まったり空の旅

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クレイジーな旅 乗車レビュー(バス)

【乗車記】キングオブ深夜バスはかた号は14時間の疲労感じゃなかった

投稿日:2020年5月3日 更新日:

 

水曜どうでしょうのサイコロの旅で登場するはかた号。
あまりのキツさから一部の界隈からは「キングオブ深夜バス」の呼び名も。

そんな訳で今回は,キングオブ深夜バス・はかた号で東京から博多まで移動してみました。

結論:ケツの肉が取れる夢は見ませんでした(意外と快適でした)。

 


お決まりのシーン。視聴者歓喜。
日本最長級の東京=福岡を14時間17分かけて走破する。
(どうでしょう・サイコロ5時代は14時間20分)

ちなみに,今回は渋滞の影響で延長戦に突入。46分のアディショナルタイム。
15時間3分の乗車時間になりました(笑)

 

 乗車DATA
運行会社:西日本鉄道
乗車日:2019/11
路線:バスタ新宿⇒博多バスターミナル (発21:00⇒着11:17)
便名:9401便
座席:08C
車両:三菱ふそう エアロクイーン (福岡200 か 3036) 

 

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はかた号(博多行き)のルート。走行距離は約1100km。まさに日本横断。
静岡SAと佐波川SAの2箇所で休憩があった。
なお,佐波川SAは「洗顔休憩」という特別な名前で呼ばれていた。

 


乗車場所D10へ。堂々の小倉・福岡行きの表示。
到着は翌日の11:17。

京都・大阪ですら近く感じてしまう。

 


やってきました「はかた号」。約14時間お世話になります。
車両はエアロクイーン2014年式。安心の2名乗務。

 


いざぁ,福岡へ。

 


個室のプレミアムシート4席とビジネスシート19席の23席仕様。
最後部は女性専用席。今回は後部の8Cを指定した。

公式サイト上だとビジネスシートが18席と記載されていますが,
実際の席数は19席。1席は予備でしょうか。

 


はかた号車内。手前が1-1配席の個室プレミアムシート。
奥が1-1-1の3列独立のビジネスシート。

 


完全個室のプレミアムシート。電動リクライニング・空気清浄機など装備が豪華。
座席はマジカルテクニカ製のA380シリーズ。飛行機ではない。
お値段はビジネスシート+5000円程度の約2万円

バス用シートで有名なマジカルテクニカ社。
シートのネーミングが非常に面白く,みんなエアバスシリーズなんですよね。
A310・A330・A340・A355(A350?)・A380など。
多分まぐれだと思いますが。航空・座席ファンの筆者歓喜です。

 


3列独立タイプのビジネスシート。お値段12000~15000円
幅・間隔ともにゆったりしており窮屈さは感じない。

ちなみに,同じ東京=博多路線を運行するオリオンバスは4列タイプです。
はかた号を凌ぐ所要時間15時間50分。値段ははかた号よりも安いが...
エクストリームさを極めるならこちらですね。

 


床下にトイレも装備。長距離でも安心。

 


今回の座席8C。座席幅・間隔ともに余裕がある。
シートベルトは乗用車と同様の3点式。

 


リクライニング・レッグレスト機能付き。
あえてリクライニングさせずに博多まで勝負した今回のはかた号遠征。
しかし,良い意味で期待を裏切られた。座席を倒さずともまぁまぁ快適だったのだ。

 


足置きあり。足元は広い。ポケットにはスリッパが装備されている。
前席の方がリクライニングしてきたが,特に窮屈に感じることはなかった。
画像では見にくいが,ポケット上部に読書灯とUSB電源が装備されている。

 


握り拳2個分の広さ。一般的な高速バスと同等の広さ。
足置きは奥まで足を伸ばすことができ,窮屈感なく快適であった。

 

座り心地レビュー

座席幅は広め。ホールド感ややあり。頭部はやや反発系。革は程よい柔らかさ。リクライニングさせなくともまぁまぁ快適。

座席の柔らかさ
★★★☆☆

 


SOSの緊急ボタン付き。コンセントも装備。

 


リクライニングとレッグレストの操作ボタン。手動式。

 


車内の様子。中央席も同様の装備。
この後,満席になった。

飛行機よりも高く,時間がかかるはかた号。
正直,なぜここまで人気なのか私はわからない。
まさか,みんなマニアなのだろうか!?

 


カーテン付き。他人の目線を気にすることなくくつろげる。

 


定刻でバスタ新宿を出発。発車後,アイマスクと緑茶が配られた。
残り14時間のバス旅をいかに快適に過ごすか。
ありがたく使わせていただこう。

無料Wi-Fiも使用可能。
意外と通信速度が速く,終点まで快適に使用することができた。

 


23:45,1回目の休憩場所の静岡SAに到着。
出発から2時間45分。到着まで残り11時間弱。先は遠い。

快適な座席,車両,乗務員のおかげで疲れゲージはまだ20%程度です。
バス車内は23℃に設定。暑くも寒くもなく適温。
さて,寝るとしましょうか...

