ANAの小型機として大活躍するB737-800型機。
ライバルのA320・A321シリーズとともに国内の地方・幹線で活躍しています。
そんな訳で今回は、ANAのB737-800型機のシート特集です!!
ANAのB737-800。小型機の代名詞的存在。A320・A321シリーズとともに地方・幹線で活躍。後継機としてB737シリーズ最新のB737MAXも導入予定ですが、設計不良による納入遅れによって今後のスケジュールは不明。
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目次
座席表
プレミアムクラスプレミアムクラス8席、普通席158席の2クラス合計166席の機内。
一部の普通席では窓なし席が存在するため注意が必要です。
なお、最後部は2人掛け席が設置されています。
ANAのB737-800の座席表(引用:ANA HP)。プレミアムクラス8席、普通席158席の合計166席仕様。一般的なB737の座席配置。普通席には窓なし席が3席存在するため注意。最後部は2人掛けなのでおすすめです。
ちなみに、JALのB737-800はクラスJ20席、普通席145席の合計165席仕様。JALの方が上級クラスの割合が多め。LCCのスプリング(春秋航空日本)はモノクラスで189席。詰め込み具合がすごいです。
2種類の機内デザイン
客室デザインは、今回紹介する大多数を占める従来型と最新のBSI(Boeing Sky Interior)仕様の2種類。
従来型は蛍光灯の暖色系の昔ながらの設計。一方で、BSI仕様はLED照明や曲線を多用したデザインなど先進的です。
残念ながら、BSI仕様は4機だけなので出現確率は低め。
機内の様子(従来型)。プレミアムクラスが2-2、普通席が3-3の配置。全体的に紺色系の締まった機内。BSI仕様ではA320neo・A321ceo/neoと同様の青色の座席なので機内の印象が異なります。
BSI(Boeing Sky Interior)仕様のまとめ↓↓
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2クラスの座席
上級クラスのプレミアムクラスと、多くの人がお世話になるであろう普通席の2クラス制。
普通席は他社大手エアラインと同様の広さです。
プレミアムクラス
前方に8席のみ設定されているプレミアムクラス。
従来型とBSI仕様の機体では座席タイプが異なっています。
プレミアムクラスの比較。ほとんどの機体は従来型機内仕様なので左側のプレミアムクラスが設置されています。一方で、4機のみ存在するBSI仕様機は右側のA321と同様の座席を装備。装備面では右側の座席の方が豪華です。
普通席
他社大手と同様のシートピッチ約31インチ。
最近主流の個人モニターは未装備ですが、機内Wi-Fiは飛んでます。
こちらもプレミアムクラスと同様に、BSI仕様と座席の色・設計が異なっています。
最も多くの人がお世話になるであろう普通席(従来型)。紺色の落ち着いた色合いの布製座席。設計・デザインは特筆すべき点はないものの、座り心地は良いです。
ちなみに、同じタイプの座席をスカイマークも採用しています。
参考までに、ANAとスカイマークのB737-800の座席比較。どちらもドイツ・レカロ社のモデルを採用。座席生地やひじ掛けのオーディオシステムの有無の差を除けば、骨格・テーブルの設計は同様です。よって、大手だろうが、中堅エアラインだろうが、座席自体が同じことは多々あるのです。
横から見た座席。シートピッチは約31インチ程度。軽量化と足元スペース拡大を狙った設計のため、背もたれは薄型化されています。隣席間の座面はフラットなので、心なしか広く感じます。
最近主流の個人モニターは未装備。シートポケットは下部のみ。BSI仕様の機体ではA321ceoと同様に座席上部と下部の2箇所にシートポケットがあるため収納性は高め。
テーブルのつまみに印字されたRECAROの文字。従来型・BSI仕様ともに座席メーカーはドイツのRECARO社。車好きの人なら聞いたことがあるのでは??
