飛行機が発達した今日。たまには船で時間に縛られない旅がしてみたい。
現在,フェリーの日本最長路線は太平洋フェリーの苫小牧⇔仙台⇔名古屋ルート。2泊3日・36時間の日本一ながーい船旅という訳。プチクルーズですね。
そんな訳で今回は、苫小牧→仙台→名古屋までの日本最長フェリー路線の乗船記です(♪苫小牧発~仙台行きフェリ~)。
新千歳空港で海鮮丼。北海道訪問時の必修科目。現地補正+新鮮さが相まって本州よりも美味しかったです。
エアアジア・ジャパンの名古屋→札幌が3700円で発券出来たため、目的もなく北海道に来ました。LCCが発達した現代において、下手したらフェリーの方が運賃高いのではないでしょうか。
今回の乗船ルート。苫小牧から仙台を経由し名古屋まで。所要時間約39時間。仙台で約3時間の停泊。つまり乗船時間36時間。2泊3日の最長距離フェリーの旅。
ちなみに,飛行機なら札幌から名古屋まで1時間50分。早い!!今回は飛行機の約20倍の時間を掛けて名古屋まで向かった訳です(笑)
乗船DATA
船舶会社:太平洋フェリー
搭船日:2017/12
路線:苫小牧港→(仙台/経由地)→名古屋港
所要時間:38時間40分 (発19:00⇒着9:40 3日目)
船舶名:きそ
部屋:特等和室
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苫小牧フェリーターミナルにて。売店も営業中。売店には北海道土産の他に"サイコロ"も販売されていました。
「♪苫小牧発仙台行きフェリー」
そう,今回乗船したのは吉田拓郎の歌う"落陽"に登場するフェリーですね。歌中に「♪土産にもらった サイコロ2つ 手の中でふればまた振り出しに~」のフレーズがあります。売店の粋な計らい??でちゃんとサイコロが売られていました。
ちょっと感動。
目次
"南太平洋のしらべ"がコンセプトの大型豪華フェリー
今回お世話になるのは太平洋フェリーが有する大型フェリー「きそ」。
1987~2004年まで活躍した初代きその2代目。2004年に就航しました。
総トン数15,795トン。定員768名。全長199.9m。トラック174台、乗用車113台。三菱重工下関造船所製。2004年就航。
HPによると、「南太平洋のリゾートホテルのように優雅で洗練された豪華船」がコンセプトらしいです。
苫小牧から名古屋までお世話になった"きそ"。2泊3日・乗船時間にして36時間。でかい船ってイイね...
ちなみに、全長が200mを超えると法的に「巨大船」の分類になるため、ちょっとした制限が生じることがあるとか。そのため、きそ・いしかりの船体は設計上199.9mとなっています。車の5ナンバー・3ナンバーみたいな扱いでしょうか。
まぁ、新日本海フェリーの"あかしあ"等は全長224mなので大きな制限はなさそうですけど実際どうなんでしょうかね。船マニアの方教えてください。
柳原良平さんの絵画。柳原さんはサントリーの"トリスおじさん"を描いた方。なんとなく絵のタッチが似ている気がしました。船好きだったみたいです。
ひと際目を引く船内の吹抜。下から5・6・7デッキの3フロア構成。スペースの使い方が豪華。白を基調としたデザインが南太平洋の砂浜感がありました。
個人的に、吹抜のクオリティがその船の豪華さを物語っていると思います。近所のおじさんの噂で聞いていましたが、太平洋フェリーはやはり豪華ですね。
まるでホテル・旅館クオリティの特等和室
2泊3日の長時間の船旅。部屋選びは非常に大事。そこで、畳でごろごろできる和室を指定しました。
きその和室には特等・1等・2等の3種類がありますが、筆者は特等を選択。理由は部屋から船の最前方の景色が見えるためです。
値段は15,400円。北海道から名古屋までの移動費と2泊3日のホテル代がセットになったと考えれば破格ですね。
今回はセールで予約したため、正規料金だともう少し値段が上がります。
今回の客室はココ↑↑特等和室の船体中央部を事前指定(出典:太平洋フェリーHP)。若干売店やレストランから遠いのが難点。逆に廊下の人の往来も少なく静かでした。
和室内部。奥に座敷・右手はお風呂とトイレ。ここだけ見ればホテル・旅館と言っても騙せるかもしれませんね(笑)。
今回の部屋。非常に綺麗。船とは思えない設備の充実さ。約6畳。定員2~3名とのことですが、大人3名だと若干キツイかもしれません。
ここで2泊3日過ごしましたが、全然苦ではなかったです。現代っ子なので携帯の通信が安定しなかった点がマイナスポイントでしょうか。たまに繋がったり途切れたり。繋がるだけありがたいですけど。
寝相の悪い筆者でも和室なので安心して寝れました。靴を脱いでくつろげるのは素晴らしい。
テレビ・冷蔵庫・エアコン・電源・給湯器(IH型)も完備。陸のホテルや旅館となんら変わりません。違いがあるとすれば、窓が開けられないことでしょうか。コンセントが1箇所だけなのでちょっと不便。大人数だと少し足りないかも。
トイレ、バス、洗面台も完備。1等和室だとバスがなく、シャワーだけになります。やはり、船旅において自分専用のトイレや洗面台があるのは非常に便利です。ツーリストや2等客室は確かに安くてお得ですが、水回りが共有なのでちょっと不便。
19:00。いよいよ雪舞う北の大地ともおさらば。苫小牧発仙台行きフェリー出発!!
