ドリンクバー形式でいつでも水を汲むことが出来る機内の水飲み場。
B747やA340-600など、ごく一部の機材に設置されています。
そんな訳で今回は、飛行機の機内に設置された水飲み場特集です。
一部の機体に設置されている水飲み場。ファミレスのドリンクバーのノリでいつでも飲料水を汲むことが可能。正直なところ、味は微妙。
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水飲み場が設置されている機種
現在確認されているのはB747とA340-600の2機種。
2機種の全機体に採用されておらず、設置の有無はエアラインごと異なります。
(他にも設置が確認された機種があれば教えてください...)
B747
ジャンボジェットことB747。
B747-400では多くの機体に設置されてますが、最新のB747-8では未設置。
やはり、設置のメリットがないのでしょうか。
B747-400型機。多くの機体で水飲み場の設置が確認出来ます。残念ながら、最新のB747-8iでは設置が確認できず...。世界的に退役が進む名機のジャンボ。水飲み場も共に消滅の危機にあります。
水飲み場はトイレの近くに設置(画像赤丸部/タイ国際航空)。洗面台・トイレと同じタンクから供給されているためです。このような"需要が微妙な機内装備"がジャンボの余裕さを感じさせますね。
水飲み場の詳細(チャイナエアライン)。プレートには「飲水 Water Fountain」の表記。紙コップは通常サイズよりも1回り小ぶり。左側の白いボタンを押すと勢い良く水が吐出します。多少のこぼれも安心な網目の受け皿。
日本のエアラインのジャンボ機でも採用されていました。JALの国内線用B747-400Dでもトイレ付近に同様の設備がありました。
A340-600
2機種目はA340-600。
こちらも一部のエアラインのみ設置されています。
ルフトハンザ・ドイツ航空では地下トイレのスペースに。
世界的に数を大きく減らしているA340-600。長い胴体に4基のRRエンジンが美しい機体。B747と並んでファンが多い機種です。B777のライバルとなるはずでしたが、4発機の時代は時すでにお寿司状態でした。
ルフトハンザ・ドイツ航空のA340-600型機の座席表(引用:ルフトハンザ・ドイツ航空 HP)。飛行機では珍しく、地下にトイレが設置されています。階段を降りた右側に水飲み場スペースがあり、トイレ待ちの間に水分補給できます。そもそも需要あるかわかりませんが。
地下トイレの様子。5室。意外と広く、ここで軽い運動をする人も。画像の右側手前に水飲み場があります。
A340-600の水飲み場。B747よりもスペースに余裕があります。紙コップも2箇所から引き出し可能。ゴミ箱も完備。
DRINKING WATARの表示。中央のボタンを押すと水が出ます。
実際に飲んでみる
飲料水とのことなので、実際に飲んでみました。対象は先述したB747とA340の2機種。
正直なところ、味はマズイです。微妙。
ミネラル感皆無のただの水。無機質。おすすめできません。
水を汲んでいる時の様子。勢いが良く約3秒でコップいっぱいに。ボタンは少々固めなのでしっかり押し込みましょう。
味はマズイです(2回目)。大事なことなので念押ししておきます。
洗面台・トイレと共用のタンクから供給される水。水は様々な場所・国で補給されるため衛生レベルはマチマチ。タンクは毎回綺麗に洗浄しないため、やはり衛生面の懸念は残ります。検査は合格済のはず。知り合いの航空従事者からも補給に関してはおすすめされませんでした。
チャレンジャーな方は挑戦してみてもいいかも。ちなみに、B747-400・A340-600の2機種で複数回飲みましたが体調に異常はありませんでした。私のお腹の勝ちです。
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まとめ
以上、飛行機の機内に設置されている水飲み場特集でした。
味は微妙です。様々な面でおすすめできません。
B747とA340-600の一部の機体で設置されている水飲み場。
独特な機内装備が数を減らしていくのは寂しいですね。
需要のない装備でも設置してしまう精神。昔は設計に余裕があったんだなぁ...と。
おすすめはしませんが、チャレンジャーな方は試飲してみては??
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