一般的な広さの足元
広さは普通。大手では一般的な広さです。
前席と膝との間隔は握り拳1個分。文句なしの広さです。
前席との足元間隔(従来型)。大手エアラインでは一般的な広さ(身長170cm後半)。シートポケットは下部のみ。下部のポケットは伸縮性があるため、ペットボトル等の収納に適しています。
握り拳1個分のスペース。シートピッチは約31インチでJALと同様です。足も組めます。数時間のフライトでも疲れはあまり感じません。LCCでは指1~2本分と大変窮屈なので、この広さが大手の特権といったところでしょうか。
ANAのB737とピーチのA320の足元広さとの比較。ANAは他機種でも同様の握り拳1個分ですが、LCCのピーチは指2本分の広さ。安い運賃で体力を犠牲にするか、高い運賃で快適さを得るか。どちらを選ぶか、それはあなた次第...
座り心地レビュー
握り拳1個分の足元広さ。シート幅は普通。座面広め。ホールド感ややあり。頭部・座面はフラット。布製。
座席の柔らかさ
★★★☆☆
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十分な座席周りの装備
小型機と言えども、大型機に負けない機内装備です。
最近主流の個人モニターは未装備。
空調・読書灯など
少々レトロな読書灯・個別空調・各種サイン類。B737シリーズで一般的な横一列スタイル。個別空調の風量も文句なしです。
BSI仕様では配置が異なります。
機内Wi-Fi
機内Wi-Fi使用可能。接続したWi-Fiにて時機のフライト情報を確認。
機内モニター
天井の収納式のモニター。出発時に安全ビデオ、水平飛行時に機内サービスの案内が放送されます。
機内モニター収納時の様子。昔ながらの蛍光灯による若干暗めの機内。
テーブル
一般的な広さのテーブル。折りたたみ式ではないため、面に段差がなく、文章を書く際もストレスフリー。また、テーブルは厚いため安定感も高いです。なお、コップ置き場は貫通式ではないためコップを置いた際の安定感は低めの設計となっています。
おすすめ座席・おすすめしない座席
おすすめは普通席最前列・非常口座席・最後部座席の3つ。
最前列・非常口座席は足元広め、最後部はプライベート感高めです。
逆に、窓なし座席はおすすめしませんが、一部座席は完全に窓なしという訳ではありません(10Aは完全に窓なし)。
普通席最前席
最前列の座席。窓は2個分。足元は他席の2倍程度広いです。なお、着席時の前方の視界は壁なので圧迫感はあります。
非常口座席(11・24列目)
非常口座席。計12席の設定。競争倍率は高め。足元は広いですが、翼上のため景色はいまいち。
緊急時にはCAさんから援助をお願いされる場合があるため、着席の際は心構えが必要です。
窓なし席
機内に3席存在する窓なし席。座席表上は窓なし席の扱いでも、実際は窓がある座席が存在します。画像は11Kの窓なし席ですが、窓は一応あります。しかし、逆側の10Aには窓が完全にないため要注意(11Aには窓あり)。
最後部2人掛け席
参考画像はありませんが、最後部右側は2人掛け席です。
こちらは降機に時間が掛るものの、プライベート感が高いためおすすめです。
ボッチで着席した場合でも、通路に出る際は1人だけ跨げばいいだけなので。
まとめ
以上、ANAのB737-800の座席の広さ・快適さのまとめとなります。
座り心地が良好な、ごく一般的な正統派の座席です。
国内線で移動する分には苦痛に感じることはないと思います。
足元広さは他社大手と同様です。
客室は大多数を占める従来型と、新型のBSI仕様の2種類のデザインが存在します。
プレミアムクラスに関してはBSI仕様の方が装備は豪華。
BSI仕様の普通席はA321ceoとほぼ同様の設計です。モニターはこちらも未装備。
長らくANAの小型機ポジションを維持してきたB737。後継のMAXシリーズの導入も楽しみです。
・プレミアムクラスと普通席の2クラス制
・大多数の従来型仕様と4機のみのBSI仕様の2種類の客室デザインが存在
・プレミアムクラスは従来型とBSI仕様で座席タイプが異なる
・シートピッチは約31インチで握り拳1個分の広さ
・個人モニター未装備、機内Wi-Fiあり
・従来型とBSI仕様の予約段階での識別は不可
・座席表上では窓なし席の扱いでも、実際は窓がある座席あり(11A・11K)
日本国内のB737-800型機の座席比較↓↓
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