吉田拓郎の落陽のような以下のイベントは発生しませんでした。
「♪あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ」
「♪おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ」
テープはさておき、見送りの人すら皆無でした...爺さんどこ行ったし。
船内をいろいろ散策する
出航後は船内を散策。
必要最低限どころか、それ以上の設備が整っていました。
シアターラウンジや24時間入浴可能な大浴場、ゲームセンターや売店、レストランなどなど。
2泊3日の航海でも飽きることはなかったです。
入場無料なシアターラウンジ「サザンクロス」。船内でこの豪華さと広さ。すごい。1・2日目の夜にはピアノの演奏。その他の時間で映画の上映会が開催されてました。
1日目の夜はピアノ演奏を鑑賞。様々なジャンルの約10曲の演奏を満喫しました。
ピアニストは伊禮漢菜(いれいかんな)さん。
講師・ソロ・ホテル専属・パーティーなど、幅広く活躍されている方です。コンクール1位も受賞したことがあるとか。やはり、演奏がうまかったです。
フェリーといえばゲーセン。一昔前の機種感がすごくイイ!!台数多めのパチスロ、レトロなゲーム、王道な景品のUFOキャッチャー。
この空間が非常に好き。
特定の時間のみ営業する売店。24時間営業ではないので注意。北海道土産やフェリーの記念品も販売していました。
みんな大好き大浴場。こちらは24時間いつでも入浴可能。目立った混雑はなく、ゆったりと入浴できました。深夜0時台に入浴した際は貸切状態。誰もお客さんはいませんでした。
暇つぶしの一環として、この航海中はよくお世話になりました。計3回。やはり、24時間いつでも入浴出来るのは嬉しいですね。
船の揺れに連動して湯船のお湯もアップダウンするのが楽しいんですよね(笑)
フェリーの大浴場の醍醐味です。
カラオケルームは2部屋完備。1時間1部屋1100円で利用可能。カラオケ好きな筆者だが、今回は利用しませんでした...音漏れはそこまでひどくはなかったです。機種はDAMだったような気がするが明確ではありません。
是非とも、本船のカラオケルームで落陽を選曲して「♪苫小牧発仙台行きフェリー」のフレーズを歌ってみたいものです(笑)
窓側カウンター席には電源も完備。大海原を眺めながらの仕事は陸よりも捗るかもしれませんね(適当)。
船の賄いカレーをいただく
1日目の夕食はレストランのビュッフェ形式ではなく、あえて軽食コーナーでカレーをいただきました。
船内で食べるカレーはとりわけ美味しいからです。
太平洋フェリーのカレーは「船の賄いカレー」。新日本海フェリーも似たようなものを提供していただけに、味が気になったという訳。
いざぁ実食。
スタンド「マーメイドクラブ」。軽食等を提供。1日目の夕食はバイキングではなく、こちらでカレーをいただきました。
太平洋フェリー伝統の味「船のまかないカレー」。510円。一度に大量に調理することで家庭では味わえない深みが出るとのこと。
味はなめらかな美味しさでした。風味良し。辛さ良し。量良し。
船旅の楽しみといえばやはり食ですね☆
北海道といえば、黒ラベル・クラシック・ナポリン・生チョコ・夕張メロンピュアゼリー・鮭とば・じゃがバターっしょ。なまら美味しかった...
