。

正直、このサービスは大手以上!

 

機内サービスの静岡茶とお茶菓子
お待ちかねのドリンクサービス。お茶菓子はシャトレーゼの梨恵夢バター風味。昔よりもお茶菓子がサイズアップしました!ドリンクはFDA・静岡らしさを感じることができる静岡茶をオーダー。15時台のフライトにぴったりなしっとり系のミルク餡のおいしさ。上空ティータイム。お茶の程よい渋さとの組み合わせがGreat!!これは緑茶がおすすめです。

 

「富士ドリームエアライン」の航空会社名に富士が入っているだけあって、緑茶は日本のエアラインでは一番の美味しさでした。まるで急須クオリティ、実家の和室で飲むような安心感のある味。特に注目なのがお茶のにごり。他社エアラインで提供しているような市販品とは格が違いました。この程よい苦みと味の深みは本当に素晴らしい!!!紙コップも緑茶専用のデザイン。おいしかったです。

茶葉は静岡の源宗園。運営はハラダ製茶株式会社。ネットショップでも購入できます。

 

静岡茶2缶+茶こし

 

珈琲
珈琲もいただきました。こちらは6号機のデザイン。カルディかトミヤコーヒーのどちらかの豆か聞きそびれましたが、おいしかったです。

 

機内サービスメニュー
機内サービスメニューの一覧。もしかして、大手以上なのでは??JALのクラスJもサービス開始当初はお茶菓子を提供していましたが、いつの日か終了してしまいました...。

 

 

機内誌

シートポケット収納物
シートポケット収納物一覧。機内誌で暇つぶしできました。

 

 

機内散策

後方から見た機内の全景
機内後部からの景色。搭乗率は約8割。松本=新千歳路線は安定の人気度ですね。やはり、天井の低さは否めません。

 

機内トイレ
機内最後部のトイレ。面積はやや広め。清掃も行き届いており綺麗。

 

 

大きな窓から望む景色

窓枠と外の景色
E-Jetシリーズの特徴である大きめの窓。縦方向の長さは他機種と同等ですが幅方向は若干広く、景色が良く見えました。窓の位置ズレだけは微妙ですが。

 

佐渡島の景色
佐渡島の先端。右側席はほぼ海しか見えませんが、この時だけは景色を楽しめました。もうすぐ着陸。

 

 

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日本一標高の高い松本空港へ着陸

松本空港は658mの標高の高さ。国内の空港では最も高い位置。

周囲を山々に囲まれ、標高の高さゆえに空気密度も低く滑走路の実効長さも約1800mと短め。

そんな難易度高めの松本へ着陸しました。

 

3回の180度ターンを経てランディング

ファイナルアプローチのルート
松本空港へのアプローチコース。北から進入した後に塩尻南西上空で1回目の180度右ターン、松本上空で左ターン、最後に塩尻上空で右ターンしてからの着陸。周囲を山々に囲まれ、直線状に降下できない松本空港特有のアプローチコース。時間は若干かかりますが降下中に左右の景色を楽しめるため、ちょっとした遊覧飛行気分を楽しむことができました。

 

入道雲と翼
1回目の右180度旋回。奥に積乱雲を望みながら降下。

 

旋回中の景色
空港へ徐々にアプローチ。奥が空港、手前が木曽方面。雲で見にくいですが、すぐそばには山岳が存在しました。油断すれば衝突も免れません。山岳特有の気流もあり、難しい理由も納得。

 

窓枠と諏訪湖の景色
機内から望む空港周辺上空。まるで遊覧飛行気分。

 

機内から見えた諏訪湖と松本
空港上空。着陸まで残り2回の180度旋回。奥には「君の名は」で登場したあの湖に似ていることで人気な諏訪湖。高ボッチ高原はアクセスが大変ですが、そこから眺める諏訪方面の景色・夜景が綺麗なので是非。

 

急旋回時の翼の角度
2回目の180度左旋回。市街地・アルプス公園付近上空。なかなかキツめのバンクが気持ちいい...逆に、このぐらい旋回しないと山に衝突します。

 

機内から見えた松本空港
右手に松本空港を眺めながら最後の旋回へ。

 

上空から見えた松本空港
これから着陸する松本空港。滑走路と並行して飛行した後に180度右旋回して着陸。

 

上空から見たエプソン広丘工場
セイコーエプソン広丘工場を空撮。エプソン千歳事業所への出張関係者もFDAの松本便は重宝しているはずです。

 


最後の右ターン。-700ft/minで降下しながらの旋回。高度約200m、眼下には塩尻の地面。香港カーブを経験したことのない世代ですが、きっと似たような雰囲気だったのだろうと思えるファイナルアプローチ。パイロットさんの技量の高さを全身をもって実感。

 

ファイナルアプローチのルート
最後のターンのフライトマップ。塩尻のすぐ南には山。少しでも旋回のタイミングがずれれば山肌に衝突しかねない、大変スリリングなコース。ある意味、本当に素晴らしい体験となりました。

 

滑走路の景色
無事着陸。鉄塔や山など、先ほどのアプローチコースの障害物の多さがよくわかる景色。

 

荷物返却台の観光案内
松本空港の手荷物返却場にて。しれっと千畳敷カールを宣伝してくスタイル、Goodですね。

 

松本空港の外観と駐車中のアルピコ交通バス
定刻にて松本空港に到着。到着口にはアルピコの松本駅行きシャトルバスが待機しているため迷うことはないかと思われます。山岳空港こと信州まつもと空港。さらなる発展を長野県民として応援していきたいですね。

 

 

フライトルート

今回の飛行ルート
今回の飛行ルート。約36,000ft、約411kts。揺れはなく、安定したフライトでした。

 

 

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まとめ

そんな訳で、FDAにて札幌・新千歳から松本までフライトしました。

日本一着陸が難しいとされる松本へのアプローチは大変乗りごたえがありました。

3回の180度ターンを経ての着陸は日本国内ではなかなか経験できません。

旋回を繰り返すことで左右どちらの席も平等に同じ景色を眺められるため、プチ遊覧飛行を楽しむことができました。

素晴らしいサービス・機材・景色が楽しめる松本空港へのフライト、おすすめです!!!

 

評価

機内食
★★★★★(お茶菓子付きのドリンクサービス。緑茶は急須クオリティの美味しさで、個人的に国内線最高峰)

シート
★★★★☆(大手エアラインと同等の広さ。座り心地良好。革の生地が柔らかく、触り心地がgood)

機材コンディション
★★★★★(新しく綺麗。燃費改善パッケージ仕様機)

機内スタッフ
★★★★★(親切丁寧テキパキとしたサービス)

エンターテイメント
★★★★★(機内誌のみ。松本空港アプローチ時の景色・乗り応えが大変素晴らしかったので5つ星)

時間の正確さ
★★★★(定刻)

総評
★★★★

 

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