案外あっさりと就寝してしまいました(笑)
(東京モーターショーの疲れが溜まっていたのだろうか)

 

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8:36。目を覚ますと山口県に突入していた。見慣れぬ地,見慣れぬ景色。
途中で1回も目を覚ますことなく熟睡してしまったようだった。
バスの揺れは所により大きいこともあるが,それがまた心地よい。

残念ながら,ミスターのように
「ケツの肉が取れる夢」を見ることなく朝を迎えてしまいました...

 


8:42。"洗顔休憩"で佐波川SAに到着。朝なので顔を洗いましょうか。
新宿出発から11時間42分。飛行機ならロンドンに到着しているレベル。

さすがに疲れゲージが徐々に溜まってきました。
が,まだまだいけます。4列タイプの夜行よりも疲れていません。

 


岡本太郎の「太陽の塔」デザインのはかた号。
今回のリニューアル車両では以前のモノクロタイプからゴールドタイプになった。

 


Hakata ⇔ Tokyo

 


先述した日本最長のオリオンバス博多行き。驚愕の所要時間15時間50分。
4列タイプの詰め込み仕様。お値段ははかた号の半額程度。
今,サイコロの旅をやるならオリオンバス東京⇔博多の方がいろんな意味で向いているかも。

かつて走行距離・所要時間ともに日本最長を誇ったはかた号。
走行距離は1000km超であるものの,所要時間は上位ではないんですよね。
記事執筆当時で走行距離は2位,所要時間は4位です。上には上が居ます。

 


佐波川SAにて。最寄りの街は防府市。
スタンプにも防府天満宮が。

洗顔休憩を終え,いざぁ最終目的地博多へ。

 


9:49,先ほどのオリオンバス博多行きにはかた号が追い抜かされた!!
はかた号 VS オリオンバス。3列独立座席 VS 4列詰め込み座席。
日本最長級路線で夜行バスの熾烈な争いの一幕を目撃してしまった。

???「バスに乗ってる人達は博多までがんばるんですねぇ」
???「何の目を出して連れて行かれるのやら」

そんな声が脳内で聞こえたような気がした。

 


9:53,いよいよ関門海峡へ。本州を離脱し,九州へ上陸する。
門司港の街並みを眺めることができた。
新宿出発から約13時間。あと少しで到着。

 


12:03,渋滞と工事の影響で遅れが発生したものの無事博多バスターミナルに到着。
乗車時間は15時間3分。飛行機なら東京⇔メキシコ路線に相当する所要時間。
乗務員のみなさん,安全運転ありがとうございました。お世話になりました。

 


はかた号乗車を終えて。
結論,確かに疲れます。

ですが,疲れのレベルが違いました。
15時間の乗車とは思えない疲れ量。
顔色が変わる訳でもなく,腰が痛くなる訳でもなく。

バス旅を楽しんでいたためか,疲れ量は想像よりも少なかったですね。
熟睡できたし,例の浦島太郎現象にも悩まされることはなかったです。
良い意味で予想を裏切られてしまう結果となりました。

まぁ確かに,普通の移動として利用する場合は少々覚悟がいるかもしれませんが...

 


お昼の博多駅。
長距離国際線から降りた後のような身体的疲労と時差ぼけしたような気分。
私がバスに乗って移動しているうちに世界は確かに進んでいるのだなぁ...

 


博多らしいもの。ということでもつ鍋をいただいた。美味しい!!
翌朝飛行機で帰京したが,飛行機の速さを改めて実感してしまった。速すぎる。

 

 

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そんな訳ではかた号で東京から博多まで移動しました。

水曜どうでしょうで有名になった「キングオブ深夜バス はかた号」
このエクストリーム感はクセになりそうです(笑)
確かに疲れます。
ですが,リニューアルした車両のおかげで想像よりも疲れませんでした。
いい意味で期待を裏切られましたね。

もし,「キングオブ深夜バス」らしさを求める場合はオリオンバスをお勧めします。
4列タイプ座席 & 最長の所要時間。
私も未攻略のためいつか体験してみたいものです。
意外と快適だったりして。

はかた号,想像よりも快適でした。

乗務員のみなさん,本当にお疲れさまでした。
そしてありがとうございました。

 

評価

車内食
★★★☆☆(緑茶のサービスあり。乾いた体に染みわたる美味しさ)

シート
★★★★☆(リクライニングしなくとも快適。広さは十分。15時間乗車でも快適であった)

車両コンディション
★★★★★(清潔感あり。メンテナンスも行き届いていた)

運行スタッフ
★★★★★(安心・丁寧な運転、接客だった)

エンターテイメント
★★★★☆(無料Wi-Fiはサクサク高速)

時間の正確さ
★★★☆☆(約50分遅れ。長い時間はかた号を満喫できたので個人的にはOK)

総評
★★★★★

最長級路線の東京⇔博多。この過酷さ,クセになりますね。
時間に余裕がある旅程の場合はまた利用したいです。もちろん,はかた号で。

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