という訳で、1日目終了。ふかふかのお布団で熟睡...翌朝は仙台港へ。
経由地の仙台港に約3時間寄港
2日目。揺れも少なく、ふかふかのお布団のおかげで熟睡できました。
そして10:00。経由地の仙台港へ寄港。寄港時間は約3時間。12:50には名古屋へ向けて再出航。
手続きをすれば一時下船することができます。
せっかくなので仙台で一時下船することに。約3時間の停泊と言えども、実質仙台を満喫できるのは2時間程度。仙台駅までは遠くて厳しい。
近くのアウトレットへ行くことにしました。
10:00。仙台港に入港。苫小牧発仙台行きフェリー到着。12:50の再出港まで一時下船が可能。荷物は部屋に残したままでOK。仙台成分を補給しに下船することに。
下船の際にちょっと船内観察。こちらは2等和室。フェリーといえばこの雑魚寝スタイルを想像する人も多いはず。リーズナブルかつ人間味溢れる旅が満喫できるはずです。
最近のフェリーは個室が流行りですね。雑魚寝は絶滅危惧種に。新日本海フェリーの新造船もパーソナルスペースを重視した客室となっています。
雑魚寝の方が旅人同士の交流やエクストリーム感があって楽しいんですけどね。
仙台港にて。今回の部屋は画像中の赤丸部分。ちょうどセンター。ちなみに、上のデッキは操舵室。
仙台港に入港する自動車運搬船"豊昇丸"。自動車を約2000台運搬可能。この大きさで国内航路専用。でかい...
フェリーから歩くこと約20分。三井アウトレットパーク仙台港に到着。特に買い物もせず。タリーズでパンと珈琲をいただきました。
仙台寄港時に寄れるのはここぐらいじゃないでしょうか。時間的に。
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2日目の船上での過ごし方
仙台での一時下船を終えて再び乗船。
苫小牧→仙台→名古屋の航海も後半戦へ。
食べて景色見て音楽聞いて部屋でゴロゴロしてお風呂入って...何だかんだで2日目もあっという間に過ぎて行った。
景色を眺めながらのランチ
12:00。
出港まで約50分。レストラン「タヒチ」で昼食をとることに。
朝・昼・夜ともにビュッフェ形式のタヒチ。船旅といえば好きなものを好きなだけ食べれるバイキングですよね。
2日目のランチ。気になったものを一通りチョイス。1000円。美味しくいただきました。
特に気になったのがこれ。えび塩ラーメン。一口サイズのラーメンがかわいい。エビの風味が効いていて美味しかったです。
12:50。仙台港を出港。次、陸に上がれるのは翌朝の名古屋港。さよなら仙台。
いしかりとの行き違い
ランチも終え、自室で食休み。
すると、船内アナウンスで「姉妹船のいしかりとの行き違い」の告知が。いしかりは名古屋→仙台→苫小牧の逆ルートを航行。
せっかくなのでデッキへ。
14:30。福島沖にていしかりとの行き違い。お互いに汽笛を鳴らし合って挨拶。意外と近いため肉眼でも良く見えました。
いしかり。2011年就航。波しぶきを荒立て勇ましく航海。次はこっちにも乗ってみたいな。
船内ピアノ演奏
行き違いイベントに引き続き、次はピアノ演奏会が開催。
前夜のようなシアターではなく、プロムナードでの演奏。船内に優雅なピアノの音色が響き渡りました。
まさに豪華客船気分...最高か!!!
プロムナード。窓から差し込む日差しが心地よい。眠くなる...席数も十分。今回は特に混雑することはなかったです。
昨夜に引き続き、今回も伊禮漢菜(いれいかんな)さんによる演奏。画像中央のピアノで演奏。吹抜けのおかげもあり、船内に生の音色が響いてました。
「こんなにこのフェリー乗客居たんだ」と思わせられる集客率。逆に、イベントや食事時以外はほとんど乗客を見かけることはなかったです。客の年齢層は高め。若者には時間がかかる旅の良さが分からないのだろうか??
15時のおやつに珈琲ソフトクリーム。350円。うm、安定の美味しさ!!
キリマンジャロ珈琲350円。太平洋を眺め、ピアノ演奏を聴きながらの航海。船旅最高!!乗り物に乗りながらの食事はなぜ美味しさが倍増するのか(哲学)
船から見える景色の数々
陸から約10~20kmの海域を航行する本船。
海岸や岬、人工構造物や停泊する船など様々な景色を楽しむことが出来ました。
まさか、船上から福島第一原発が見えるとは...
船尾付近
船と言えば煙突(ファンネル)。太平洋フェリーは白地に青のシンプルなデザイン。
地中海を思わせる色合いですね。
煙突。うっすらと黒煙を吐きながら頑張っていました。それにしても、デッキには人が居ない...
福島第一原子力発電所
航路上、福島県沖を通過しましたが、もちろん原発沖も航海しました。
あの事故から約6年。肉眼で傷跡を確認することができました。
Google map上の現在地と原発の位置関係。距離にして20km程度でしょうか。肉眼では見にくかったものの、かすかに原発を視認できました。
15:30。船上から望む福島第一原子力発電所。望遠レンズで撮影。肉眼ではもっと見にくかったです。この一帯から日本を脅かす事故が発生したと思うと、原子力の凄さを実感しました。
放射能の影響は多分大丈夫なはずです。距離は数十kmと離れてるので。
沿岸では海保の巡視船が警備してました。海も陸も大変お疲れ様です。
洋上風力発電
福島沖には洋上風力発電所も確認できました。これらは浮体式の風力発電の実証試験場みたい。
丸紅や東大など日本の名だたる大手が研究に参加するプロジェクト。
海に浮かぶ風力発電の研究結果は果たして。⇒結局、2021年度中に全部撤去するみたいです。データ取りは出来たみたいなので、まぁ次の機会にこの研究結果が生きることを期待しましょう。
手前のアンテナが洋上変電所。奥の風車が浮体式洋上風力発電設備。日本は海底が深く、固定が困難であることから浮体式も有望視されているとか。これらはその実証試験という訳である。浮いてる風力発電所といったところでしょうか。
詳細はこちら↓↓
福島洋上風力コンソーシアム概要
残念ながら、2021年度中にすべて撤去されることに。残念。やはり、コストとの兼ね合いが難しいんでしょうか。
夕焼け
16:00。冬なので日没も早め。客室に夕陽がうっすらと差し込んできました。
もうすぐ2日目の夜が始まる。
夕陽を眺めながらの航海。本当に綺麗。こんな船旅がしたかった!!
16:15。福島沖にて日没を拝む。夕食前に大浴場に行こうかな。
2日目 ステーキの夕食
18:15。お腹がすいたため夕食へ。夕食会場は昼食と同じタヒチ。
夕食は朝・昼よりも一段とメニューが豪華になります。値段も2000円と程よい。
数あるメニューの中で特に注目なのは、やはりステーキでしょうか。牛脂注入肉でしたが、これがまた美味しいのだ!
2日目のディナーメニュー。ビュッフェ形式の食べ放題。肉・魚・鍋・ご飯類が充実していました。大人も子供も大喜び間違いなし。
お待ちかねの夕食。ステーキの他にタコ飯、石狩鍋など。好きなもの・気になるものを好きなだけ食べれるって素晴らしい。
どの料理も美味しかったです。なんで船で食べる食事は美味しいのでしょうか。ステーキ肉は牛脂注入肉のため、程よい脂感があり美味しかったです。さすがに2枚目を食べるほどお腹すいてなかったので1枚で満足。
夕食の時間はそこそこの混雑でした。良い席を確保するなら早めに入店した方がいいかも。
2日目の夜もピアノ演奏を満喫。その後、夜食を売店にて調達。最後の夜を楽しみました。ついでに太平洋フェリーのワインを記念に購入。
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名古屋へ向けてラストスパート
苫小牧→仙台→名古屋の船旅もラストスパート。
19時の時点で水戸沖まで進行。
残り約15時間の船旅。名残惜しい気持ちも。
航行情報。意外と名古屋まで距離がある...間に合うのか??とも思ったが、翌朝にはちゃんと名古屋に到着しました。
船速約40km/hといえども、意外と侮れない。確かに前に進んでいたのだ!!
太平洋フェリーお手製の航行マップ。航海中、非常にお世話になりました。大まかな通過時刻が書いてあるため、景色を眺める際の目安にも。
細かな振動は仕方ない
船と言えば揺れのイメージ。
船酔い勢にとってはフェリーの利用は気が引けるものですが...
今回の船旅では特に揺れについて気になることはなかったように思います。冬の日本海は大荒れでエキサイティンな船旅になることで有名ですが、ここは冬の太平洋。まるで池を進むかのような穏やかな航海でした(北海道近海は多少揺れることもあった)。
やはり、細かな振動は気になりましたが、これはどの船に乗っても同じなので諦めましょう。床下から伝わるエンジン??の重々しいビビリ感。和室だったため、足裏・背中からダイレクトに振動を実感することに。
まぁ、そんなに気にならなかったのでいいんですけどね。巨大なシリンダーが動いていると思うと、マニア的に興奮しますし。
2日目の夜・完。
セントレア
3日目の8:20。目を覚ますと陸が見えてきました。
久々に超高速で移動する飛行体も視認。そう、船のライバル飛行機です。
あっと言う間にセントレア沖まで来ていたのです。
中部国際空港ことセントレア。離陸するANAのB737-800が確認できました。ここから離着陸機を狙うためには500mm以上のレンズが必要かと思われます。
離陸機とフェリーの絡み画像はよく見ますが、船側からの画像ってないんですよね。正直、撮影には不向きです。
セントレアを眺めた後は最後の朝食。モーニングプレート720円。珈琲はコロンビア。正解。不思議なことに、船の上だと何を食べても美味しく感じてしまいました(n回目)。
生温かい潮風を浴びにデッキへ。あぁ、気持ちが良い。煙突から聞こえる重々しい排気音がこれまた耳が気持ちが良い。例えるならヴォヴォヴォヴォヴォ感。足先から伝わる細かな振動も素晴らしい!!
名港トリトン
ようやく肉眼でもくっきりと陸が見えるように。
赤い橋「名港トリトン」が視界に入れば船旅もクライマックス。
橋下をフェリーで通過するレアイベント。この時ばかりは他の乗客もデッキに出ていました。
名港トリトンをフェリーから。伊勢湾岸自動車道が通ります。橋と衝突しそうな煙突。だが無事通過。このハラハラ感が実におもしろい。
9:30。名古屋港に到着。2泊3日。36時間の船旅も終わり。この日はランチクルーズのため時刻表よりも早めの到着に。久々の陸はいつもより足取りが軽くなったような気がしました(笑)。
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まとめ
そんな訳で、太平洋フェリー「きそ」で苫小牧港から仙台経由で名古屋港まで船旅を楽しみました。
航空ファンな筆者は飛行機を利用する機会が多いですが、たまにはゆったりした船旅もいいですね。2泊3日の長い所要時間ですが、まったく飽きることはなかったです。
食事して、演奏聞いて、映画見て、お風呂入って、景色眺めて、寝て、買い物して...きっと豪華客船のクルーズも似たような感じなんだろうなぁと思います。さすがに1週間は飽きるかもしれませんが。
携帯の電波もずっと繋がらない訳ではなく、ネット・電話ともに安心して利用できました。(仕事に追われるビジネスマンは船上でも安心できませんが(苦笑))
時間に余裕のある人。ちょっとした豪華客船のようなクルーズを体験したい人。太平洋フェリーの船旅、おすすめです。
クルーの皆様、本当にありがとうございました。
評価
船内食
★★★★☆(ビュッフェメニューの多さ、味ともにGood.特に夕食は料理多め)
客室
★★★★☆(約6畳の和室。地上のホテルと同様の快適さ。部屋からの景色も素晴らしい)
船体コンディション
★★★★☆(船齢13年だが船内は清潔感あり綺麗。メンテナンスも問題なし)
船内スタッフ
★★★★☆(どの部門のスタッフも丁寧なサービスだった)
エンターテイメント
★★★★☆(各種船内イベントあり。長時間の船旅であっても飽きることはない)
時間の正確さ
★★★★★(定刻での出発&到着)
総評
★★★★☆
おまけ
名古屋駅にてきしめん。揺れがない食事はなんか寂しいですな。。。